
地域の人材として、自助・共助力を高める児童の育成
ときがわ町立明覚小学校
活動に参加した児童生徒数/第5学年 29人, 第6学年 29人
活動に携わった教員数/15人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/保護者・地域住民・その他(町担当課・中学校・社会福祉協議会)
50人
実践期間2024年4月1日~2025年3月31日
活動のねらい
本町は山間の地形にあり、平野部が少ない。町の西部は秩父地方と山続きになっており、土砂災害警戒区域や土砂災害特別区域になっている。2019年の台風19号では、町内の至る所で冠水や土砂災害が発生し、孤立してしまった地区も複数あった。また、本町は地域的に都市部に仕事に出る家庭が多く、昼間は高齢者だけになってしまう世帯が非常に多い。これらの町の現状から、小学生であっても自助力・共助力を高め、中学生とともに「地域の人材」の一人として活動できる資質、能力、態度を養う必要があると考え、本活動テーマを設定した
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
・5月…町担当課と連携してポケット防災手帳を作成。児童生徒への配付し各家庭へ保管と活用を依頼。
・7月…近隣中学校(都幾川中学校)と連携し、地域ハザードマップを作成。
・9月…ポケット防災手帳を活用した、引き渡し訓練の実施。
・12月…町担当課、保護者等と協力し、炊き出し訓練・おにぎり作り体験、車椅子や簡易担架を使用した移動介助体験を実施。
・2月…講師を招き、身近な防災について学習を実施。
・8月~3月…年間指導計画の改善、単元配列表の作成(総合的な学習の時間を中心とした防災減災教育の重点化・教科横断的な学びの明確化、中学校との系統性のある計画改善)
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
〈活動の変更点〉
・活動のねらいを達成するとともに、今後も継続して防災減災教育を実践するためのネットワーク作り、資材教材の充実を図ったこと。
〈今年度の実践〉
・町担当課や社会福祉協議会等とのネットワーク構築の土台作りを進めたこと。
・校内で炊き出しや移動介助等の体験学習を実施したこと。
・保護者や地域住民に、ホームページや学校だよりなどを通して体験活動の様子を伝えることで、防災・減災教育への興味関心を高めたこと。
・管理職が防災減災教育に関する研修に積極的に参加し、教職員に報告・指導を行ったこと。
〈助成金の活用〉
・炊き出し訓練体験の資材や食材等を複数年分確保し、継続した体験活動の実施が可能になったこと。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・本研修プログラムを通して、減災教育の大切さを実感し、学びを深めることができたこと。
・年間指導計画の改善や単元配列表の作成を通して、防災減災教育の重点化や教科横断的な学びが明確化されたことで、発達段階に応じて児童が何をどのように学ぶか、教師の共通理解を図ることができたこと。また、中学校と9年間を見通した系統性のある指導計画を作成することができたこと。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・地域防災ハザードマップづくりを通して、住んでいる場所や予測される災害の範囲を知ることができたこと。また、中学生と連携したことで、児童自らが「地域人材」の一人としてこれから身につけるべき資質・能力・態度がどのようなものであるか理解できたこと。
・移動介助や炊き出しの手伝い等の体験活動を通して、自助力・共助力を高める為の知識や技能を身につけることができたこと。また、地域の一員として、自分にできることを精一杯やりたいという意欲が芽生えたこと。体験した内容以外にもできることがないか自ら考え、調べようとする態度を多くの児童に養うことができたこと。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・研修や体験活動を通して、教師自身の防災減災への意識を高めることができたこと。
・9年間を通した減災(防災)教育の重要性を教師が認識できたこと。
・保護者の減災(防災)への関心を高めることができたこと。
・保護者、地域、行政等との連携の礎が構築できたこと。また、体験活動等を通して、それぞれが意識を高めるとともに、今後の防災減災教育の在り方について情報共有や意見交換ができたこと。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
〈実践を通して〉
・児童・保護者・地域にとって、とても関心の高い学習内容である事がわかったこと。
・防災・減災教育を通して、「地域の人材」の一人として活動できる資質、能力、態度を養うことは、目指す学校像「地域に誇れる学校」の実現及び、本校児童の育成にとても有効であること。
〈課題と改善〉
・行政や地域、保護者と一体化した体験活動をより一層充実させること。
・教職員の研修を充実させること。
