審査を終えて・・・・
「絵は自由に、楽しく描こう」 審査委員長 小島 敬介
七里ガ浜の磯づたい
稲村ガ崎名将の
剣投ぜし古戦場
小学唱歌「鎌倉」の一番です。この歌の作曲者は不詳ですが、作詞は芳賀矢一さんという方によるものです。八番まであり鎌倉の名所旧跡を謳っています。普段あまり聴く時がありませんが、鎌倉市民としては郷愁をそそられる歌であります。
市内の小・中学校の児童生徒から437点の応募作品がありました。きっと夏休みを利用して、いろいろな場所に行かれたのでしょう。歴史的な建造物、海・山など自然の風景また身近な生活の様子を題材に、水彩絵の具、クレヨン、色鉛筆などの材料を使って描かれています。
審査にあたり「テーマに合っている」を基本におき「学年を加味し、子どもらしい素直な絵」「題材を心こめて描いてある絵」また「楽しい絵、ユニークな発想がされている作品」など単に技術的な表現力だけでなく総合的に判断しましょう。と五人の審査員で協議しました。
小学校低学年、中学年、高学年そして中学生に分け一枚一枚作品を見ていきました。どの作品も描きたいものを画面いっぱいに伸び伸びと素直に表現されているものばかりでした。審査を進めていくほどに、みなさんが画用紙に向かって絵を描いている時の姿や題材に寄せる想いや気持ちが伝わってくるようでした。
日本ユネスコ協会連盟会長賞の「妙本寺」は古都鎌倉の落ち着いた風情と名刹妙本寺の佇まいを見事に表現しています。鎌倉市長賞の「のこってほしい江ノ電」は小学生らしいほのぼのとした作品で、家並みをぬって走る江ノ電が愛らしく描かれていました。他の賞や優秀賞に選ばれた作品はどれをとっても鎌倉のたからものがいっぱい詰まっている力作揃いです。『絵は感動する心をもって、楽しく描こう』 今年もまた、応募された皆さんの作品から「わたしの町のたからもの」を知ることができました。まだまだ鎌倉には沢山のたからものがあるはずです。
来年も多くの作品と出会いたいと、今からワクワクした気持ちでいます。
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