世界遺産活動worldheritageitem

第46回世界遺産委員会報告

2024.08.09

2024年7月24日~7月31日、第46回世界遺産委員会がインドのニューデリーで開催されました。本委員会では、日本から申請されていた「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)が、世界遺産リストへの「記載」が決定したほか、合計24件(文化遺産19件、自然遺産4件、複合遺産1件)が新たに世界遺産リストへ登録され、総数は1223件(文化遺産:952件、自然遺産:231件、複合遺産:40件)となりました。

また、世界遺産としての価値が危機的な状況にある「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に登録されていた「ニオコロ-コバ国立公園」(セネガル共和国)は、密漁や違法な採掘などにより、生態系が脅かされる状態にありましたが、監視システムの充実などにより、危機的な状況を脱したとして危機遺産リストから解除されました。

一方、パレスチナ自治政府により申請された、中東における最古の修道院の一つで、アジアとアフリカの主要交易ルートに位置する‘The Monastery of Saint Hilarion/Tell Umm Amer’ in Palestine’は、進行中のガザ地区の紛争の影響により、世界遺産と同時に危機遺産リストへ緊急登録となり、危機遺産リストは合計56件となりました。

【参考】

※世界遺産委員会は、世界遺産条約を履行するために組織された政府間委員会で、21か国の委員国で構成。世界遺産リストに記載されている資産の保全状況の審査や、新たな世界遺産の登録、危機遺産リストの更新などを行います。

※国連UNESCOの日本国内の窓口は、日本ユネスコ国内委員会(文部科学省内)です。日本国内の世界遺産については、環境省、文化庁など関係省庁ならびに当該地方自治体へお問い合わせください。

※「佐渡島の金山」に関する概要はこちら(文化庁ホームページ)

出典:「佐渡島の金山」写真ギャラリー

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