「ひろば」(会員の声を掲載しているページ)より・・・

台湾と果物
本岡 俊郎
 台湾の人は果物大好き。
台湾へ旅をしました。台湾へ輸出されている日本の果物が何故売れているのか関心があり、お店をのぞいて回りました。その結論は、台湾は昔から南国の果物が美味しいところで日本統治時代に盛んに品種改良が進められました。
 今でも果物屋さんは「水果店」という看板です。日本でも果物のことは「水菓子」と言われていましたね。だから、高い値段の日本の果物も好かれていて、贈答にも盛んに使われます。昔とはまったく無縁の世代が大半の今日ですが、果物好きのDNAはしっかり受け継がれているようで、嬉しくなりました。


「かまくら国際交流フェスティバル」のポスターを描いて

斉藤 百合子
 私は「かまくら国際交流フェスティバル」のポスターを描かせて頂いている者です。鎌倉ユネスコや市役所の方と夜遅くまで作ってとても楽しかったです。またこの先に渡って毎年使っていただけることになり、嬉しく思っています。尊敬する平山郁夫先生のお作品に影響を受け、大仏をみ仏さまとし、その周りを世界中の鳥が平和を祈って喜んで飛んでいる・・・それをイメージして描きました。最近、国内外で、恐い事件が多くあります。一人一人の心に平和があれば、手をつないでゆるぎない平和につながるのではないでしょうか。

世界遺産
角谷陽児
 5年間のギリシャ駐在時代に、地中海に点在する世界遺産30箇所近くを見る機会を得た。中でもアテネ市内に聳えるパルテノン神殿は均整のとれた建築美と大理石の質の良さで秀逸である。その美を確認するため現存する同様の神殿建築を求め欧州各地を回ったが、ルネサンス、新古典主義の建物を含めてもパルテノン以上の神殿に出会うことは無かった。だが2500年耐えた神殿もここ数十年の大気汚染で急速に劣化していると言う。古代人の英知が創り上げた貴重な遺産を現代人が無意識のうちに潰してしまうのは誠に残念なことだ。

ラマダンの「朝食」
山本 雪江
 職業上イスラム教の人々と接する機会がある。今はラマダン※の最中だ。ラマダン中は、日中断食をする。タンザニアの女性は午前3時に「朝食」を採り再び寝るそうだ。日本は涼しく日が短いので楽なそうだ。なるほど。英語の朝食=ブレックファストの語源はfast(断食)をbreak(終わりにする)することだから、日没に摂る食事がまさにブレックファストになるのかな。アルジェリアの男性は日没にビールを飲むとか。ウン?お酒飲んでもいいの。平気平気。アルジェリアではビールもワインもOK!色々なのね。※今年は9月23日〜10月24日

美しい国?
吉田 祥子
 小さな手に、日の丸の小旗をにぎりしめ、戦場へ飛び立つ若者を見送った幼い日。あの日の光景をいまも記憶する。美しい国、神の国とうたい、死を美と称える国という存在は、神風特別攻撃隊を生み、国民は犠牲を余儀なくされた。60年前。
 この秋「美しい国へ」の著者で、戦争を知らない世代が総理大臣に就任した。愛国が議論されている。平和を叫びながら、世界から戦争はなくならず、核兵器は拡散する。多少なりとも戦争の経験がある世代として、人間を狂わせる戦争の苦しみの記憶の一つひとつを、正しく新しい世代へ伝える努力をすることの大切さを思う。

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