第3回 プロジェクト未来遺産【2011年度】
2011年12月19日(月)、第3回「プロジェクト未来遺産」として、下記の10プロジェクトを登録することを決定いたしました。
全国の22都道府県 の33プロジェクトの応募から、「危機に直面している遺産を守る」「生物多様性を活動に取り入れている」という2つの視点を優先的に考慮し、選定いたしました。
登録後は、「プロジェクト未来遺産」実施地域で登録証書授与式が行われました。
プロジェクト一覧
①稲生川(いなおいがわ)開削と三本木原(さんぼんぎはら)開拓の志を活かし、共創郷土の伝統を未来に
団体名:「太素の水」保全と活用連合協議会
場所:青森県十和田市
稲生川開削と三本木原開拓の志を活かし、「人と自然が共に創る郷土」を未来に伝えます。
②渡良瀬川源流の森再生プロジェクト ― 足尾銅山の荒廃地に植樹-
団体名:特定非営利活動法人 足尾に緑を育てる会
場所:栃木県日光市
銅の精錬過程で排出される亜硫酸ガス等により荒廃してしまった山を再生します。
③現代の癒し「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」 を永遠に語り継ぐために!
団体名:布橋灌頂会実行委員会
場所:富山県中新川郡立山町
江戸時代からの伝統行事「布橋灌頂会」を文化的要素を高めながら実施しています。
④伝統行事を支えていく未来の担い手育成事業
団体名:春を呼ぶ会
場所:三重県名張市
『お水取り』(東大寺二月堂修二会)で使われる松明木を、760年前より寄進している「伊賀一ノ井松明調進行事」を守り伝えていきます。
⑤ ニッポンバラタナゴを守る伝統的な溜池浄化法"ドビ流し"の継承
団体名:NPO法人 ニッポンバラタナゴ高安研究会
場所:大阪府八尾市
希少淡水魚ニッポンバラタナゴを守る為に、その産卵床となる淡水二枚貝のドブガイが自然繁殖できる水環境を再生するための伝統的な農業管理方法″ドビ流し″の継承と地域の生物多様性を保全します。
⑥天神崎(てんじんざき)の自然の維持と環境教育の推進
団体名:公益財団法人 天神崎の自然を大切にする会
場所:和歌山県田辺市
天神崎一帯の森林を中心に土地の市取得を進め保全地とするとともに、海岸や海底の清掃活動、自然観察教室や自然学習を実施しています。
⑦未来につなごう!尾道・坂の町再生プロジェクト
団体名:NPO法人 尾道空き家再生プロジェクト
場所:広島県尾道市
尾道の旧市街地に残された建築や景観、コミュニティを次世代に引き継いでいくことを目的に、空き家再生、定住促進の事業を始めとした活動を行っています。
⑧未来に遺す「生きた鉄道博物館~100年レイル肥薩線への情熱~
団体名:人吉鉄道観光案内人会
場所:熊本県人吉市
観光客等への案内ガイドや語り部活動の実施、子ども向け体験イベント、清掃活動等を展開し、肥薩線を生きた産業遺産として後世に伝えていきます。
⑨千年の時を刻む荘園村落遺跡「田染荘(たしぶのしょう)小崎」
団体名:荘園の里推進委員会
場所:大分県豊後高田市
生きた「荘園村落遺跡」として高い評価を得ている「田染荘」。これからも、このすばらしい文化を豊かな自然とともに後世に引き継いでいきます。
⑩生きもの元気、子どもも元気、漁師さんも元気な中津干潟保全活動
団体名:NPO法人 水辺に遊ぶ会
場所:大分県中津市
中津干潟は、瀬戸内海では最大の面積を誇る干潟です。これを守り伝える為の保全啓発活動や干潟生物や環境の調査研究活動も継続して実施しています。