陸奥に「万物共生」友集うユネスコサロン
−ユネスコ全国大会in花巻−

6月3日・4日に開催されたユネスコ全国大会は 「他者への理解が心の中に平和を築く」が大会の合言葉でした。
 鎌倉からも10名の同志が参加しました。

 

 『文明の共存を考える』
山折哲雄氏の講演は、今の世界情勢の厳しさ、民族や宗教がらみの紛争と文明の対立の中で価値の多元的なあり方と文明の共存を哲学や文学を通して語りました。その根源に『万物共生』の東洋思想に 触れました。

山折氏と故郷を同じ くする宮沢賢治について、シンポジュウムでは「賢治の世界は人間 だけでなく植物界、動物界そして非生物を含めすべての平和を願う」思想であると説きました。「世界全体が幸せにならないと自分の幸せもない」と言い切る賢治の祈 りに私は感動しました。そして「西洋との本当の共生」を願い国際舞台で活躍した『武士道』の新渡戸稲造の先見性に啓発され、この大会が花巻で開催された意義を理解しました。帰途、記念館で楽しく学習しました。北海道から沖縄まで約1000人の熱気溢れる大集会でした。高校生による「鹿踊り」は余韻の残る勇壮な舞でした。
 青年たちの活動も報告され、世界平和と非戦の誓いを共に輪を広げ、育てて行きましょう。

初夏の風イーハトーブに鹿踊る (戸崎)

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