防災・減災に関する意識の向上と基礎知識の習得
大牟田市立橘中学校
活動に参加した児童生徒数/1学年91名
活動に携わった教員数/10人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/50人
実践期間2019年11月27日~2020年1月31日
活動のねらい
○生徒、保護者、職員、地域住民に、今日の日本で多発する様々な自然災害に備える必要性を学校から発信するとともに、地域や行政と協力し、ともに学ぶ。
○今日の防災・減災における『自助』『共助』『公助』『N助』の考え方のうち、特に『自助』と『共助』の基礎を築き、『公助』『N助』の必要性・重要性に気付かせる。
【 夜の防災・減災学習の目的・ねらい 】
○いつ起こるかわからない災害に備え、寒さ・暗さなどを実際に体験することで緊張感を高め、備えの重要性に気付かせる。
○地域の防災・減災意識の現状を把握し、行政による地域に起こりうる災害とその備えや身近な防災施設の説明などを受けることで、保護者・地域住民とともに学ぶ意識を高めさせる。
○調べた防災グッズについての発表し、他にどのようなものを備えておくべきかを保護者や地域住民と意見交換することで、学習したことをさらに深めさせる。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
日にち
学習活動
具体的な内容など
11月27日
防災・減災オリエンテーション
防災・減災に関する基礎知識 など
11月29日
防災・減災レクリエーション
バケツリレー体験
12月4日~23日
防災グッズ調べ
1人持ち出し用防災グッズを各担当で調べる
1月7日
夜の防災・減災学習
保護者・地域住民とともに学ぶ
1月10日~22日
福祉学習、福祉擬似体験学習
『福祉』について、障がい者・高齢者擬似体験
1月24日~31日
防災・減災・福祉学習まとめ
模造紙にまとめ、校区内の小学校に掲示予定
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
総合的な学習の時間の中で、9月の研修会後2学期以降の活動予定を見直し、『防災・減災学習を含めた福祉学習』と位置づけ、生徒の防災・減災への意識向上を図り、基礎知識を習得させた後、助成金を活用させていただき1人持ち出し用防災グッズを揃え、その防災グッズの使用方法やその他の用途などを調べ、『夜の防災・減災学習』を3学期始業式の夜に計画し、生徒の学習の発表の場とともに、保護者や地域住民と一緒に学び・考える場として設定した。その後、生徒の意識が高まったところで、福祉学習を設定することで、もしも災害が起こった場合に、障がいを持っている人や高齢者に対して自分達に何ができるかなど『共助』の視点からも考えることができ、学習活動に意欲的に参加できると考え、活動予定を変更させた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
これまでは、1年を通して、全校で年2回ほどの避難訓練と防災学習を実施していたが、形式的なもので終わっていた。今回の研修会で、自分が改めて防災・減災学習の必要性を感じ、研修内容を紹介したことで先生方も快く協力していただき、総合的な学習の時間の中で防災・減災学習を位置づけることができた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・生徒の防災や減災に対する意識が高まった。(『夜の防災・減災学習』・『福祉学習』アンケートより)
・自分の命を大切にする思い、『自助』への意識とともに、『共助』の意識、保護者や地域とのつながりを大切にしようとする思いが向上した。(アンケート、道徳での記述より)
・防災・減災に関する新聞記事やテレビニュースを見る回数が増え、実際に家で非常用袋をまとめたり避難について家族と話をしたりするなどの行動が見られるようになった。(日々の連絡ノートの通信欄などから)
・自分達が学んだことを発信したいという意欲が増した。(まとめ作業から)
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教職員の防災・減災に対する意識が向上し、協力体制が築かれ、活気ある学年での指導体制につながった。
・自らの経験とつなげて、具体的にどうしたらよいかということを改めて考える機会になった。(保護者)
・大人よりも子ども達の方が詳しいことに驚き、『自助』の大切さを改めて学んだ。(保護者)
・どこかで「大牟田は大丈夫だ」という思いがあったが、大雨はどこでも起こりうることがわかり、改めて自分ができることを考えてみたいと思った。(地域住民)
・子どもから大人まで、共通の認識を持てたと思う。(地域住民)
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
