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五島に残る玉之浦神楽~子どもたちへの伝承プロジェクト~
(ごとうにのこるたまのうらかぐら ~こどもたちへのでんしょうぷろじぇくと~)
いつかわたしも、いつかぼくも。子どもたちのあこがれ。折敷舞(おしきまい)
活動概要・エリア
五島列島では神楽が盛んで、福江島の西端に位置する玉之浦町も、400年以上前から、白鳥神社の例大祭などにおいて、宮司と社人によって玉之浦神楽が舞われてきた。そして国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定された2001年度に、白鳥神社神楽保存会が設立された。しかし、地区の高齢化と人口減少により、近年は例大祭において神楽を舞うことができていない。このため、かつて賑わっていた商店街の店の一部を改装した常設の演舞場を創設し、いつでも神楽を舞い、稽古ができる体制を整え、演舞会や子ども神楽教室を開くなど、例大祭の場に限定せず、現状にあった持続可能な形で神楽の継承に努め、子どもたちが地元の伝統文化に触れられる機会を創り出している。
フォトギャラリー
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代表者の声
白鳥神社神楽保存会
会長 越首 伸之介
玉之浦神楽をどうやって継承していくかが最大の課題です。従来の地域だけで担う方法は、非現実的になっています。これからは自分たちが大好きな神楽の魅力を伝えて、神楽のファンを増やしたいと考えています。 今は世襲ではなく、神楽保存会が伝承を担うようになっているので、様々な人が参加できる形になっています。今後とも子どもや国内外に伝える仕組みを多様に仕掛けて、多くの人の関心を高めていきます。
参加者の声
60代女性
C.N.さん
神楽の演舞会は、舞台との距離が近いので、迫力があるなと感じました。演者と観客が一体となるので楽しいですね。感染症対策でここ何年か神楽を観ることができなかったけど、やはり伝統は続いてほしいですね。
中学3年生
T.N.さん
子ども神楽教室に参加してみて、身近に400年も昔からずっと続いているものがあると知って、貴重だなと思いました。これからも続けてほしいですし、機会があれば自分もやってみたいです。
高校2年生
S.K.さん
小学生のころから神楽に携わってきました。玉之浦神楽は本当に大好きだし、自分の誇り。笛や太鼓の音は自分の体に染みついています。この先大学へ進学することになるけど、折を見て帰省し、必ず神楽を舞い続けていきます。
活動の主な参加者
白鳥神社神楽保存会、地域の子どもたち、玉之浦未来拠点協議会
団体情報
- 団体名
- 白鳥神社神楽保存会
- 団体所在地
- 長崎県五島市玉之浦町玉之浦616
- 連絡先
- 080-5217-5769
- リンク先
- 五島市HP(まるごとう)
- SNS