我ら東高共助隊~東の応援団は地域の応援団~
横浜市立東高等学校
活動に参加した児童生徒数/60人
活動に携わった教員数/8人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/250人
実践期間2019年4月12日~2020年3月25日
活動のねらい
災害時において、受け身ではなく「積極的かつ能動的に動かなければならない」という生徒の意識改革を推進する。また、自助のみならず共助の意識と行動力を身に付け、地域に頼られる存在になれるよう研修を重ねる。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
ユネスコスクールの活動の一部として、減災教育を明確に位置付け、その中で「いつどこにいても」対応できるよう、生徒の行動変容を起こすことを意識に置いた。今後、校内の他の取り組みにおいても、階上中学校での「伝える力」の育成に倣い、生徒の学習を支援していきたい。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
3度実施した避難訓練において、回を追うごとに避難時間が短縮された。また、1回目の時には避難が移動にしか見えなかった集団であったが、3回目では真剣に避難訓練に取り組む姿勢となり、受け身であった生徒の意識に変化が感じられた。一つ一つ地道に行った減災教育の効果が実証されたように思われる。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
もしもの時に、どう動くべきか、何をするべきか等、自らの非常時における行動をイメージすることができ、避難行動に有効な履物やバックを使用するように意識できるようになり、非常食をロッカーに保管するなど、自助能力が身についてきた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
生徒と同様、非常時には教師が率先して動くものとの固定観念があったが、生徒が自助能力を身に付けることにより、そのパワーを共助にも生かせるのだとの実感を持てた。一人でも多くの生徒が自助能力を身に付けることで、組織だった行動が可能となり、校内だけでなく地域へ貢献できる可能性を見いだせたことは大きな収穫であった。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
今年は風水害が多かったこともあり、防災に対する生徒の意識も比較的高かったように思われるが、それでもどこか他人事のように考えてしまう生徒の意識改革が最優先の課題であると感じた。そういった意味では、南三陸ボランティアツアーのような実習を多くの生徒に体験してもらうことで、その目的を達成できるのではないかとの手ごたえを感じることができた。今後、遠足や修学旅行のメニューの中に被災地の訪問を入れることや、被災された方の講演会等を実施することで、多くの生徒の心が、減災の方向に向いてくれることを期待したい。
5)その他
現在学校では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための臨時休業措置がとられている。先行き不透明な中、学校再開に向けての準備に気仙沼での学びが確実に活きてくると感じている。
4月12日 校内防災訓練 (火災想定避難訓練・消防署講演・搬送法体験) |
火災を想定した避難訓練を実施。また、傷病者の搬送法を消防隊員より学んだ。消防署長からは、「阪神淡路大震災」に派遣された時の実体験を通じた教訓を聴き、多くのことを考えさせられた。 |
8月26~28日 南三陸ボランティアツアー |
生徒13名、教員2名が参加し、被災地の人との交流・ボランティアを行った。防災ワークショップでは、東日本大震災の教訓や私たちのするべきことを学んだ。 |
9月1日 校内防災訓練 (地震想定避難訓練・集団下校班別集会) |
地震を想定した避難訓練を実施した。また、集団下校班別集会を行い、非常時に個人ができることを確認し、自助の意識を高めた。 |
9月29日 拠点校防災訓練 |
拠点校の地域防災訓練に参加。近隣の小学校、中学校、そして地域住民の方と、非常時における役割の確認および防災訓練を行った。 |
12月2日 保育園避難訓練 |
近隣の馬場保育園と連携し、園児の避難誘導を本校生徒が行った。 |
12月19日 AED講習会 |
希望者を募り、本校でAED講習会を実施した。生徒45名、保護者23名、合計68名が参加し、心肺蘇生法およびAEDの講習を受けた。 |
12月20日 校内防災訓練(土砂災害想定避難訓練) |
土砂災害時における避難訓練を行った。本校の一部が土砂災害警戒区域に入っており、緊急時の対応をシミュレーションできた。 |
2月5日 防災地図の作成 |
非常時に対応する地図の作成をした。集団下校ルートの確認と、その周辺の危険個所を把握することで、非常時におけるシミュレーションができた。 |
2月6日 防災グッズ体験会 |
非常時における防災グッズの体験会を実施した。クラス代表が体験することで、非常時には各クラスのリーダーとして活躍することを期待する。 |
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
ユネスコスクールの活動の一部として、減災教育を明確に位置付け、その中で「いつどこにいても」対応できるよう、生徒の行動変容を起こすことを意識に置いた。今後、校内の他の取り組みにおいても、階上中学校での「伝える力」の育成に倣い、生徒の学習を支援していきたい。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
3度実施した避難訓練において、回を追うごとに避難時間が短縮された。また、1回目の時には避難が移動にしか見えなかった集団であったが、3回目では真剣に避難訓練に取り組む姿勢となり、受け身であった生徒の意識に変化が感じられた。一つ一つ地道に行った減災教育の効果が実証されたように思われる。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
もしもの時に、どう動くべきか、何をするべきか等、自らの非常時における行動をイメージすることができ、避難行動に有効な履物やバックを使用するように意識できるようになり、非常食をロッカーに保管するなど、自助能力が身についてきた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
生徒と同様、非常時には教師が率先して動くものとの固定観念があったが、生徒が自助能力を身に付けることにより、そのパワーを共助にも生かせるのだとの実感を持てた。一人でも多くの生徒が自助能力を身に付けることで、組織だった行動が可能となり、校内だけでなく地域へ貢献できる可能性を見いだせたことは大きな収穫であった。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
今年は風水害が多かったこともあり、防災に対する生徒の意識も比較的高かったように思われるが、それでもどこか他人事のように考えてしまう生徒の意識改革が最優先の課題であると感じた。そういった意味では、南三陸ボランティアツアーのような実習を多くの生徒に体験してもらうことで、その目的を達成できるのではないかとの手ごたえを感じることができた。今後、遠足や修学旅行のメニューの中に被災地の訪問を入れることや、被災された方の講演会等を実施することで、多くの生徒の心が、減災の方向に向いてくれることを期待したい。
5)その他
現在学校では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための臨時休業措置がとられている。先行き不透明な中、学校再開に向けての準備に気仙沼での学びが確実に活きてくると感じている。
活動内容写真
活動において工夫した点
まずは自助能力を身に付けないと、共助もおぼつかないであろうと考え、様々な自助能力を高める体験に重点を置いた。特に、全21クラスの代表生徒にその機会を多く与え、細かい技術やポイントを習得してもらい、その上でクラスへの伝達をおこなった。
資料ダウンロード
資料なし