私たちは未来の防災戦士
気仙沼市立階上中学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年121人
実践期間2014年4月8日~2014年12月19日
活動のねらい
去る東日本大震災時にも、本校で防災学習を学んだ高校生が、避難所となった本校にいち早く駆け付け、初期対応に尽力した。今後、将来において、階上地区だけではなく、災害時どこにいても瞬時に判断をし、適切に対応できることが大切である。本校では、防災に関する“知識”を学び、“技能”を修得し、“行動力”を育成することで、災害時に自ら適切な判断し、行動できる人材を育成することを目的としている。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
①防災学習その1 9月25日(木)午後実施
3年間をとおして、災害時に必要な対応「自助」、「共助」、「公助」について学習する。今年度は「自助」をテーマとし、災害時の情報収集の方法を学習したほか、地域の消防団の指導の下、規律訓練、放水訓練、伝達訓練、搬送訓練等を実施し、その技能を身に付けた。
②防災学習その2<各学年毎体験活動> 9月19日(金)実施
1年……地震、津波のメカニズムについて学ぶ。
2年……応急手当、心肺蘇生法、AEDの使い方について学ぶ。
3年……小学校への防災啓発活動(防災紙芝居、防災カルタ)の実施。
③防災学習その3<地域と連携した活動>
ア 階上地区防災教育推進委員会の設置(3回の会議を実施7/8、9/24、12/18…… 地域と合同で取り組む避難訓練の企画
イ 自治会との合同防災訓練 11月8日(土)午前実施 …… 小中学校を授業日とし、自治会が設定した第1次避難場所へ家族で移動した。移動後は各自治会で自治会毎に工夫を凝らした研修に参加。
ウ 中学生だけによる避難所設営訓練 11月8日(土)午後実施 …… 小学6年生と中学生が、生徒会執行部指示のもと中学校体育館に避難所を設営する訓練。小学5年生以下は、避難者として参加。地域住民はその様子を見学し、休日や夜間に避難所を設営することがあった場合に備える。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
今回の助成を受けて、非常持出袋やプレゼン用ミニ黒板、講師の依頼等有効活用ができ、各々内容の充実が図られた。また、9月の研修会をとおして、地域性の違いによる防災学習への取り組み内容が異なることなどが分かった。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
生徒の視点での考えを重視するとともに、自分たちの力で取り組む姿勢を大事にした。活動終了後には必ず振り返りをし、成果と課題を確認し合い、次時の活動に生かすようにした。また、生徒が学校にいる時間よりも家庭や地域にいる時間が長いことから、地域との連携を大切に考え、学校防災から地域防災へと視点を変え、地域と連携した防災学習を取り入れた
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
いざという時の情報収集能力とそれに対する判断力、協力して取り組む態度などが培われた。その成果として、下校途中の生徒が民家の小火を発見し、消防署に通報した後、近所の人たちに声をかけ、バケツリレーによる消火活動で延焼を防いだ等の例もある。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
震災直後の生徒たちの行動力を見て、地域住民も防災学習の必要性を感じたことから、自治会長と学校、行政機関等からなる階上地区防災教育推進委員会が立ち上がるなど、地域における防災・減災に対する取り組み意識が高くなってきている。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
これまでの活動を継続・継承するとともに、被災地における復旧工事で地形も変化しつつあることから、常に最新情報を入手し、それに対応した防災学習内容の改善が必要である。
5)その他
東日本大震災後には、本校に多くの学校から多大な御支援をいただいたことに対し、御礼の意味を踏まえて本校防災学習の取り組みを発信するとともに、交流活動を行うことで、さらにブラッシュアップした防災学習にしたいと考えている。
①防災学習その1 9月25日(木)午後実施
3年間をとおして、災害時に必要な対応「自助」、「共助」、「公助」について学習する。今年度は「自助」をテーマとし、災害時の情報収集の方法を学習したほか、地域の消防団の指導の下、規律訓練、放水訓練、伝達訓練、搬送訓練等を実施し、その技能を身に付けた。
②防災学習その2<各学年毎体験活動> 9月19日(金)実施
1年……地震、津波のメカニズムについて学ぶ。
2年……応急手当、心肺蘇生法、AEDの使い方について学ぶ。
3年……小学校への防災啓発活動(防災紙芝居、防災カルタ)の実施。
③防災学習その3<地域と連携した活動>
ア 階上地区防災教育推進委員会の設置(3回の会議を実施7/8、9/24、12/18…… 地域と合同で取り組む避難訓練の企画
イ 自治会との合同防災訓練 11月8日(土)午前実施 …… 小中学校を授業日とし、自治会が設定した第1次避難場所へ家族で移動した。移動後は各自治会で自治会毎に工夫を凝らした研修に参加。
ウ 中学生だけによる避難所設営訓練 11月8日(土)午後実施 …… 小学6年生と中学生が、生徒会執行部指示のもと中学校体育館に避難所を設営する訓練。小学5年生以下は、避難者として参加。地域住民はその様子を見学し、休日や夜間に避難所を設営することがあった場合に備える。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
今回の助成を受けて、非常持出袋やプレゼン用ミニ黒板、講師の依頼等有効活用ができ、各々内容の充実が図られた。また、9月の研修会をとおして、地域性の違いによる防災学習への取り組み内容が異なることなどが分かった。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
生徒の視点での考えを重視するとともに、自分たちの力で取り組む姿勢を大事にした。活動終了後には必ず振り返りをし、成果と課題を確認し合い、次時の活動に生かすようにした。また、生徒が学校にいる時間よりも家庭や地域にいる時間が長いことから、地域との連携を大切に考え、学校防災から地域防災へと視点を変え、地域と連携した防災学習を取り入れた
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
いざという時の情報収集能力とそれに対する判断力、協力して取り組む態度などが培われた。その成果として、下校途中の生徒が民家の小火を発見し、消防署に通報した後、近所の人たちに声をかけ、バケツリレーによる消火活動で延焼を防いだ等の例もある。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
震災直後の生徒たちの行動力を見て、地域住民も防災学習の必要性を感じたことから、自治会長と学校、行政機関等からなる階上地区防災教育推進委員会が立ち上がるなど、地域における防災・減災に対する取り組み意識が高くなってきている。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
これまでの活動を継続・継承するとともに、被災地における復旧工事で地形も変化しつつあることから、常に最新情報を入手し、それに対応した防災学習内容の改善が必要である。
5)その他
東日本大震災後には、本校に多くの学校から多大な御支援をいただいたことに対し、御礼の意味を踏まえて本校防災学習の取り組みを発信するとともに、交流活動を行うことで、さらにブラッシュアップした防災学習にしたいと考えている。
活動内容写真
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応急手当の研修(2年)
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小学生対象の防災かるた(3年)
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防災教育推進委員会
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避難所設営訓練
応急手当の研修(2年)
小学生対象の防災かるた(3年)
防災教育推進委員会
避難所設営訓練
活動において工夫した点
東日本大震災を受けて、「自助」をベースにおいた防災学習の内容を重視した。そのためには、地震や津波に関する基礎知識を身に付けるとともに、それに対する普段からの備え、実践をとおして、いざというときに行動できる力を育成することをねらいとした結果、その他の災害(暴風雨、雷、火災等)にも対応できるようになってきた。
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