
沼島100年計画 地域を巻き込んで防災・減災に取り組もう
南あわじ市立沼島中学校
活動に参加した児童生徒数/小学校1年生~中学校3年生 35人
活動に携わった教員数/25 )人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/50人
実践期間2024年4月1日~2025年3月31日
活動のねらい
①地域の防災力アップと減災への取組
②地域と連携した防災ジュニアリーダーの育成
沼島は淡路島の南、太平洋に面した人口約370名の離島である。南海トラフ地震の際には、兵庫県で最も早く津波が到達すると予想され、多くの家屋倒壊と断水、岸壁損傷による島全体の孤立化が想定されている。児童生徒が「率先たる避難者」として命を守るだけでなく、地域を支えていく「防災ジュニアリーダー」の育成が求められている。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
4月
小中合同避難訓練 ヘリポートへの避難
消防団による消火訓練
炊き出し訓練 非常食体験訓練
地区合同防災会議(5地区会長・消防団・市危機管理課・小中管理職と防災担当)
5月
通学路での地震と津波想定による高台避難訓練
6月
中央構造線と地層探検
消防団による救命救急法講習
7月
舞子高等学校 防災科(10名)による
出前授業
市内5中学校による防災パートナーシップ協定の締結
8月
26日~28日 石川ピカピカ大作戦(石川県珠洲市へ被災地支援活動)
(台風接近のため10月27日~29日に延期) 7/10結団式の様子→
9月
沼島地区運動場の清掃(地域住民・教職員) ユネスコ防災減災プログラムに教員派遣
10月
スクールカウンセラーによる心のケア研修(教職員)
27日~29日 石川ピカピカ大作戦(石川県珠洲市へ被災地支援活動) 記録ファイルなど共有→
11月
兵庫県津波一斉避難訓練
沼島地区総合防災訓練
避難所運営訓練(齋藤幸男先生)
12月
1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園2025」授賞式 URレジリエンス賞
1月
絵本読み聞かせ『津波でんでんこ』 ヘリポートへの避難訓練
川崎杏樹さん(元釜石東中生徒)によるオンライン語り部
ユネスコ防災減災プログラムに教員派遣
2月
岡山県新見南中学校との防災学習交流 南あわじ市・洲本市組合立広田中学校との防災学習交流
安否確認キーホルダーの制作と活用訓練
3月
SEEDS Asia大津山さんによる地域学習と課題発見学習
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
- 非常トイレと飲料、防災食の備蓄と防災食体験
- シンボルマーク作成とグッズ・安否確認バッジの制作
- 防災学習の地域やSNS等で発信・報告用映像DVDの制作等
助成金を主に以上のものに活用した。特に、②については、シンボルマークとバッジをデザインした生徒の自己有用感はもちろん、小中の児童生徒が「『沼島の』の防災ジュニアリーダー」としてのバッジをつけて沼島の防災訓練等に取り組むことで、高揚感と使命感が高まり、地域の方からも声をかけられ、応援されるようになった。
また、③については、今年度の活動を映像と新聞にまとめ、地域への還元だけでなく、南あわじ市長や市教育委員会への報告、ぼうさい甲子園受賞式会場での全国の学校団体への発信の機会にも生かすことができた。新聞は「人と未来防災センター」にも掲示されている。
これまで以上に児童生徒が「共通の目標をもち、ともに学び、活動する」ことで、小中教職員もともに沼島の未来を考えて行動する様子が見られた。今後の、小中一貫の防災教育プログラムの作成に向けた手がかりをつかめたと言える。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・8月の南海トラフ地震臨時情報での対応
・教職員の安全管理と状況把握の訓練
・地域との連携・親子での会話の増加
・従来の沼島総合防災訓練に「避難所運営訓練」を組み込んでもらい、児童生徒と地域住民が一緒に受講した。
・1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園2025」において、URレジリエンス賞受賞
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・災害を恐れ、自分の命を守ることを真剣に考え行動できた。
・沼島の地域住民や能登半島の人々に寄り添うことで、相手を思いやる気持ちが高まった。
・生徒の発案で、仮設住宅に玉ねぎを届けたいという意見が出てきた。
・石川県珠洲市の須須神社に奉納したピカピカ大作戦絵馬に込めた熱く温かい思い。
・行動が生死を分けるという知識と覚悟。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・石川ピカピカ大作戦は、保護者が子どもを被災地に送り出した。長時間の移動や2泊3日の災害が心配される地域での不安もあるが、「沼島を支えてほしい」という願いが大きかった。
・教員も、何度も会議を行い、防災について話し合うことが増えた。また、訓練の実施や活動だけでなく、子どもたちの心のケアも重視し、富永先生の心のケア研修を自主的に受講したり、子どもたちのアンケート結果を個票にまとめ保護者にも通知したりするなど、子どもに寄り添い丁寧に活動しているのが印象的であった。
・訓練や学習を、臨機応変な対応を求めたり地域を巻き込んで行うことで、「大人も本気で取り組む」様子が見られた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
・沼島防災会議(市職員・市危機管理課・市消防団・小中管理職・小中防災担当)への児童生徒の参加
・避難所となる小中避難所の取扱説明書の作成
・地域住民が避難の際に家に掲げる避難カードの作成
・防潮堤の見学
・災害時にも使える井戸の把握と情報掲示板やマップ作り
・車いす体験を活用した高台避難訓練
・観光客や外国人へ目を向けた避難所運営や防災マップ作り
4月
小中合同避難訓練 ヘリポートへの避難 消防団による消火訓練 |
炊き出し訓練 非常食体験訓練 |
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地区合同防災会議(5地区会長・消防団・市危機管理課・小中管理職と防災担当) | ||||
