減災・防災意識と実践力の高い子どもの育成~地域連携及び特別支援教育を視野に~
函南町立東小学校
活動に参加した児童生徒数/4~6学年346人
活動に携わった教員数/45人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/300人
実践期間2019年4月5日~2020年3月20日
活動のねらい
目的については、次の4点が挙げられる。
① 南海トラフ地震をはじめ、静岡県の地域性として地震リスクが非常に高いことが挙げられる。地震リスクを自覚し、子どもたちにその対応を考える活動を通じて身に付ける点。
②「減災、防災」という視点から、自分の周りや地域の特色及び課題を捉える。
③ 5年生は②でとらえた課題から対応策を考え、防災キャンプで実践し検証する。
④ ③の実践を広く情報提供するとともに、次年度以降の継続的な活動として教育課程等に位置付ける。
活動を通してねらうことは次の2点に大別される。
(1)教職員の研修(・地震に関する知識と情報の拡充。
・教科指導等における指導方法についての研修。)
(2)児童への指導(・自分の命を守る行動の育成。
・常時の備えへの指導。)
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
時期
対象
実践内容及び教科等
添付資料等の指示
4月8日
教員
教頭・教務・学年会議にて防災キャンプの日程を決定し、スケジュールを立てた。
4月15日
全校
地震を想定した避難訓練。
5月15日
全校
全校児童・保護者で地震・台風を想定した引き渡し訓練を実施
7月18日
地域
地域防災会議を実施し、地域及び中学校区と協働し防災リスクについての認識を共有し、知識を高めた。
7月~8月
児童
総合的な学習の時間において、防災、災害について学習した。
9月
児童
防災キャンプに向けて避難所に関する学習、自助を主とした減災・防災についての学習や取組。
別添資料①
9月11、12日
児童
教員
福島県語り部佐藤トミ子氏よる講話。児童向け講話と教員向け講話に分けて実施。講話では、東日本大震災当時の福島県の様子や震災後の避難所経営の話、また、いかに日頃の備えが大切であるかという実体験からの講話であった。
9月17日
児童
町役場総務課村上防災監講話では、実際に自分の住んでいる地域で災害が起きたときにはどのような避難行動や判断を行うことが大切かという講話があった。
10月
児童
地域
防災キャンプの実施。起震車体験、静岡県専門職職員による講話、自衛隊による炊き出し、救命救急講習。避難所生活体験。
別添資料②
別添資料③
11月
児童
地域
光の子ランド(校内行事)にて成果発表を行う。
5年生が中心となって自分たちの防災、減災学習の成果を地域、保護者等関係者に公開した。
別添資料④
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
活動や実践については、次の2点が挙げられる。
①とりわけ、自助に関する学習を多く設定したことである。「自分の身は自分で守る」ことのできる子供の育成を図り、調べ学習や、リスク管理・察知について時間をとり学習を展開した。【別添資料⑤】
②自分たちが学習したことを今度は学校全体、地域全体に発信することについて子供たち自身で考え、光の子ランドにて実践した。【別添資料⑥】
助成金の活用については、文献や講師招聘、文具と多岐項目にわたって活用した。その結果、継続的な活動が可能になるようその基礎を築ける教員の研修と子供たちの学習環境の整備を行うことができた。一人一冊の資料が、子供の調べ学習を豊かにした。防災キャンプで夜間完全消灯の中用便への移動にランタンのように電池で稼働するライトが必要であることを体験的に習得することができた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
本年度からの新規活動である「防災キャンプ」の成果として次の2点を挙げる。
①5年生が体験的な活動や専門家からの話から具体的に経験値を積んだことである。実際に避難所で用いる実物を借り避難所を設営したり、救急講習や自衛隊、起震車での体験をしたりと多くの外部講師や地域の方と関われたことは大きな成果である。
②その防災キャンプ実施の様子を間近に見た下学年や、光の子ランドで減災・防災について情報を発信している5年生に接した2年生が、減災・防災学習に強い関心を示す姿が担任や友達への言葉から見られたことは、学習を広げ、発信した5年生の姿があったとともに、下学年の子供たちへの学習機会にもつながったと言える。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
学習が進むうちに、実際に被災した方や避難所経営の経験のある方の話を聞く機会もあった。故に、自分事として減災・防災の学習に取り組む姿が多く見られるようになった【変容】。特に今回は、本助成で講師を招聘する機会にも恵まれたので、より、自分事として学習する子供の変容が見られたと考えられる。
意欲的に「なぜ?」の問いを立て、自ら解を導こうとする主体的な態度の育成や、災害時に自分の身は自分で守ることのできる能力の育成ができた。【力】
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
防災キャンプの様子は、保護者、地域、報道機関に公開された。小学生でもできること、小学生にもできることを子供たちと共に考えようとする大人達の姿が見られた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
『気仙沼市防災学習シート』を参考にした防災学習や避難訓練と一緒に親子で学習できる教材開発である。
時期 | 対象 | 実践内容及び教科等 | 添付資料等の指示 |
4月8日 | 教員 | 教頭・教務・学年会議にて防災キャンプの日程を決定し、スケジュールを立てた。 | |
