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 JICA青年招へい事業地方プログラム実施

ミャンマーの若き先生方20人が秋の鎌倉を訪れた。
鎌倉ユネスコ協会では国際協力機構(JICA)からの委託により、11月28日から12月4日までのJICA青年招へい事業の地方プログラムを受け入れ、鎌倉市内の小中学校などの研修や市内の各家庭でのホームスティを実施した。

 
11月28日、早朝に東京を出発した青年たちは神奈川県立総合教育センターでの教育のブリーフィングで鎌倉プログラムの初日が始まった。午後は大仏高徳院での鎌倉文化交流会に参加した。仏教国ミャンマーの青年たちは、まず大仏様に感動。

客殿で鎌倉ユネスコ会員、ホームスティ家庭の方々と対面し、鎌倉文化交流会では茶道、筝曲演奏、折り紙を共に学び、楽しんだ。

2日目からは鎌倉市内各学校での研修プログラムである。鎌倉市立御成中学校では学校概要の説明後、授業見学。ミャンマー青年が1年生の教室を訪問し、ミャンマー紹介と質問を受け、体育館での交歓会がおこなわれた。この日の様子は朝日新聞によって紹介された。
3日目は鎌倉市立第二小学校。

授業参観、給食体験をし、午後からはミャンマー衣装に着替えて体育館にてミャンマーの踊りの紹介、児童からは合唱と日本の踊りが紹介された。この模様は翌日の毎日新聞が報じた。午後は電気化学工業椛蜻D工場を見学した。
4日目は鎌倉女子大学初等部。岩瀬キャンパスで小学生の音楽の授業に参加、大船キャンパスに移り、松本紀子学園主を表敬訪問、カフェテリアで昼食を共にした。
午後は二階堂キャンパスに移動し、女子大学の社会人セミナーを見学、2階和室広間で和服体験会。服飾文化研究会の協力で女性は振袖、男性は羽織・袴の正装を全員が試着。全員感動で興奮気味だった。
5日目は横須賀の海洋研究開発機構で見学研修がおこなわれた。講師はモー・キョー・トゥーさん。ミャンマーから東京大学に留学し、現在は同機構で研究員として活躍しているモーさんの講義に、青年たちは一段と熱っぽく質問をしていた。同機構の食堂で昼食をとり、鎌倉市役所に移動。鎌倉市長を表敬訪問後、ホームスティ家庭へと向かった。
2泊3日のホームスティは、このプログラムの中で期待の大きいもの。各家庭で温かく迎えられ、ミャンマーの青年たちは母国から持参した食品でミャンマー料理を振舞うなどをし交流を深めていた。
 ホームスティから戻り、鎌倉での最後のプログラムは歓送会であった。鎌倉ユネスコ会員やホストファミリーとの別れを惜しみ、ミャンマー青年たちはJICA横浜に帰っていった。翌日は自主研修日、12月6日、次の都内プログラムに向かった。そして12月15日、日本での研修を終え、ミャンマーに帰国していった。 (山田雅子)