「ひろば」(会員の声を掲載しているページ)より・・・

戦争はすまじ
及川 信夫
 今年は第2次世界大戦が始まって65年とかで、日独何れでも記念すべき忘れ得ぬ事件につき刊行があった。感動したのは朝日が紙面いっぱいに報じていたショル兄妹事件「白バラは死なず」である。2人とも敗戦2年前にミュンヘンでギロチンにより刑死しているが、直前にスタリーングラードでドイツ軍33万人が重囲の下で降伏し英米軍による空爆も国内で激しさを加えている折柄で、戦争を止めねばドイツは破滅するとのビラを同大学校構内で撒いたのを利敵行為として軍事裁判により即刻死刑執行となったものである。同事件で年少の故に生き残った人の来日も報じられていた。尚もどこかで上映中なので一見の価値がある。


日々思うこと

鈴木 恵子
 私たちの日々の暮らしの中で、沢山の情報が目から耳から飛びこんできますが、それを瞬時にセレクトし、自分に必要な事のみを、キャッチ出来る様、アンテナを常に上々の状態にしておきたいと思います。物に人に惑わされず、日々を快適に楽しく、物事を正面から受け止め、メゲズに!それが私のモットーです。ユネスコに入会して、早や一年、知ることのなかった異国の若人をホームステイとして受け入れ楽しい時間を過ごせたことは、色々の意味でとてもプラスになりました。この様な機会を与えて下さった皆様に感謝いたします。

2つの世界遺産
栗栖 武彦
 世界遺産は「地球の宝」だ。次の2つは「私の宝」である。2004年登録の「紀伊山地の霊場と参詣道」と暫定リスト掲載の「武家の古都・鎌倉」である。紀州は私の故郷で、高野山・那智の滝・熊野大社等を訪れ改めて素晴らしい故郷を誇りに思う。今住む古都鎌倉は身近に歴史的価値の高い神社仏閣と文化財があり、自然が残る町である。1日も早く世界遺産に登録されることを切望する。先ず市民の意識を高め、町を綺麗にすることである。鎌倉が世界遺産になれば、私の人生は幸運にも2つの世界遺産と共に過してきたことになる。

家族の絆
崎山志保
 3月4日にピアノ・ヴァイオリン教室の発表会を開催した。生徒はママさんが多い。皆思い思いにドレスアップし、緊張の時を迎える。親子で出演する組もある。子供は案外緊張を見せないものだ。仕事がお休みのパパは、ビデオを片手に駆けつける。じいじやばあばもやって来て、孫の姿に目を細めている。要するに一家総出で応援に来るのだ。出演者は精一杯のがんばりと、一仕事終えた後の誇らしげな顔でそれに答えている。この日は快晴であった。やさしい春の日が照らす室内には、家族の絆が目に見えるようであった。

浜辺の歌
赤井 明郎
 この歌を聞くといつも苦い想い出が甦ってきます。それは中学に入った年の臨海教室でのことでした。キャンプファイアーの余興にこの歌を歌ったのです。人前で話すのが苦手なためすっかり上がってしまい、声はかすれるやら、音ははずれるやらで、失態を演じてしまいました。
 爾来、人前で歌うのはいつも避けてきたのですが、最近、どういう風のふきまわしでしょうかこの歌を想い出の場所でうたってみたくなりました。もう半世紀近くも昔のことで臨海教室は他所に移ってしまい、海岸の風景も変わっていることでしょうが、今度は海を前にして少しは浜辺の歌らしくなるように歌いたいと思っています。

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