広げよう防災~私たちが地域のためにできること~
富山市立楡原中学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年33人
活動に携わった教員数/8人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/50人
実践期間2019年6月3日~2020年2月20日
活動のねらい
①火災・地震等の緊急時に起こる様々な知識を身に付け、危険を予測・判断し、安全に行動する能力や態度を育て、的確な判断と非常時に必要な安全な行動ができるようにする。
②本校校区は、神通川、神通峡谷が近くにあり、異常気象の影響を受けやすい地域であるため、中学生として地域を支える活動への意識と実践力を高める。
③SDGs - ESD教育の視点に立ち、住み続けられるまちづくりについて考えさせ、課題発見力を蓄えさせる。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
①「青少年赤十字防災教育プログラム」を用いて、自然災害の基本的な知識や災害時に自ら考え、判断し、危険から身を守るための行動を学ぶ。(1学年 6月、7月)
②「平和の鐘を鳴らそう」のボランティアに参加し、SDGs環境カルタを小学生や地域の方と行い、安心・安全で住み続けられる街づくりについて語り合った。(全学年 8月)
③防災に関するテーマを決め、班単位で調べ学習を行う。(1年 夏休み、9月)
④小中合同学習発表会で、地域の防災について、保護者や地域の方に伝え、意見を求める。(1年 10月)
⑤9月の研修会での資料や写真を用いた「東日本大震災の被災地・気仙沼を訪ねて」の授業を通して、被災地の復興の様子や防災の取組を学ぶ。(1年 10月)
⑥9月の研修会で訪れた階上小学校や階上中学校の防災学習の取組を紹介し、地域に防災の取組を広めるための具体的な活動内容を考えるための学級会を開く。SDGsとの関連についても考える。(1年 11月)
⑦地域のユネスコ活動で、SDGs環境カルタに参加した体験と階上中学校の取組を参考に、1、2年生全員で防災カルタづくりを始める。(1、2年 12月~2月)
⑧1年間の学習成果をSDGs - ESD富山シンポジウムで行う。(1年 1月)
⑨併設する小学校や地域のデイサービスセンターで防災カルタを紹介し、防災の大切さを伝える。(1年 2、3月)
⑩地域の方や高齢者と「防災体制、防災への日頃の意識」というテーマでワークショップを行う。(1、2年 2月)
※写真左より①~④
写真①②小中合同学習発表会の様子、写真③④SDGs - ESD富山シンポジウムの様子
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・東日本大震災後の気仙沼市の写真や震災遺構の動画等を中心とした被災の現実から学ぶ防災学習の展開。
・生徒自身の気付きや思いを引き出し、防災・減災について考える授業構成の工夫。
・被災地での減災教育の視察や研修会での専門的な学びから、減災教育を指導する側としての意識の変化。
・階上中学校の取組を参考にした防災カルタの制作。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・これまでは訓練主体の防災教育であったが、総合的な学習の時間を防災教育の中心に据えることにより、探求する防災教育となり、継続して取り組む体制ができた。
・防災教育が災害に対する備えに終わることなく、教科等と防災教育を関連させることで、教育課程を新たな視点で見直す機会となった。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・身近な地域の防災対策について調べることにより、防災を自分のこととして捉え、住み続けられるまちづくりについて考えることができた。
・活動全体として、自分にできる防災対策をしようという意識と地域のために活動したいという実践力が高まった。
・学んだことを地域に発信し、意見を受け止めることで、自分や大切な人の命を守ることへの意欲が高まった。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教職員にとって、防災教育を行う中で、自然災害への危機意識を高めることができた。
・家族全体で、防災について考えなければならないという意識が高まってきた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
・地域の少子高齢化が進む中で、地域の担い手として中学生の役割はさらに大きくなると思われる。高齢者、障害がある方への関わり方について考える視点を加味し、現在の取組を継続しながら、中学生としてできることを実践し、地域の防災意識の高まりに貢献させたい。
①「青少年赤十字防災教育プログラム」を用いて、自然災害の基本的な知識や災害時に自ら考え、判断し、危険から身を守るための行動を学ぶ。(1学年 6月、7月)
②「平和の鐘を鳴らそう」のボランティアに参加し、SDGs環境カルタを小学生や地域の方と行い、安心・安全で住み続けられる街づくりについて語り合った。(全学年 8月)
③防災に関するテーマを決め、班単位で調べ学習を行う。(1年 夏休み、9月)
④小中合同学習発表会で、地域の防災について、保護者や地域の方に伝え、意見を求める。(1年 10月)
⑤9月の研修会での資料や写真を用いた「東日本大震災の被災地・気仙沼を訪ねて」の授業を通して、被災地の復興の様子や防災の取組を学ぶ。(1年 10月)
⑥9月の研修会で訪れた階上小学校や階上中学校の防災学習の取組を紹介し、地域に防災の取組を広めるための具体的な活動内容を考えるための学級会を開く。SDGsとの関連についても考える。(1年 11月)
⑦地域のユネスコ活動で、SDGs環境カルタに参加した体験と階上中学校の取組を参考に、1、2年生全員で防災カルタづくりを始める。(1、2年 12月~2月)
⑧1年間の学習成果をSDGs - ESD富山シンポジウムで行う。(1年 1月)
⑨併設する小学校や地域のデイサービスセンターで防災カルタを紹介し、防災の大切さを伝える。(1年 2、3月)
⑩地域の方や高齢者と「防災体制、防災への日頃の意識」というテーマでワークショップを行う。(1、2年 2月)
※写真左より①~④
写真①②小中合同学習発表会の様子、写真③④SDGs - ESD富山シンポジウムの様子
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・東日本大震災後の気仙沼市の写真や震災遺構の動画等を中心とした被災の現実から学ぶ防災学習の展開。
・生徒自身の気付きや思いを引き出し、防災・減災について考える授業構成の工夫。
・被災地での減災教育の視察や研修会での専門的な学びから、減災教育を指導する側としての意識の変化。
・階上中学校の取組を参考にした防災カルタの制作。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・これまでは訓練主体の防災教育であったが、総合的な学習の時間を防災教育の中心に据えることにより、探求する防災教育となり、継続して取り組む体制ができた。
・防災教育が災害に対する備えに終わることなく、教科等と防災教育を関連させることで、教育課程を新たな視点で見直す機会となった。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・身近な地域の防災対策について調べることにより、防災を自分のこととして捉え、住み続けられるまちづくりについて考えることができた。
・活動全体として、自分にできる防災対策をしようという意識と地域のために活動したいという実践力が高まった。
・学んだことを地域に発信し、意見を受け止めることで、自分や大切な人の命を守ることへの意欲が高まった。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教職員にとって、防災教育を行う中で、自然災害への危機意識を高めることができた。
・家族全体で、防災について考えなければならないという意識が高まってきた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
・地域の少子高齢化が進む中で、地域の担い手として中学生の役割はさらに大きくなると思われる。高齢者、障害がある方への関わり方について考える視点を加味し、現在の取組を継続しながら、中学生としてできることを実践し、地域の防災意識の高まりに貢献させたい。
活動内容写真
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活動において工夫した点
小中合同学習発表会でプレゼンテーションソフトを用いて学習成果を伝えることで、地域の方にも防災の大切さを知ってもらうよい機会となった。また、発表の場を大勢集まる場にすることで、生徒の学習意欲を高めることができた。
資料ダウンロード
資料なし