東日本大震災から学び,自ら考え,判断し,協働して行動できる子どもの育成

上板町立高志小学校

活動に参加した児童生徒数/1~6学年139人
活動に携わった教員数/4人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/50人

実践期間2017年9月21日~2018年3月22日

活動のねらい

・校長,安全主任が中心になり教職員の危機管理意識を高めるため
・過去に災害を経験・克服した地域・学校の現実から学び,減災のための知識・技能の習得と実践行動力を体験的に学ぶため。                    
・保護者・地域住民に対しての啓発活動を行うため。

活動内容

1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
【避難訓練】
・校内地震,火災避難訓練(5・12・1月)
・緊急時引き渡し訓練(7月)
・避難訓練後に,安全主任が東日本大震災の被災地で学んだことについて児童全員に伝える。
【防災学習】
・避難訓練前に,校舎内の危険個所を話し合う。(3年生の学級活動の時間に)
・気仙沼防災学習シートを活用した安全主任による防災学習(5・6年生の学級活動の時間に)
【校内研修】
・全教職員に向けて,東日本大震災の被災地で学んだことについての報告。
【その他】
・気仙沼で学んだことを大型の掲示物に表し,校内1階玄関横に掲示をした。(11月)

2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
  昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・防災学習年間指導計画の見直し。
・東日本大震災の現地の写真,動画等を中心にした被災の現実から学ぶ防災学習の展開。
・災害時の備蓄品(水,食料)を購入し,設置することができるようになった。

3)実践の成果
減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・防災学習年間指導計画の見直し。(参加体験型の防災学習を導入する)
・東日本大震災の現地の写真,動画等を中心にした被災の現実から学ぶ防災学習の展開。
・災害時の備蓄品(水,食料)を購入し,設置することができるようになった。

児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・南海地震に対しての危機意識を高めることができ,防災学習の重要性を認識できた。
・自然災害発生のメカニズム,被害,避難等の減災についての知識を習得することができた。
・地震の際の危険,避難経路の確認,防災バッグ準備,中身の確認,などを行うことができ,減災のために必要な技能を学ぶことができつつある。
・避難所生活の実態から,災害発生時には共助(近くの人と助け合う)の態度が大切であることを学んだ。

教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教職員にとって,地震を中心にした防災学習を充実する中で,自然災害に対しての危機意識を高めることができた。
・家族全体で減災について考えなければならないという意識が高まりつつある。
・校長の学校便りで防災について記述することにより,保護者,地域の方に啓発することができた。

4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・減災教育に関しての教職員の危機意識の高揚の重要性。
・減災学習の内容の改善と学年間の系統性の再検証。
・町役場企画防災課と連携し,災害発生時の協力体制について話し合う。
・自主防災組織,町役場企画防災課と連携し,校区内の防災マップを新たに作成する。

 

 

 

活動内容写真

  • 助成金により備蓄品の購入

  • 校内に防災掲示物の作成

  • 避難訓練の様子

活動において工夫した点

・安全主任の現地視察の報告等から,児童が東日本大震災の被害から具体的に学ぶ事ができた。
・気仙沼の防災学習シートを参考に防災学習の内容の改善を行っている。
・現地で学んだことを掲示物に表し,校内に掲示することで,児童への防災意識を高めることができた。
・教職員が気仙沼の状況をリアルに知り,真剣に考えることができた。

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