「ひろば」(会員の声を掲載しているページ)より・・・


「東大」
広瀬 光世
「ママ!東大って 知ってる?すごくいい学校なんだってね。 僕、小学校卒業したら、そこに入るよ」就学間もない息子は級友から得たビッグでホットな情報を、一刻も早く私に伝えようと、息せき切って帰宅した。 「入るよ」と言った息子のことも可 笑しかったが、小学校一年生のクラスで「東大」が話題になっていることの方が、更に可笑しかった。十数年後、大学受験を控えた息子の机の上に積まれた「赤本」の中に、東京大学の四文字は見当たらなかった。幼き日の息子の忘れ得ぬ思い出のヒトコマなのです。

最近思うこと
穂積 祐子
二年前の三月、私達は男の初孫を授か った。六十年前の三月、八歳の夫は目に酷い怪我をして、お茶の水、I 眼科に入院していた。そして、十日、東京大空襲。 服を着たままのベッドから避難した病院地下室上部の窓のはめ板の隙間から真っ赤に燃え上がっている空が、迫っているように見えたそうである。 翌早朝、千葉から自転車で駆けつけた義父は無傷のニコライ堂を目にした時、ただ涙したという。 今、この時、孫のためにも、平和を切に祈る。

会報の編集に関わって・・・
関根 昌子
会報の編集に関わって一年半になりま すが、鎌ユの活動が世界の一隅で実を結び、人びとに喜ばれている記事に接することは大変幸せです。 ネパールのルンビニで歌ってくれたという歓迎の唄「日本から友人が来てくれた−略−もっと頻繁に来てほしい。だって来てくれるたびに村が良くなるから」。嬉しくも切なくて胸が熱くなりました。他にも支援した各地からの学校や井戸が完成したというニュースは、喜びであり又励みにもなります。 このような記事をたくさん掲載できるよう活動を続けていこうと思います。

勉強の眼
木村 五郎
現役を離れた自分の生活スタイルが、パソコンを通じた友人やコミュニティー との繋りに変わった。シニアもパソコンが ないと暮せない。今の若者は、幼稚園からパソコンに馴染み、学校を卒業する時は自由に操る。日本は本当にリテラシー教育が充実している。昨年、寺子屋運動のネパールツアーに参加。現地で見た農家の納屋で、電気もなく小窓一つの明かりの中での寺子屋、真剣に読み書きの勉強をする子供や女性達の眼は忘れられない。 いつかは鎌倉ユネスコが、寺子屋にパソコンを寄贈する時代を想う。

立ち上がれ!団塊ジュニア!
林 潤
今年満33歳を迎え。 72年生まれの私は団 塊ジュニアと呼ばれる世代である。メディアを賑わすホリエモン、キムタク、ヨン様、貴乃花も72年生まれだ。 この70年代前半生まれ約800万人の塊は、激しい受験競争とバブル崩壊後の就職氷河期を生き抜いた。たくましさを持つ反面、パラサイトシングルやニート、引きこもり等の造語は、将来の羅針盤を失った私達世代のメッセージともいえる。リストラや住宅ローン、年金、子供の教育、不安な社会だからこそ、この塊が将来に果たすべき責務は重い。新しい発想で頑張ろう!団塊ジュニア。

アメリカのペンフレンド
山下 勇夫
中学2年のとき、 ふとしたきっかけで海外ペンフレンドの紹介を受け、文通を始めた。相手は一才年下のNYに住む女の子であった。あれから半世紀が経つ。お互い60代に入った。交換した手紙は数知れない。英語が得意科目となり、海外への関心を若いときから持ち続けてきたのも、この文通が契機となっている。 80年代半ばに、仕事でNYに赴任していたときは、家族ぐるみでお付き合いさせてもらった。その後彼女はご主人の関係でオハイオ州に移ったが、今でも文通を続けている。貴重な友人のひとりである。

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