・主体的、対話的、深い学びを実現するための指導方法や指導計画を改善すること。
・N助の視点から、さらなるネットワーク(NPO等)を構築したり、深めたりすること。
・5月…町担当課と連携してポケット防災手帳を作成。児童生徒への配付し各家庭へ保管と活用を依頼。
・7月…近隣中学校(都幾川中学校)と連携し、地域ハザードマップを作成。
・9月…ポケット防災手帳を活用した、引き渡し訓練の実施。
・12月…町担当課、保護者等と協力し、炊き出し訓練・おにぎり作り体験、車椅子や簡易担架を使用した移動介助体験を実施。
・2月…講師を招き、身近な防災について学習を実施。
・8月~3月…年間指導計画の改善、単元配列表の作成(総合的な学習の時間を中心とした防災減災教育の重点化・教科横断的な学びの明確化、中学校との系統性のある計画改善)
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
〈活動の変更点〉
・活動のねらいを達成するとともに、今後も継続して防災減災教育を実践するためのネットワーク作り、資材教材の充実を図ったこと。
〈今年度の実践〉
・町担当課や社会福祉協議会等とのネットワーク構築の土台作りを進めたこと。
・校内で炊き出しや移動介助等の体験学習を実施したこと。
・保護者や地域住民に、ホームページや学校だよりなどを通して体験活動の様子を伝えることで、防災・減災教育への興味関心を高めたこと。
・管理職が防災減災教育に関する研修に積極的に参加し、教職員に報告・指導を行ったこと。
〈助成金の活用〉
・炊き出し訓練体験の資材や食材等を複数年分確保し、継続した体験活動の実施が可能になったこと。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・本研修プログラムを通して、減災教育の大切さを実感し、学びを深めることができたこと。
・年間指導計画の改善や単元配列表の作成を通して、防災減災教育の重点化や教科横断的な学びが明確化されたことで、発達段階に応じて児童が何をどのように学ぶか、教師の共通理解を図ることができたこと。また、中学校と9年間を見通した系統性のある指導計画を作成することができたこと。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・地域防災ハザードマップづくりを通して、住んでいる場所や予測される災害の範囲を知ることができたこと。また、中学生と連携したことで、児童自らが「地域人材」の一人としてこれから身につけるべき資質・能力・態度がどのようなものであるか理解できたこと。
・移動介助や炊き出しの手伝い等の体験活動を通して、自助力・共助力を高める為の知識や技能を身につけることができたこと。また、地域の一員として、自分にできることを精一杯やりたいという意欲が芽生えたこと。体験した内容以外にもできることがないか自ら考え、調べようとする態度を多くの児童に養うことができたこと。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・研修や体験活動を通して、教師自身の防災減災への意識を高めることができたこと。
・9年間を通した減災(防災)教育の重要性を教師が認識できたこと。
・保護者の減災(防災)への関心を高めることができたこと。
・保護者、地域、行政等との連携の礎が構築できたこと。また、体験活動等を通して、それぞれが意識を高めるとともに、今後の防災減災教育の在り方について情報共有や意見交換ができたこと。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
〈実践を通して〉
・児童・保護者・地域にとって、とても関心の高い学習内容である事がわかったこと。
・防災・減災教育を通して、「地域の人材」の一人として活動できる資質、能力、態度を養うことは、目指す学校像「地域に誇れる学校」の実現及び、本校児童の育成にとても有効であること。
〈課題と改善〉
・行政や地域、保護者と一体化した体験活動をより一層充実させること。
・教職員の研修を充実させること。
・主体的、対話的、深い学びを実現するための指導方法や指導計画を改善すること。
・N助の視点から、さらなるネットワーク(NPO等)を構築したり、深めたりすること。
活動内容写真
小中連携ハザードマップづくり
小中連携ハザードマップづくり
小中連携ハザードマップづくり
小中連携ハザードマップづくり
防災教育体験学習
防災教育体験学習
防災教育体験学習
防災教育体験学習

小中連携ハザードマップづくり

小中連携ハザードマップづくり

小中連携ハザードマップづくり

小中連携ハザードマップづくり

防災教育体験学習

防災教育体験学習

防災教育体験学習

防災教育体験学習
活動において工夫した点
・児童にとって、現時点でもできることや、少しの知識や体験を得ることで実践できそうと思うことができるような体験活動を実施することで、児童の関心意欲を高めることができたこと。
・中学校と連携することで、児童生徒相互にとって学びを深めることができたこと。
・助成金の活用を通して、今後も継続した体験活動の実施が可能となったこと。