世界遺産委員会速報 小笠原諸島が世界遺産リストへ記載決定!
2011.06.27
6月19日から29日までUNESCO(本部:パリ)で開催されている第35回世界遺産委員会において、日本国から自然遺産として申請していた「小笠原諸島」(東京都)が世界遺産リストに記載されることが決定しました。
小笠原諸島(南島)
日本国政府は、2010年1月にUNESCO世界遺産センターへ推薦書を提出し、同年7月に国際自然保護連盟(IUCN)による現地調査が行われました。その後、2011年5月にIUCNから「記載」勧告が通知され、今回の世界遺産委員会を迎えました。
1593年に小笠原貞頼によって発見されたとされる小笠原諸島は、東京から約1000㎞離れた父島を中心とした南北約400㎞に渡って散在する島々の総称です。大陸から遠く離れ一度も陸地とつながったことのない海洋島で、評価基準(ix)*1に合致すると評価されました。
日本国内で自然遺産への登録は、1993年に屋久島と白神山地、2005年の知床以来6年ぶりとなります。
*1 評価基準(ix)
陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
小笠原諸島に生息するメグロ
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