「ひろば」(会員の声を掲載しているページ)より・・・

もう一つのアメリカ
千葉 紘
 昨年10月に訪れたテネシー州は紅葉に燃えていました。荒野に点在する大プランテーションでは嘗て北軍の兵士を迎え撃ち多くの戦死者が出ました。合衆国軍に敗れ、言うに言われぬ鬱屈した空気に覆われていましたがアトランタ五輪を機に全て復活を成し遂げました。リー将軍も南軍旗も今や誇りのシンボルです。折り目正しく温かい南部の人は濃密な人間関係を築き、外部の人々にもきめ細かい心遣いを忘れません。現在その南東部には日本からも多勢の人たちが溶け込んで活動しています。むかしその地は白人と黒人、それに先住民族だけでした。大きな変化です。もうひとつのアメリカは着実に未来に向かっているようです。

湘南との出会い
藤生(久保田)直子
ら藤沢エフエム放送レディオ湘南で、金曜日の朝6時半から10時まで「GOOD MORNING湘南 FRIDAY」でパーソナリティーを務めています。仕事を通して、湘南を知り、人の和を広げつつあります。湘南週末情報では鎌倉ユネスコの「平和の鐘を鳴らそう」や「鎌倉国際交流フェスティバル」などをご紹介させていただきました。仕事が重なり、チャリティーコンサートの取材ができなかったことが今でも残念です。今年はもっと情報発信の内容を深め、ユネスコの行事の取材や、ご出演を頂いて活動をご紹介させて頂きたいともくろんでいます。

先生がんばって
戸崎 延子
 近くの小学校に授業研究の講師として通っています。ある学級の壁に「高橋さんが数を大きな声で数えたのはうれしかった」子どもの短冊がありました。友達を認め、共に伸びようとする優しさに心洗われました。マスコミの負の報道が目立ちますが、教室は社会よりも汚れが少ないです。先生方は子どもと校庭で遊ぶ時間が欲しいと訴えます。次々と課題が現場の教師を多忙に追い込んでいます。教育再生会議は短兵急な対処療法での管理強化を感じます。せっかく芽生えた総合学習での子どもの豊かな人格の育成と地域での主体的な関わりこそが「美しい」日本の百年の計ではないでしょうか。

世界遺産とは何か
蓮見 朱加
 1993年の姫路城登録以来、日本では世界遺産ブームとも言える現象がおきている。私もTBSの世界遺産を見てUNESCOを知り、鎌倉ユネスコ協会に入会した。しかし、世界遺産はなぜ誕生したのか、そもそもUNSCO世界遺産とは何かなどの根本的な質問に対する議論は活発化されていないように思う。2005年に登録された知床の世界遺産管理計画では、先住民族であるアイヌの視点が欠如されていた。
 私たちは世界遺産という仕掛けが何を生み、何を隠すのか、ブームとは違う視点をもって運動に関わっていくべきだと思う。

停年
遠藤 玲子
 3月で長男の幼稚園から次男の中学卒業まで19年のPTA活動を勤めました。給与があるわけではないので繋がりはただただ人柄のみ。一年一会で楽しくてもつらくても一年でメンバーチェンジ。長の時・副で支える時・猫の手の時・ベテラン・新米など役割に応じた働き方、一年の活動でだいたいどんな人かもバレてしまうので世の中は本当に様々な人ででき上がっていると体験で学ばせて頂きました。 どんな小さな出来事もジグソーパズルのピースのように必要不可欠・誰かに助けられてこその自分、この確信が停年のご褒美です。

戻る