2013年度登録
佐野天明(命)鋳物のすぐれた伝統文化を未来につなぐ活動
(さのてんみょういものの すぐれたでんとうぶんかを みらいにつなぐかつどう)
子どもたちが形成した石膏鋳型を前に、鋳造方法を説明する様子
活動概要・エリア
栃木県佐野市は、有名な鋳物の産地で、佐野で作られた鋳物製品を天明(命)鋳物と呼ぶ。約1200年前、鍋釜などの生活用品から始まり、室町時代頃からは、寺院の鐘や仏像、茶の湯釜など、優れた工芸品が作られた。昨今の鋳物不振によって後継者が減少し、貴重な鋳造用具や資料が減りつつあった。このような状況下で「天命鋳物伝承保存会」を設立。佐野の文化遺産として後世に伝えるために、佐野ユネスコ協会の支援を受けながら、その保護と後継者育成のための活動を行っている。
フォトギャラリー
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代表者の声
代表 若林 洋一
天明鋳物の歴史は長く、古くは千利休、信長、秀吉なども佐野で作られた茶釜を使ったと伝えらています。天命鋳物伝承保存会の活動がプロジェクト未来遺産に登録されたことで、天明鋳物の古い歴史やその伝統技術を多くの人びとに知らしめることが出来ました。更には、この登録が契機で、伝統を守り、後継者を育成する事の大切さを行政の皆様が認識して下さり、天明鋳物を中心とした街づくり推進計画が立ち上がりました。また記念講演の開催、小学生の鋳物づくりへの参加支援等など、教育機関や行政のアシストがより活発になり、天明鋳物の伝承につながっています。
参加者の声
小学6年生
Y.K.くん
先日は、鋳物づくりを手伝っていただきありがとうございました。鋳物は、一つ作るのに、こんなにもたいへんなんだなと分かりました。そして、出来上がった鋳物は、これからも大切にしていきます。
小学6年生
A.O.さん
今回、天明鋳物作りを体験させていただきありがとうございました。初めてで、とても貴重な体験となりました。今回作った天明鋳物は、大切にお守りとして保管します。
小学6年生
R.T.くん
今日は一日天明鋳物作りを手伝っていただきありがとうございました。すずを流すとき、意外に重くとてもすずのにおいがしました。とてもいい体験をさせていただき、ありがとうございました。
活動の主な参加者
天明鋳物師、市内の小学生、保存会のメンバー
団体情報
- 団体名
- 天命鋳物伝承保存会
- 団体所在地
- 〒327-0026 栃木県佐野市金屋仲町2418番地
- 連絡先
- 0283-22-6623
- リンク先
- 天明鋳物 HP(佐野市役所 産業文化部 文化立市推進課 天明鋳物まちづくり係)