自分事として考える防災学習

静岡市立大谷小学校

活動に参加した児童生徒数/6学年 360人
活動に携わった教員数/22人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/保護者・地域住民・その他( 市役所職員 ) 278人

実践期間2024年4月1日~2025年3月31日

活動のねらい

① 津波や河川氾濫などのメカニズムや自然災害に関する正しい知識を習得し、いつ・どこで災害に遭っても適切な判断と主体的な避難行動ができるよう実践的な能力を養う。(自助)
② 家庭や地域と連携して、災害発生前にどのように備え、発生時には他者とどのように協力していくべきか考え、実践することができる能力を養う。(共助)
③ 地域の防災訓練への参加への意識など、安全なまちづくりへ参画する態度を養う。(公助)

活動内容

1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
① 各学年での防災学習

② 防災学習計画書の見直し、作成(資料添付)

③ 避難訓練後の校長講話(スライド)と防災授業

2)9 月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・これまでの防災学習計画をしずおか学(防災編)、気仙沼市学習シートや大分県の佐伯市の防災学習計画を参考に、発達段階に応じた防災学習計画に見直し、新たに作成した。

・職員室前に防災コーナーを設け、地域の海抜図や各家庭の津波浸水予想マップを見える化。(災害が起きたときの引き渡し地域や留め置き地域を明確にしたもの)

・図書館に防災コーナーを設け、子供たちが授業時間や休み時間に学べる環境を整えた。

3)実践の成果
減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・防災学習計画書の見直しは、教師が発達段階に応じて系統的に指導することや、年間計画の中でどの時期に指導するかの見通しをもつ意味でも大切である。

・さまざまな想定の下で避難訓練を行い、対応力を高める。(けが人がいる場合、放送が使えない場合など)

児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・避難訓練後の校長講話(スライド)

子供たちは、能登地震や東日本大震災の写真から、被害の大きさを感じるとともに自然災害の脅威を学んだ。

地元で起こった過去の記録より、自分事として地震への備えを考える力が付いた。日頃の備えや身を守る方法を改めて確認し訓練に参加した。

・各学年の取組

3年生 防災かるた

災害ごとにどんな状況が起こり、その場合どんな行動をとったらよいかを判断するカードを選択する活動を通して、さまざまな災害時の危険予知能力や状況判断力を高めることができた。(親子で実施)

4年生

①防災講座(やらざあ駿河)

災害時に必要な非常食を選択したり、災害時に必要な水をリヤカーで運んだりする体験を通して、非常時の備えに対する意識を高めることができた。

②国語(もしものときに備えて)

本単元では、自分の考えを明確に伝えるため「理由」や「事例」との関係を明確にし、書き表し方を工夫する力を育成する。また、書いた文章を読み合い感想や意見を伝え合う活動を取り入れ、その中で書こうとしたことが明確に表現されているところを見つける力を育成する。文章を読み合う際には、書き終えた文章だけでなく、書く過程で作成した構成メモ等も活用し、構成を確認するようにする。文章の構成・表現力を付けると共に災害へ備える力を養うことができた。

5年生 防災すごろく(考案者の弁護士・防災士永野 海氏によるワークショップ)

学校の校庭に自分がいたときに長い揺れの地震が発生したという想定のもと、グループで話し合い避難場所と経路を決めたり、逃げた場所や道のりが安全であったかを確認したり、安全な避難をするためにアイテムと避難経路を決める防災すごろくを通して、災害時の判断力を高める。

6年生 防災マップ講座(静岡市駿河区 地域総務課)

地域にある標識や施設が防災の上でどんな役割をしているか区役所職員から学ぶことで、登下校時や家庭での生活中における避難意識を高めることができた。
④ 教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・地震発生後のフローチャートを職員会議で共有し、各自がどのような動きをするか確認した。(教師)

・大規模災害を想定して、保護者への引き渡し訓練を継続的、計画的に行うことは危機意識を持続する意味で大切である。(保護者)

・子供たちは学校で災害が起きた場合には高台にある地域の公園へ避難したり、家庭で災害が起こり避難する場合を想定した訓練に参加したりすることで地域との連携を図っている。(地域)

・防災教員研修

防災士による地震・津波の発災についての防災講和。教員も子供と一緒に講話を聴き、知識を深めることができた。教員が知識を深めることで防災教育の充実を図ることができた。
4)実践から得られた教訓や課題と、次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
・防災計画に沿って確実に学習を進め、地震、津波についての関心を高め、日頃から自分事として危機意識をもって生活する能力を身に付けたい。

・外部講師の活用や資料(しずおか学(防災編))を効果的に活用し、自分事として捉える学習を進める。

・図書室に防災コーナーを設け、子供たちの防災意識を高める。

活動内容写真

活動において工夫した点

総合的な学習の時間で防災学習について20時間の計画はあるものの、実質的な学習内容はその年の学年任せになっていたものを全学年が系統的に学ぶことができるように、しずおか学(防災編)、気仙沼学習シート、大分県教育委員会発行の防災教育実践事例集を参考に本校の防災教育計画書の見直しをした。

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