「安心・安全な学校(地域一体になった防災教育)」
(1)学校全体「考えて行動できる児童・職員」を目指して(意識向上) (2)6年2部「諏訪で起こりうる災害とその対応について」
諏訪市立城南小学校
活動に参加した児童生徒数/1~6学年560人
活動に携わった教員数/32人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/400人
実践期間2017年4月~2018年2月20日
活動のねらい
城南小学校のおかれた環境(十年周期での水害、高い地震発生確率など)を理解し、児童、職員が状況に応じた行動を考えてとれるような減災・防災教育および職員研修などを行う。また、保護者、地域、関係機関との連携を目指す。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
(1)学校全体
(2)6年2部「総合的な学習の時間」
① 避難訓練の見直し
・抜き打ち避難訓練の改善
全校集会を実施し、児童・職員の情報・意識の共有。
スモールステップで考える。
自己判断を促す障害物。
・引き渡し訓練の改善
保護者に向け、諏訪市における災害の危険性について説明をし、下校時に親子で地震が起きたことを想定した、通学路の危険箇所の確認や避難計画を話し合ってもらう。
・避難所開設マニュアルの作成
② 職員の意識向上
・職員研修の実施(諏訪市危機管理室と連携)
「諏訪地域で起こりうる災害について」
「避難所運営ゲーム」
・防災倉庫の中身見学
③ 保護者、地域との連携
・PTA主催の秋祭りに防災コーナーを企画。
防災倉庫の中身を展示、非常食の試食、防災クイズコーナーなどを行い減災・防災について啓発する。
・職員研修にPTA、学校コミュニティースクールの方にも参加していただく。
④ その他
・安全マップの改善
・防災給食の実施(災害時を想定した給食メニュー)
① 災害やそのメカニズムについて調べ学習
② 諏訪地域で起きた災害と体験した方々へのインタビュー活動
・災害を体験した方々(保護者、地域のお年寄りの方、先生など)
・諏訪市消防書
・諏訪赤十字病院
・諏訪市危機管理室
インタビューしてわかったこと、考えたことを、まとめてグループごとに発表。
③ 避難所体験(2回実施)
【1回目】9月体育館16:00~20:00
児童一人一人が考える「非常時持ち出し袋」を用意し、放課後の体育館で、被災したことを想定して、教員の出す指令に対応できるか挑戦してみた。また、災害時に役立つ技術や考え方を学ぶ。
【2回目】1月 教室に宿泊
前回の経験を素に、考え直した「非常時持ち出し袋」を使って、今度は学校に1泊してみる。寒さから身を守る大切さや火の大切さについて実感する。
④ 4年生・保護者への発表会
自分たちが一年を通して取り組んだこと、そこから学んだことを、4年生と保護者に向け、発表会を行う。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・「やっぱり、減災・防災は命を守る学校教育の根幹を成す大事な学習なんだ!」という強い自信をもって、職員や保護者の皆さんに臨むことができた。
・学級活動で避難所体験をする際に、通常では購入しきれない沢山の備品を購入し、考えさせる事ができた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・形骸化していた避難訓練の目的を考え直し、実際に必要となる力を養えるような訓練になるように改善。
・まだまだ人ごとになっているようなことを、自分や家族の事として考えてもらえるように、職員研修の実施や保護者に向け備えることの大切さについて発信を行った。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・避難訓練を改善したことで、児童が緊張感を持って、自分の置かれた状況から最善の判断と行動をしようとする意識が生まれた。
・体験(避難訓練、防災給食、避難所)をしてみることで、突然のパニックを防ぎ、心のゆとりをもった対応や見通しをもつことにつながったのではないかと感じる。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・意識の向上。それに伴い減災・防災への協力姿勢が高まった方たちもいる。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・誰もが減災・防災について大事なことだとは認識している。しかし、それを実際に改善したり、コーディネートしたりし、高い意識を持って実行していく人材がいないと事は動かない。改善・持続されていく校内の流れを作っていくことが大事。
