バイヨン寺院外回廊南東エリア 蘇ったシンハ像とナーガ像
2013.07.26
バイヨン寺院 外回廊の南東エリアでは、これまでに修理を終えた石材を、基段の上へと再設置していく作業に入りました!
バイヨン寺院外回廊の欄干は、20世紀初頭に一度修復がなされましたが、このとき、建造当初とは異なる位置に置かれてしまった欄干が半分近くを占めます。当プロジェクトのチームは、日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)のベテラン技術員の力を借りながら、まず「仮組み」という作業の中でこれらのできる限り建造当初のオリジナルの位置を探していきました。
その結果、違う場所に置かれていたいくつもの欄干やナーガ彫像がこの南東エリアの建物のものであったことがわかりました。
現在は、最終的な段階として、欄干や彫像をきちんと安定させて設置をする段階にはいり、オリジナルの位置が見つかった石材の足りない部分には、新しい砂岩材による補填を行なっています。
また、シンハ像の設置が完了し、新材で補填した足の最終的な仕上げ彫刻が完了しました!蘇ったシンハ彫像が堂々と入口脇に建つ姿は壮観です。