生徒が未来に向かい,たくましく生きる防災教育の推進
つくば市立AZUMA学園吾妻中学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年346人
活動に携わった教員数/28人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/400人
実践期間2015年6月1日~2016年2月12日
活動のねらい
身近で起こっている過去の災害(東日本大震災,つくば市北条地区竜巻被害,常総市水害)を振り返る活動を通して,関係各機関に勤務する保護者や専門家等,地域の人的資源を生かした教育活動を展開し,生徒が進んで災害から自分の生命と身の安全を守るとともに,主体的に行動し防災活動に積極的に取り組む人材を育成する。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
① 2学年「つくばスタイル科(総合的な学習の時間)」における「避難所をプロデュースしよう」単元の授業
平成27年12月1日~平成28年2月12日
過去の災害について知ろう
・東日本災害やつくば市で起きた竜巻被害の状況について調べる。
・避難や日常の備えについて話し合う。
防災倉庫の中の備品はどのようなものがあるか知ろう
・防災倉庫を見学し,備蓄品について調べる。
・防災食を試食し,避難所の生活で不足していることについて考える。
災害時に避難所で自分たちにできることを考えよう
・つくば市危機管理課職員を講師に招き,避難所の設営や,実際の避難所で起こることについて講演を聴く。
・その中で中学生にできるボランティアについて考える。
避難所を自分たちでプロデュースしよう
・避難所としての生活空間について話し合う。
・避難所マップやボランティア計画を作成する。
・自分たちの計画の有効性や改善点について,専門家の意見を聞きながら検討する。 <市役所危機管理課職員,防災科学研究所研究員>
地域に貢献できることを発信しよう
・これからの生活の中で気を付けることや実践することをまとめ,小学6年生を招いてまとめたことを発表する。
② AZUMA学園合同引き渡し訓練及び防災手帳を活用した防災特別授業 平成27年6月6日
小学校と合同で引渡訓練を実施した。その際,防災手帳を活用して災害発生時の行動について学んだ。
③ AZUMA学園防災キャンプ 平成27年8月2日・3日
「おやじの会」主催の災害時の宿泊体験行事に参加し,災害避難時の大変さを学んだ。
④ AZUMA学園防災連絡会議 平成27年6月6日,平成28年1月16日
地域の住民や関係機関代表者が参加しての情報交換を行い,災害時の連携を話し合うことができた。
2)9月研修会での学びから自校の実践に活かしたこと、研修会を受けての自校の活動の変更・改善点、
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点、助成金の活用で可能になったことなど。
①気仙沼市立階上中学校における「防災教育の取り組み」から,中学生が避難所設営に自主的に関わったりいくつもの班に分かれて役割を担ったりしていることを,学習の中に取り入れた。
②専門家を招いての講演を聴いたり助言を受けたりすることができたことで,生徒の学習成果としての深まりが見られ,より実践的な学びを進めることができた
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・居住地の近隣地域の災害を題材にして,生徒の問題発見力や客観的思考力の育成を図った。
・つくばスタイル科の学習の中で,学んだことをもとに自分にできることを発信する,発信型のプロジェクト学習を展開した。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・直接体験はしていないが,市内や隣接の地域で実際に起きた災害を通して,大きな災害が身近なものとしてとらえられるようになった。
・防災に直接関わっている市職員や研究所の研究員など専門家から最前線の話を聞けたことで,生徒が真剣に考える態度とともに主体性や協働力を身に付けることができた。
・災害時に避難所の設営・運営を考えることで,将来,地域社会の一員として主体的に取り組む意欲が高まった。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・地域の専門的な人材を積極的に活用することを通して,生徒の学習を深め高めることができ,つくば市内の教育資源を有効に活用することができた。
・「学校防災連絡会議」を開催したことで,地域の住民や関係機関代表者との情報交換とともに,災害時の避難行動について,連携をとることができた。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
①災害発生時に実践的に有効に活用できるような防災倉庫及び防災備蓄品の日常的な点検と活用
