「減災に向けて、災害に強いまちづくり-高校生にできること-」
兵庫県立尼崎小田高等学校
活動に参加した児童生徒数/2学年主に32人(他260人)
活動に携わった教員数/11人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/118人
実践期間2016年4月10日~2017ねん3月31日
活動のねらい
災害に強いまちづくりのために高校生に何ができるのかを考え、学校全体や地域、行政に発信していくことを目的とした。6つの班に分かれて調査研究に取り組み、その成果については報告会を実施した。テーマは以下の通り。「自助―災害に備えて」「地域防災マップ」「Shelter―もし私たちの学校が避難所になったら―」「インクルーシブ防災―災害弱者(災害時要援護者)」「災害と心のケア」「率先力のある市民を防災学習で」
活動内容
1)助成活動内容 (基本的に月、木の「探究基礎」の時間を使用。)
・4月25日 熊本地震緊急救援募金活動を実施
・5月6日 園田学園女子大学人間健康学部人間看護学科教授より講義
・『安心・安全に暮らすための生活環境を考える~被災地における現状から~』
・5月24日 兵庫県立尼崎総合医療センター看護部より講義『災害とは、災害医療とは』
・6月24日 人と防災未来センター訪問
・7月21日~23日 防災ジュニアリーダー育成合宿(国立淡路青少年交流の家・野島断層保存館)
・8月2日~4日 防災ジュニアリーダー 東日本大震災被災地支援(宮城県石巻市・東松島市・多賀城市)
・9月1日 兵庫県CGハザードマップ講習会
・11月5日 防災ふれあいフェスタ(尼崎市主催)
・11月10日「GISを使用した地域防災マップづくり」兵庫県立大学防災教育研究センターより講義
・11月13日 南海トラフ地震 住民一斉避難訓練・合同防災訓練兵庫県下一斉避難訓練参加
・11月23日「防犯・防災パレード」及び「防災訓練」参加
・11月25日 防災運動会の実施(尼崎市立立花西小学校2年生88名に対して)
・11月27日 高齢者介護施設の喜楽苑(福祉避難所に指定)の避難訓練に2名が参加
・12月12日「避難所運営」「地域コミュニティづくり」の講義(防災士、まちづくりコーディネーターより)
・12月19日 球技大会のひとこまに「防災運動会」を実施(本校2年生8クラス)
・12月19日 東日本大震災・熊本地震・鳥取地震募金活動
・1月12日 神戸親和女子大学発達教育学部児童教育学科教授より講義「南海トラフ巨大地震に備える」
・1月13日 配食訓練&防災講義(自衛隊)
・1月13日~15日 防災ジュニアリーダー合宿国立淡路青少年交流の家など
・1月28日 看護医療・健康類型「探究基礎」報告会開催(約200名が参加)
・3月16日~19日(予定)東北ボランティア活動の実施(宮城県南三陸町へ)
2)成果
成果① 減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・生徒の活動によって学校の避難訓練の方法、教員の組織体制の見直しなどの機運が高まった。
・地域コミュニティづくりのために高校生がどのように関わっていけるのか、「看護医療・健康類型」だけではなく、学校全体のボランティア活動と一体となって次年度に取り組んでいく方向性を確認することができた。
成果② 児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力を身につけたか。
・興味・関心が希薄であった生徒たちが「一人一人が災害に備え、確かな知識をつけ、普段から地域でコミュニケーションを密にしておくことの大切さ」に気づき、地域コミュニティの活性化のために普段から高校生に何ができるのかについて考え、行政に対して提案を行うことができた。以下は生徒の感想である。「実際に起こった過去の震災での災害弱者の問題を知り、心が痛む事や苛立つ事もたくさんあった。この活動を通して、自分の祖父母と避難する時のことを話したり、同じマンションに住んでいる障がい者の方を気にするようになった。また、近所の方にも進んで挨拶をするようになった。」「自分は何もできる事がなく無力だなと感じることが多々あった。しかし、市役所の人や班員、先生と話し合いを重ねていくうちに私たち高校生にもできることはあるんだと気づく事ができた。『ボランティアは微力だが無力ではない』という『心のケア班』の言葉を聞き本当にそうだと感じた。『大きいことは何もできないが、小さいことの積み重ねで何か変わっていくものがある』とこの活動を通し強く感じた。
成果③ 教師や保護者、地域、関係機関等の視点から
・学校の避難訓練の方法、教員の防災組織体制の見直し、学校が避難所になった時の対応など見直しの機運が高まってきた。
・報告会には地域の人や行政の人も聞きにこられ、地域コミュニティづくりのために高校生と地域、行政が協力し、どういうことができるのかについて考えていくことができる素地を築くことができた。
3)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・減災教育に関してのすべての教職員の危機意識の高揚と生徒に対する防災教育の系統化と組織化。
・減災のための地域コミュニティづくりに対して高校生ができることを次年度の4月から組織的・系統的に実施していくこと。
・GIS(地理的情報システム)を利用した地域防災マップづくりを地域住民と一緒に行っていくこと。
