日本ユネスコ協会連盟 特別大使犬 わさおに感謝を込めて
2020.06.10
日本ユネスコ協会連盟 世界遺産活動 特別大使犬(ワンバサダー)(以下、特別大使犬)の“わさお”が 2020年6月8日旅立ちました。
当連盟では「世界遺産も身近なものも」というスローガンのもと、世界遺産のみならず、世界遺産と同様に身近な自然や文化などを“みんなで守り残していく”活動を行っています。この活動の意義や必要性を広く啓発していくことを目的に、世界遺産・白神山地の麓(鯵ヶ沢)で暮らし、老若男女問わず、全国区で知られている“わさお”を2011年2月、「特別大使犬」に任命させていただきました。
また、同年4月には、東日本大震災で被災された子どもたちを励ますために、飼い主である故菊谷節子さんとともに、岩手県陸前高田市と宮城県気仙沼市の小・中学校を訪問し、児童・生徒を励ますと同時に、子どもたちに学用品を届けました。「ふだんは嫌がるんだけど、わかっているのかね」と節子さんがおっしゃられたように、わさおとの触れ合いを希望する避難所の子どもたちに、大人しく身を委ねる姿には、すべてを理解し、周りの人たちを包みこむような“優しい力”を感じました。
その他、当連盟がおこなう白神山地の植樹活動や子どもたちを対象とした自然体験教室にも参加してもらいました。
長きにわたり、当連盟の活動を応援してくださった飼い主の菊谷さんご家族、わさおに深く感謝を申し上げるとともに、わさおのご冥福を心よりお祈り申し上げます。