プロジェクト未来遺産

2011年度登録

未来に遺す「生きた鉄道博物館~100年レイル肥薩線への情熱~」 

(みらいにのこす いきたてつどうはくぶつかん ~ひゃくねんれいる ひさつせんへのじょうねつ~)

活動概要・エリア

肥薩線は、1909 年に全線開通した鉄道路線で、熊本・宮崎・鹿児島の3県を貫く産業基盤として、日本の急速な近代化に大きく貢献した。しかし、後に主要幹線から外されて地方路線となり、結果として日本初にして唯一のループ線+スイッチバック構造の線路をはじめ、球磨川を渡る三大橋梁、55ヶ所のトンネル群、駅舎等の建造物が、老朽化しながらも、現役で稼働している。「人吉鉄道観光案内人会」は、元鉄道マンの集まりとして、観光客等への案内ガイドや語り部活動の実施、子ども向け体験イベント、清掃活動等を展開し、肥薩線を生きた産業遺産として後世に伝えている。
注)令和2年7月豪雨の影響により、肥薩線八代~吉松間は現在は不通となっている。

フォトギャラリー

代表者

会長 立山 勝徳

経済産業省の近代化産業遺産に続いて、プロジェクト未来遺産に登録して頂いたことは、肥薩線が持つ明治期鉄道遺産としての価値と同時に私たちの日常活動も認めて頂いたと思いますので、私たちの語り部としての活動に、自信と誇りをもつことが、出来るようになりました。 それ故に令和2年7月の熊本豪雨による肥薩線の被災惨状を見る時、鉄道としての復旧が出来るのか、大変危惧しているところです。

参加者

人吉市立第1中学校1年生 35名

僕は今日、初めてのことがたくさんあり、とても楽しい1日になりました。いろいろなことを学ぶことができて良かったです。肥薩線とくま川鉄道のことを忘れずに伝えられるようにしたいと思いました。鉄道観光案内人のみなさま、今日はいろいろなことを教えて下さったり、鉄道唱歌をみんなで歌ったり楽しかったです。ありがとうございました。

活動の主な参加者

地域の学校の生徒たち、全国の鉄道に関心のある方

団体情報

団体名
人吉鉄道観光案内人会
団体所在地
連絡先
0966-22-3101(人吉商工会議所)

団体からのメッセージ

令和2年7月の熊本豪雨災害後、被災現場の調査や、被災現場の写真展示会、荒れた線路の除草作業、流失した橋梁の部品保存展示などを行っています。現在も鉄道の運行は止まったままですが、被災現場のご案内や写真展示をとおして、少しでも多くの方に鉄道遺産の魅力をお伝えできるよう活動を継続していますので、ご関心のある方は人吉商工会議所までお気軽にお問い合わせください。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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