・学校の避難訓練の見直し。
・避難所開設の際の地域住民と学校と行政の協力態勢の構築。
・学んだことを多くの人に啓発するためのツール開発。
・4月25日 熊本地震緊急救援募金活動を実施
・5月6日 園田学園女子大学人間健康学部人間看護学科教授より講義
・『安心・安全に暮らすための生活環境を考える~被災地における現状から~』
・5月24日 兵庫県立尼崎総合医療センター看護部より講義『災害とは、災害医療とは』
・6月24日 人と防災未来センター訪問
・7月21日~23日 防災ジュニアリーダー育成合宿(国立淡路青少年交流の家・野島断層保存館)
・8月2日~4日 防災ジュニアリーダー 東日本大震災被災地支援(宮城県石巻市・東松島市・多賀城市)
・9月1日 兵庫県CGハザードマップ講習会
・11月5日 防災ふれあいフェスタ(尼崎市主催)
・11月10日「GISを使用した地域防災マップづくり」兵庫県立大学防災教育研究センターより講義
・11月13日 南海トラフ地震 住民一斉避難訓練・合同防災訓練兵庫県下一斉避難訓練参加
・11月23日「防犯・防災パレード」及び「防災訓練」参加
・11月25日 防災運動会の実施(尼崎市立立花西小学校2年生88名に対して)
・11月27日 高齢者介護施設の喜楽苑(福祉避難所に指定)の避難訓練に2名が参加
・12月12日「避難所運営」「地域コミュニティづくり」の講義(防災士、まちづくりコーディネーターより)
・12月19日 球技大会のひとこまに「防災運動会」を実施(本校2年生8クラス)
・12月19日 東日本大震災・熊本地震・鳥取地震募金活動
・1月12日 神戸親和女子大学発達教育学部児童教育学科教授より講義「南海トラフ巨大地震に備える」
・1月13日 配食訓練&防災講義(自衛隊)
・1月13日~15日 防災ジュニアリーダー合宿国立淡路青少年交流の家など
・1月28日 看護医療・健康類型「探究基礎」報告会開催(約200名が参加)
・3月16日~19日(予定)東北ボランティア活動の実施(宮城県南三陸町へ)
2)成果
成果① 減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・生徒の活動によって学校の避難訓練の方法、教員の組織体制の見直しなどの機運が高まった。
・地域コミュニティづくりのために高校生がどのように関わっていけるのか、「看護医療・健康類型」だけではなく、学校全体のボランティア活動と一体となって次年度に取り組んでいく方向性を確認することができた。
成果② 児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力を身につけたか。
・興味・関心が希薄であった生徒たちが「一人一人が災害に備え、確かな知識をつけ、普段から地域でコミュニケーションを密にしておくことの大切さ」に気づき、地域コミュニティの活性化のために普段から高校生に何ができるのかについて考え、行政に対して提案を行うことができた。以下は生徒の感想である。「実際に起こった過去の震災での災害弱者の問題を知り、心が痛む事や苛立つ事もたくさんあった。この活動を通して、自分の祖父母と避難する時のことを話したり、同じマンションに住んでいる障がい者の方を気にするようになった。また、近所の方にも進んで挨拶をするようになった。」「自分は何もできる事がなく無力だなと感じることが多々あった。しかし、市役所の人や班員、先生と話し合いを重ねていくうちに私たち高校生にもできることはあるんだと気づく事ができた。『ボランティアは微力だが無力ではない』という『心のケア班』の言葉を聞き本当にそうだと感じた。『大きいことは何もできないが、小さいことの積み重ねで何か変わっていくものがある』とこの活動を通し強く感じた。
成果③ 教師や保護者、地域、関係機関等の視点から
・学校の避難訓練の方法、教員の防災組織体制の見直し、学校が避難所になった時の対応など見直しの機運が高まってきた。
・報告会には地域の人や行政の人も聞きにこられ、地域コミュニティづくりのために高校生と地域、行政が協力し、どういうことができるのかについて考えていくことができる素地を築くことができた。
3)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・減災教育に関してのすべての教職員の危機意識の高揚と生徒に対する防災教育の系統化と組織化。
・減災のための地域コミュニティづくりに対して高校生ができることを次年度の4月から組織的・系統的に実施していくこと。
・GIS(地理的情報システム)を利用した地域防災マップづくりを地域住民と一緒に行っていくこと。
・学校の避難訓練の見直し。
・避難所開設の際の地域住民と学校と行政の協力態勢の構築。
・学んだことを多くの人に啓発するためのツール開発。
活動内容写真
-
-
-
-
活動において工夫した点
・多くの知識を得るために学習を重視したこと。講師の講義や著作物などの利用。
・多くの専門機関や関係者、被災者などからインタビューを行い、「生の声」を報告
活動に活かせたこと。
・自分たちが身につけてきた防災の科学的知識や減災のための地域コミュニティづくりのために高校生ができ
ることを考え提案し、報告会で多くの人に伝えることができたこと。また、その思いを市長に届けることが
できたこと。
・県教育委員会の教育企画課の「防災ジュニアリーダー養成」の取り組みと並行して行うことができたこと。
資料ダウンロード
資料なし