「生きる力」を育む学習として、今後「継続していける学習」にできるかが課題。今年度の第1学年は防災・減災の意識を高めることができているので、さらに実践的に何ができるか、各教科の内容も加味しながら今後計画していく必要がある。また、教職員の取り組み方で拡大することも縮小することもできるので、他学年においては、今年度の取り組みをどこまで継承していけるかを検討する必要がある。
日にち | 学習活動 | 具体的な内容など |
11月27日 | 防災・減災オリエンテーション | 防災・減災に関する基礎知識 など |
11月29日 | 防災・減災レクリエーション | バケツリレー体験 |
12月4日~23日 | 防災グッズ調べ | 1人持ち出し用防災グッズを各担当で調べる |
1月7日 | 夜の防災・減災学習 | 保護者・地域住民とともに学ぶ |
1月10日~22日 | 福祉学習、福祉擬似体験学習 | 『福祉』について、障がい者・高齢者擬似体験 |
1月24日~31日 | 防災・減災・福祉学習まとめ | 模造紙にまとめ、校区内の小学校に掲示予定 |
総合的な学習の時間の中で、9月の研修会後2学期以降の活動予定を見直し、『防災・減災学習を含めた福祉学習』と位置づけ、生徒の防災・減災への意識向上を図り、基礎知識を習得させた後、助成金を活用させていただき1人持ち出し用防災グッズを揃え、その防災グッズの使用方法やその他の用途などを調べ、『夜の防災・減災学習』を3学期始業式の夜に計画し、生徒の学習の発表の場とともに、保護者や地域住民と一緒に学び・考える場として設定した。その後、生徒の意識が高まったところで、福祉学習を設定することで、もしも災害が起こった場合に、障がいを持っている人や高齢者に対して自分達に何ができるかなど『共助』の視点からも考えることができ、学習活動に意欲的に参加できると考え、活動予定を変更させた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
これまでは、1年を通して、全校で年2回ほどの避難訓練と防災学習を実施していたが、形式的なもので終わっていた。今回の研修会で、自分が改めて防災・減災学習の必要性を感じ、研修内容を紹介したことで先生方も快く協力していただき、総合的な学習の時間の中で防災・減災学習を位置づけることができた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。 ・生徒の防災や減災に対する意識が高まった。(『夜の防災・減災学習』・『福祉学習』アンケートより)
・自分の命を大切にする思い、『自助』への意識とともに、『共助』の意識、保護者や地域とのつながりを大切にしようとする思いが向上した。(アンケート、道徳での記述より)
・防災・減災に関する新聞記事やテレビニュースを見る回数が増え、実際に家で非常用袋をまとめたり避難について家族と話をしたりするなどの行動が見られるようになった。(日々の連絡ノートの通信欄などから)
・自分達が学んだことを発信したいという意欲が増した。(まとめ作業から)
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教職員の防災・減災に対する意識が向上し、協力体制が築かれ、活気ある学年での指導体制につながった。
・自らの経験とつなげて、具体的にどうしたらよいかということを改めて考える機会になった。(保護者)
・大人よりも子ども達の方が詳しいことに驚き、『自助』の大切さを改めて学んだ。(保護者)
・どこかで「大牟田は大丈夫だ」という思いがあったが、大雨はどこでも起こりうることがわかり、改めて自分ができることを考えてみたいと思った。(地域住民)
・子どもから大人まで、共通の認識を持てたと思う。(地域住民)
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望 「生きる力」を育む学習として、今後「継続していける学習」にできるかが課題。今年度の第1学年は防災・減災の意識を高めることができているので、さらに実践的に何ができるか、各教科の内容も加味しながら今後計画していく必要がある。また、教職員の取り組み方で拡大することも縮小することもできるので、他学年においては、今年度の取り組みをどこまで継承していけるかを検討する必要がある。
活動内容写真
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活動において工夫した点
大きな取り組みではないが、子ども達に本気で防災・減災について考え学んでほしいこととして、教職員が一丸となって取り組むことができたため、それが子ども達に伝わり、保護者や地域住民にも理解が得られ、行政や新聞社も賛同していただき、協力していただいたことで、生徒並びに保護者・地域住民に、防災・減災について考えるきっかけをつくることができた。
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資料なし