2005中部東ブロックユネスコ活動研究会 イン厚木

 8月27・28日の両日「今ユネスコ活動に何が求められているか」〜自分たちの地域で出来ること〜のテーマのもとに中部東ブロックユネスコ活動研究会が厚木で開催されました。日ユ協連児島会長の基調講演、日ユ協連報告に続き3分科会に分かれて各ユ協からの活動報告がなされました。

 
 

第一分科会

地域ユ協組織と活動内容の活性化を図ろう

山田ミヤ子

 事例発表は厚木ユ協の城所氏より青少年グループを作ろうと思ったこと、そして青少年ボランティアグループが発足、現在32名で高校生の代表が自分たちも楽しみ成長するような活動と、清掃、海外募金、国際理解講座、フリーマーケット、中越地震で子供たちへ手紙を書くなど活動した。今後も継続したいと発表。

 
 長野ユ協から中野事務局長が即効性のある現在問題となっている内容と、漢方薬のように考え理解してもらい自発的に参加・体験してもらうような内容の二つの出前講座を続けているとの報告。
 その後上田ユ協、小4〜中3までで海洋丸一泊の団体生活を体験させた。磐田ユ協、たからもの絵画展に初回から参加、昨年からはユネスコ講座を行っている。甲府ユ協、学校教育の中にユネスコを入れるように教育委員会に申し入れ。清水ユ協、学校などにユネスコを理解してもらうため出前講座。などの報告があり、鎌倉ユ協も、たからもの絵画展、ユース賞その他報告。
 それぞれ各ユ協工夫をしながら活性化に努めていることが伺われました。
 

第二分科会

自然遺産や文化遺産などの保全に努めよう

鴇澤武彦

 事例発表は磐田ユ協と甲府ユ協。分科会の担当は鎌倉ユ協、司会は伊東正博理事、記録は岡野周子理事、内田洋子理事、助言者は鴇澤武彦理事で始まった。

磐田ユ協の織田孝子副会長は過去、「トンボの観察会」や「わたしの町のたからもの絵画展」など実施してきた。昨年2004年から「ユネスコ講座」を開講。世界寺子屋運動、世界遺産活動、身近な環境問題、募金活動、地域の自然、文化遺産、史跡めぐりの見学と学習を取り入れて6回シリーズ。
 今年も8月6日からユネスコ講座を開講した。特徴は静岡県地震防災センターを訪問して体験学習すること。
 続いて甲府ユ協の内藤好文常任理事が事例を発表された。彼の主旨は「富士山を世界遺産に」という運動のこと。静岡県、山梨県が取り組んできた経過と何故世界遺産に登録できなかったかと言う理由、ユネスコ世界遺産センター所長ドロテス氏の発言、副会長ドミッセル氏の発言を紹介し、今年4月に中曽根元首相を会長に「富士山を世界遺産にする国民会議」が発足したこと、この運動を学校教育と社会教育活動を通して盛り上げたいと述べた。

 

第三分科会
世界寺子屋運動の輪を広げよう

             久保ツユ子

 事例発表は清水ユネスコ協会の吉野さんから、出前講座を週2時間していて、自分達で作ったパネルで民間ユネスコ活動を啓発している。日ユからのパンフを配り、書き損じはがきを集めてもらっている。
 地域住民の集会にも招かれ、児童の口から寺子屋運動を紹介してもらい、募金箱も設置。積極的に活動に参加した児童には、感謝状を贈っている。5年に1度ブラジルへ、スタディツアーを行なっているとの発表がありました。
 次に鎌倉ユネスコ協会の丸山理事長がプロジェクターでペルー、ブラジル、ネパールのスタディツアーの様子を紹介しました。バザーの収益金等で教材や支援品を届けている。寺子屋の原点である江戸時代には、子供たちが学べることに感謝して、師匠に感謝する筆子塚を建立した。今支援先の寺子屋で学ぶ子供たちの眼の輝きと寺子屋の記念の銘板は学びへの感謝の表れとの発表がありました。
 磐田ユネスコ協会はベトナムとの長年の交流があり、チェンフン村から校長と生徒が1週間来日した様子、ユネスコを学ぶ講座を8月から6ヶ月やり、講座を受けた子供に準会員になってもらい、募金活動をしてもらった事が報告されました。
 横浜ユネスコ協会からはスリランカへ、ミシンを贈った事、昨年は30周年だったので日ユへ100万円贈った事が報告されました。