②地域の防災の拠点としての学校としての在り方の検討と,地域住民と連携した地域総合防災訓練等の実施に向けた準備
① 2学年「つくばスタイル科(総合的な学習の時間)」における「避難所をプロデュースしよう」単元の授業
平成27年12月1日~平成28年2月12日
過去の災害について知ろう | ・東日本災害やつくば市で起きた竜巻被害の状況について調べる。 ・避難や日常の備えについて話し合う。 |
防災倉庫の中の備品はどのようなものがあるか知ろう | ・防災倉庫を見学し,備蓄品について調べる。 ・防災食を試食し,避難所の生活で不足していることについて考える。 |
災害時に避難所で自分たちにできることを考えよう | ・つくば市危機管理課職員を講師に招き,避難所の設営や,実際の避難所で起こることについて講演を聴く。 ・その中で中学生にできるボランティアについて考える。 |
避難所を自分たちでプロデュースしよう | ・避難所としての生活空間について話し合う。 ・避難所マップやボランティア計画を作成する。 ・自分たちの計画の有効性や改善点について,専門家の意見を聞きながら検討する。 <市役所危機管理課職員,防災科学研究所研究員> |
地域に貢献できることを発信しよう | ・これからの生活の中で気を付けることや実践することをまとめ,小学6年生を招いてまとめたことを発表する。 |
小学校と合同で引渡訓練を実施した。その際,防災手帳を活用して災害発生時の行動について学んだ。
③ AZUMA学園防災キャンプ 平成27年8月2日・3日
「おやじの会」主催の災害時の宿泊体験行事に参加し,災害避難時の大変さを学んだ。
④ AZUMA学園防災連絡会議 平成27年6月6日,平成28年1月16日
地域の住民や関係機関代表者が参加しての情報交換を行い,災害時の連携を話し合うことができた。
2)9月研修会での学びから自校の実践に活かしたこと、研修会を受けての自校の活動の変更・改善点、
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点、助成金の活用で可能になったことなど。
①気仙沼市立階上中学校における「防災教育の取り組み」から,中学生が避難所設営に自主的に関わったりいくつもの班に分かれて役割を担ったりしていることを,学習の中に取り入れた。
②専門家を招いての講演を聴いたり助言を受けたりすることができたことで,生徒の学習成果としての深まりが見られ,より実践的な学びを進めることができた
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・居住地の近隣地域の災害を題材にして,生徒の問題発見力や客観的思考力の育成を図った。
・つくばスタイル科の学習の中で,学んだことをもとに自分にできることを発信する,発信型のプロジェクト学習を展開した。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・直接体験はしていないが,市内や隣接の地域で実際に起きた災害を通して,大きな災害が身近なものとしてとらえられるようになった。
・防災に直接関わっている市職員や研究所の研究員など専門家から最前線の話を聞けたことで,生徒が真剣に考える態度とともに主体性や協働力を身に付けることができた。
・災害時に避難所の設営・運営を考えることで,将来,地域社会の一員として主体的に取り組む意欲が高まった。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・地域の専門的な人材を積極的に活用することを通して,生徒の学習を深め高めることができ,つくば市内の教育資源を有効に活用することができた。
・「学校防災連絡会議」を開催したことで,地域の住民や関係機関代表者との情報交換とともに,災害時の避難行動について,連携をとることができた。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
①災害発生時に実践的に有効に活用できるような防災倉庫及び防災備蓄品の日常的な点検と活用
②地域の防災の拠点としての学校としての在り方の検討と,地域住民と連携した地域総合防災訓練等の実施に向けた準備
活動内容写真
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活動において工夫した点
①夏季休業中に「おやじの会」主催で開催された「防災キャンプ」に生徒や教員が参加した。災害時に身を守る行動について考える有意義な機会となった。
②地域の区長,民生委員,幼稚園や保育園,児童館等の関係者による「学校防災連絡会議」を開催した。それぞれの立場からの意見を出し合い,地域で連携した防災対策について協議を行った。
③国立防災科学研究所研究員を講師に招いての「竜巻発生時の避難」について,学校職員,学校防災連絡会議関係者が参加して,研修会を行った。
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資料なし