4月15日 | 全校 | 地震を想定した避難訓練。 | |
5月15日 | 全校 | 全校児童・保護者で地震・台風を想定した引き渡し訓練を実施 | |
7月18日 | 地域 | 地域防災会議を実施し、地域及び中学校区と協働し防災リスクについての認識を共有し、知識を高めた。 | |
7月~8月 | 児童 | 総合的な学習の時間において、防災、災害について学習した。 | |
9月 | 児童 | 防災キャンプに向けて避難所に関する学習、自助を主とした減災・防災についての学習や取組。 | 別添資料① |
9月11、12日 | 児童
教員 |
福島県語り部佐藤トミ子氏よる講話。児童向け講話と教員向け講話に分けて実施。講話では、東日本大震災当時の福島県の様子や震災後の避難所経営の話、また、いかに日頃の備えが大切であるかという実体験からの講話であった。 | |
9月17日 | 児童 | 町役場総務課村上防災監講話では、実際に自分の住んでいる地域で災害が起きたときにはどのような避難行動や判断を行うことが大切かという講話があった。 | |
10月 | 児童
地域 |
防災キャンプの実施。起震車体験、静岡県専門職職員による講話、自衛隊による炊き出し、救命救急講習。避難所生活体験。 | 別添資料②
別添資料③ |
11月 | 児童
地域 |
光の子ランド(校内行事)にて成果発表を行う。
5年生が中心となって自分たちの防災、減災学習の成果を地域、保護者等関係者に公開した。 |
別添資料④ |
活動や実践については、次の2点が挙げられる。
①とりわけ、自助に関する学習を多く設定したことである。「自分の身は自分で守る」ことのできる子供の育成を図り、調べ学習や、リスク管理・察知について時間をとり学習を展開した。【別添資料⑤】
②自分たちが学習したことを今度は学校全体、地域全体に発信することについて子供たち自身で考え、光の子ランドにて実践した。【別添資料⑥】
助成金の活用については、文献や講師招聘、文具と多岐項目にわたって活用した。その結果、継続的な活動が可能になるようその基礎を築ける教員の研修と子供たちの学習環境の整備を行うことができた。一人一冊の資料が、子供の調べ学習を豊かにした。防災キャンプで夜間完全消灯の中用便への移動にランタンのように電池で稼働するライトが必要であることを体験的に習得することができた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
本年度からの新規活動である「防災キャンプ」の成果として次の2点を挙げる。
①5年生が体験的な活動や専門家からの話から具体的に経験値を積んだことである。実際に避難所で用いる実物を借り避難所を設営したり、救急講習や自衛隊、起震車での体験をしたりと多くの外部講師や地域の方と関われたことは大きな成果である。
②その防災キャンプ実施の様子を間近に見た下学年や、光の子ランドで減災・防災について情報を発信している5年生に接した2年生が、減災・防災学習に強い関心を示す姿が担任や友達への言葉から見られたことは、学習を広げ、発信した5年生の姿があったとともに、下学年の子供たちへの学習機会にもつながったと言える。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
学習が進むうちに、実際に被災した方や避難所経営の経験のある方の話を聞く機会もあった。故に、自分事として減災・防災の学習に取り組む姿が多く見られるようになった【変容】。特に今回は、本助成で講師を招聘する機会にも恵まれたので、より、自分事として学習する子供の変容が見られたと考えられる。
意欲的に「なぜ?」の問いを立て、自ら解を導こうとする主体的な態度の育成や、災害時に自分の身は自分で守ることのできる能力の育成ができた。【力】
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
防災キャンプの様子は、保護者、地域、報道機関に公開された。小学生でもできること、小学生にもできることを子供たちと共に考えようとする大人達の姿が見られた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
『気仙沼市防災学習シート』を参考にした防災学習や避難訓練と一緒に親子で学習できる教材開発である。
活動内容写真
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別添資料1
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別添資料2
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別添資料3
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別添資料4ー1
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別添資料4-2
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別添資料5ー1
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別添資料5-2
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別添資料1
別添資料2
別添資料3
別添資料4ー1
別添資料4-2
別添資料5ー1
別添資料5-2
活動において工夫した点
新規の事業である特性上、特に工夫した点や特筆すべき点として活動の継続性をどのように担保するかということである。具体的には、年間指導計画、行事計画に位置付け、意図的、計画的、継続的な学習活動がどの教員によっても展開できるように計画面で整えたことが工夫したり、特筆したりする点として述べられる。
資料ダウンロード
資料なし