理事研修会報告

7月22日、高徳院の美しい日本庭園に面した客殿で研修会が開かれました。

佐藤副会長の挨拶:皆さんはしっかりした活動をしている、人間として善と美に繋がりますように頑張って下さい!副会長は東京大学名誉教授今道友信先生の羊の話を引用し善と美に触れられた。即ち人間は遊牧民族で羊が財産、我々は大切な羊を背負って天に捧げている。善の文字は羊が献げ物をする台の上に載っている、大きな犠牲を払わねば善をなす事はできない。羊を背負い犠牲の大きい事が美である由。
 

次に森井理事長の開会の言葉:
38名の参加は嬉しい、新しい理事11名での久しぶりの研修会。秋にも有意義に楽しくやりましょう。

ユネスコ活動について尾花理事:民間ユネスコ運動60年史を基に的を得た話、この60年史作成に尾花さんは約1年半を費やし、2/3を執筆。1946―06年迄を1年毎に年表、解説、コラム(裏話、真相が素晴らしい)に分けての労作に敬服。64年P40コラムでは栗野理事長を中心に様々な方が"羊を背負って天に捧げる為に活躍された"との話には感動。

 
鎌ユ活動は鴇澤理事と森井理事長:鎌ユ創立は1988年10月16日、本年7月迄の年表を基に説明され、諸先輩、皆さんの積み重ねた活動の尊さを学んだ。午後は各委員長から五事業活動、更に事務局、特別委員会(平和の鐘、鎌倉世界遺産対応)から現状の説明。質疑応答、新理事の抱負、参加全員理事の一言と進み、和やかに終了しました。(田村)
 

研修会のまとめ
 最初に学ぶべき「民間ユネスコ活動の全貌」について尾花理事に直接語っていただけたことは、それだけでもこの研修会に参加した意義がありました。日本ユネスコ協会連盟で事務局長まで務められその歴史の多くの重要な場面に自ら立ち会ってこられた方であるからです。完成されたばかりの「民間ユネスコ運動60年史」をテキストとしてお話しされたのですから、すごい迫力でした。激動の現代史と共に歩んできたことで様々な国際的・政治的軋轢にさらされながらも、その危機を乗り越えて「国連の良心」たるユネスコを民の立場から支えてこられた諸先輩に深く敬意を表しそれを引き継ぐ我々の責任の重さを再認識しました。
 続けて、鎌倉ユネスコ協会の過去19年の活動を要約されました鴇澤理事のお話も非常に有益でした。設立年から各年対応に主要イベントの一つひとつを抜き出したリストを配布して丁寧にご説明いただいたからです。適切なテーマでのユネスコサロンなどは設立当初から続けている活動であって、「継続は力」を実証されてきたと感じました。最後に各委員会の委員長が述べられたように今後の課題は多々あるものの、今回実感できた若い力の盛り上がりは何よりの収穫でした。 (石田)


研修会感想
大仏客殿で行われた理事研修会の内容は、オブザーバーとして参加した新米会員の私にとって、とてもありがたいものでした。この会に参加したことで、ユネスコとの距離がグッと縮まった気がします。なぜなら、みなさんの話を通して、ユネスコの過去・現在・未来に触れることができたからです。尾花理事の語る、民間ユネスコ60年の歴史を聞きながら、ふっと思いついてワクワクしたことがあります。
 それは・・・「私は、100周年という記念すべき年まで、ユネスコ活動を続け、見守ることができるだろう。」ということです。ぜひ、実現させたいです。 (小芝)

理事研修会で思ったこと

 7月22日(日)高徳院客殿において、理事達を対象とした研修会が開かれ、38名参加しました。普段ははいることのない大仏様の傍ら、そこには、穏やかで暖かみのある、また、充分にバイタリティーのある空間と時間、それに美しいお部屋とお庭がありました。UNESCOとは何か?
 日本ユネスコ協会連盟とどう違うのか?鎌倉ユネスコの歩みは?
 研修会の随所随所にそんな問いとそれぞれの大切な歴史を感じました。日ユ協連で、事務局長までお務めになられた尾花理事により、ユネスコにまつわる様ざまなお話を整理して、わかりやすく解説いただくという非常に恵まれた機会でした。
 伺ったお話は今後継承していくべきことであり、そのためにもまずは日々の活動に活かしていくべきだと思いました。また、鎌倉ユネスコ創設の頃からのメンバーの方々もたくさんおられ、当時の熱い思いを伺うことができた、ということも一つ大きな収穫だったように思います。よく、ユニセフ(UNICEF)や国連難民弁務官事務所(UNHCR)は世界中の人のサポートをしている。それでユネスコ(UNESCO)は??と、なぜかこのような国際的な機関や組織は派閥争いのような敵対視するような関係だと思われがちです。しかし、目標はひとつで、そのための手段がいくつもある、ということであり、もっともっとお互いに協力し合えることもありそうです。この現状と思考を聞いたとき、なにもこのような活動に限らず、日頃の生活でも同じようなことがあったりする気がしました。何が大事なのか、何が必要なのか、ということをいつでもきちんと判断できるようになるべきであると思いました。
 それじゃあ、このたび新任理事をやらせていただくことになった私には、これからどんなことができるのだろうか? 現時点では、ユースクラブ設立を行い、チーフ役として動いています。まだまだユースのメンバーが少なく、活動実体もうまく作り出せていませんが、UNESCOの理念のもとに広い視野で積極的に活動していきたいという思いを強くしました。
「とにかく楽しくやりましょう」これがモットーです。 (鎌倉)

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