景観学習・防災学習フォーラムを開こう

大阪市立堀江小学校

活動に参加した児童生徒数/4学年195人
活動に携わった教員数/9人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/40人

実践期間2019年11月~2019年12月

活動のねらい

・津波・高潮ステーションへの社会見学や西区役所・警察署の方の講話、地域の防災部長へのインタビューなど今までの防災に関する学習に加え、調べ学習を通してさらに学びを深める。
・調べたことをまとめ、フォーラムで発表し、地域や各家庭に防災の大切さを伝える。

活動内容

1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
主な指導内容
1 ○「大阪北部地震」「東日本大震災」など過去に起きた地震について振り返る。
・地震発生時、どこにいたか。どのように行動したか振り返り、交流する。
・被災地の被害と復興の様子を知る。
2 〇津波・高潮ステーションに行く。
・東日本大震災や非常持ち出しバッグなどの展示
・津波災害体験シアター(ダイナキューブ) など
・津波・高潮ステーションで学んだことについて、個人で新聞にまとめる。(国語科の学習)
3~8 〇地震や津波、備えについて調べる。
・地域の防災部長へのインタビュー
・資料やインターネットで地震や津波の発生する仕組みや日々の備え、避難行動などについて調べたことをグループで壁新聞にまとめる。
・地震や津波、備えについて自分たちが伝えたいことをグループで考え、プレゼンテーションを作成する。
9 〇防災フォーラムでまとめたことを発表し、地域や家庭に啓発する。
・地域の防災部長、区役所、警察署の方の講話
・各学級の発表(プレゼンテーション、劇)
・壁新聞や各学級の発表内容などについて、保護者や地域の方々とグループディスカッション
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
  昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・防災学習フォーラムを通して地域や保護者との連携を強化。
・アルファ化米を使用した炊き出し体験
・避難訓練の充実

3)実践の成果
減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・児童に実際に災害が起きたときに自ら考えて動けるようになるために、実践的なアルファ化米を使用した炊き出し体験を取り入れることで、実践的力が身についた。
・連携、つながりという面では、保護者との連携の充実を図った。防災フォーラムは児童が自分たちの学習を深化させるだけでなく、地域の防災リーダーや地域の各機関との連携を深めた。また、減災に無関心であった保護者にとっても災害が起きたときのことを真剣に考える機会となった。
・教員の危機意識向上という面においては、避難訓練で実施内容(行方不明者を出すなど)を事前に知らせることなく実施することで、パニックを起こし様々な面で反省点が挙がった。より実際の災害時に近づけることで、教員の危機意識が向上した。また、教員の意識が向上することで、児童の意識も向上し学校の減災意識が向上した。

児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・調べ学習を通して、地震や津波の発生する仕組みや過去に起きた震災の様子など地震に関する知識が身についた
・地震発生時、津波警報発令時にとる命を守るための避難行動を意識しながら避難訓練に取り組むようになった。
・非常持ち出しバッグの中身について考えることで、家庭でもバッグを用意するなど、備えに対する意識が上がった。

教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・防災学習フォーラムを見学し、改めて備えの大切さがわかり、家庭での備えを見直す良い機会となった。
・地域(区役所や警察署など)も防災フォーラムに参加してもらったことで、児童と地域とのつながりが深まった。さらに地域の視点からの減災について話をしてもらうことで、児童の考えに広がりが見えた。

4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
・地域の方々、保護者の方々だけでなく、実際に震災や津波の被害に遭われた方の講話を防災学習フォーラムで聞くことが可能であれば希望したい。
・避難訓練1つでもまだまだ改善すべき点は多い。より学校としての減災教育を深めていく必要がある。
・つながりという面では、小学校と中学校との連携が薄い。中学校でさらに減災教育を深めていけるように小学校から働きかけていく必要がある。

活動内容写真

活動において工夫した点

・地域、保護者との連携
・タブレットを使用した調べ学習

資料ダウンロード

資料なし