・来年度は、市の防災訓練の会場校として合同で防災訓練を実施し、地域連携を強化していきたい。
(1)学校全体 | (2)6年2部「総合的な学習の時間」 |
① 避難訓練の見直し ・抜き打ち避難訓練の改善 全校集会を実施し、児童・職員の情報・意識の共有。 スモールステップで考える。 自己判断を促す障害物。 ・引き渡し訓練の改善 保護者に向け、諏訪市における災害の危険性について説明をし、下校時に親子で地震が起きたことを想定した、通学路の危険箇所の確認や避難計画を話し合ってもらう。 ・避難所開設マニュアルの作成 ② 職員の意識向上 ・職員研修の実施(諏訪市危機管理室と連携) 「諏訪地域で起こりうる災害について」 「避難所運営ゲーム」 ・防災倉庫の中身見学 ③ 保護者、地域との連携 ・PTA主催の秋祭りに防災コーナーを企画。 防災倉庫の中身を展示、非常食の試食、防災クイズコーナーなどを行い減災・防災について啓発する。 ・職員研修にPTA、学校コミュニティースクールの方にも参加していただく。 ④ その他 ・安全マップの改善 ・防災給食の実施(災害時を想定した給食メニュー) |
① 災害やそのメカニズムについて調べ学習 ② 諏訪地域で起きた災害と体験した方々へのインタビュー活動 ・災害を体験した方々(保護者、地域のお年寄りの方、先生など) ・諏訪市消防書 ・諏訪赤十字病院 ・諏訪市危機管理室 インタビューしてわかったこと、考えたことを、まとめてグループごとに発表。 ③ 避難所体験(2回実施) 【1回目】9月体育館16:00~20:00 児童一人一人が考える「非常時持ち出し袋」を用意し、放課後の体育館で、被災したことを想定して、教員の出す指令に対応できるか挑戦してみた。また、災害時に役立つ技術や考え方を学ぶ。 【2回目】1月 教室に宿泊 前回の経験を素に、考え直した「非常時持ち出し袋」を使って、今度は学校に1泊してみる。寒さから身を守る大切さや火の大切さについて実感する。 ④ 4年生・保護者への発表会 自分たちが一年を通して取り組んだこと、そこから学んだことを、4年生と保護者に向け、発表会を行う。 |
・「やっぱり、減災・防災は命を守る学校教育の根幹を成す大事な学習なんだ!」という強い自信をもって、職員や保護者の皆さんに臨むことができた。
・学級活動で避難所体験をする際に、通常では購入しきれない沢山の備品を購入し、考えさせる事ができた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・形骸化していた避難訓練の目的を考え直し、実際に必要となる力を養えるような訓練になるように改善。
・まだまだ人ごとになっているようなことを、自分や家族の事として考えてもらえるように、職員研修の実施や保護者に向け備えることの大切さについて発信を行った。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・避難訓練を改善したことで、児童が緊張感を持って、自分の置かれた状況から最善の判断と行動をしようとする意識が生まれた。
・体験(避難訓練、防災給食、避難所)をしてみることで、突然のパニックを防ぎ、心のゆとりをもった対応や見通しをもつことにつながったのではないかと感じる。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・意識の向上。それに伴い減災・防災への協力姿勢が高まった方たちもいる。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・誰もが減災・防災について大事なことだとは認識している。しかし、それを実際に改善したり、コーディネートしたりし、高い意識を持って実行していく人材がいないと事は動かない。改善・持続されていく校内の流れを作っていくことが大事。
・来年度は、市の防災訓練の会場校として合同で防災訓練を実施し、地域連携を強化していきたい。
活動内容写真
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活動において工夫した点
(1)学校全体と(2)「総合的な学習の時間」の2本立てで行った。多くの改善を行ったが、形だけでなく共通することは①減災・防災意識の高揚 ②状況に応じて考え行動する この2点を大事にした。
資料ダウンロード
資料なし