5月
通学路での地震と津波想定による高台避難訓練 |
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6月
中央構造線と地層探検 |
消防団による救命救急法講習 |
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7月
舞子高等学校 防災科(10名)による 出前授業 |
市内5中学校による防災パートナーシップ協定の締結 |
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8月
26日~28日 石川ピカピカ大作戦(石川県珠洲市へ被災地支援活動) (台風接近のため10月27日~29日に延期) 7/10結団式の様子→ |
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9月
沼島地区運動場の清掃(地域住民・教職員) ユネスコ防災減災プログラムに教員派遣 |
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10月
スクールカウンセラーによる心のケア研修(教職員) 27日~29日 石川ピカピカ大作戦(石川県珠洲市へ被災地支援活動) 記録ファイルなど共有→ |
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11月
兵庫県津波一斉避難訓練 |
沼島地区総合防災訓練 避難所運営訓練(齋藤幸男先生) |
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12月
1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園2025」授賞式 URレジリエンス賞 |
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1月
絵本読み聞かせ『津波でんでんこ』 ヘリポートへの避難訓練 川崎杏樹さん(元釜石東中生徒)によるオンライン語り部 ユネスコ防災減災プログラムに教員派遣 |
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2月
岡山県新見南中学校との防災学習交流 南あわじ市・洲本市組合立広田中学校との防災学習交流 安否確認キーホルダーの制作と活用訓練 |
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3月
SEEDS Asia大津山さんによる地域学習と課題発見学習 |
- 非常トイレと飲料、防災食の備蓄と防災食体験
- シンボルマーク作成とグッズ・安否確認バッジの制作
- 防災学習の地域やSNS等で発信・報告用映像DVDの制作等
また、③については、今年度の活動を映像と新聞にまとめ、地域への還元だけでなく、南あわじ市長や市教育委員会への報告、ぼうさい甲子園受賞式会場での全国の学校団体への発信の機会にも生かすことができた。新聞は「人と未来防災センター」にも掲示されている。
これまで以上に児童生徒が「共通の目標をもち、ともに学び、活動する」ことで、小中教職員もともに沼島の未来を考えて行動する様子が見られた。今後の、小中一貫の防災教育プログラムの作成に向けた手がかりをつかめたと言える。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・8月の南海トラフ地震臨時情報での対応
・教職員の安全管理と状況把握の訓練
・地域との連携・親子での会話の増加
・従来の沼島総合防災訓練に「避難所運営訓練」を組み込んでもらい、児童生徒と地域住民が一緒に受講した。
・1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園2025」において、URレジリエンス賞受賞
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・災害を恐れ、自分の命を守ることを真剣に考え行動できた。
・沼島の地域住民や能登半島の人々に寄り添うことで、相手を思いやる気持ちが高まった。
・生徒の発案で、仮設住宅に玉ねぎを届けたいという意見が出てきた。
・石川県珠洲市の須須神社に奉納したピカピカ大作戦絵馬に込めた熱く温かい思い。
・行動が生死を分けるという知識と覚悟。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・石川ピカピカ大作戦は、保護者が子どもを被災地に送り出した。長時間の移動や2泊3日の災害が心配される地域での不安もあるが、「沼島を支えてほしい」という願いが大きかった。
・教員も、何度も会議を行い、防災について話し合うことが増えた。また、訓練の実施や活動だけでなく、子どもたちの心のケアも重視し、富永先生の心のケア研修を自主的に受講したり、子どもたちのアンケート結果を個票にまとめ保護者にも通知したりするなど、子どもに寄り添い丁寧に活動しているのが印象的であった。
・訓練や学習を、臨機応変な対応を求めたり地域を巻き込んで行うことで、「大人も本気で取り組む」様子が見られた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
・沼島防災会議(市職員・市危機管理課・市消防団・小中管理職・小中防災担当)への児童生徒の参加
・避難所となる小中避難所の取扱説明書の作成
・地域住民が避難の際に家に掲げる避難カードの作成
・防潮堤の見学
・災害時にも使える井戸の把握と情報掲示板やマップ作り
・車いす体験を活用した高台避難訓練
・観光客や外国人へ目を向けた避難所運営や防災マップ作り
活動内容写真
7/16舞子高校 出前授業
7/19防災パートナーシップ協定
10/28珠洲市仮設住宅訪問
11/9沼島総合防災訓練
12/21ぼうさい甲子園受賞式

7/16舞子高校 出前授業

7/19防災パートナーシップ協定

10/28珠洲市仮設住宅訪問

11/9沼島総合防災訓練

12/21ぼうさい甲子園受賞式




活動において工夫した点
・小中合同で訓練や防災学習を行う。 ・地域を巻き込んで行う。 ・講師を招聘する。
・訓練や活動後に、心のケアアンケートを実施し、子どもと保護者に個票でフィードバックをする。