6月9日小田原にて第19回神ユ連総会が開かれた。2006年度事業報告、決算報告ならびに2007年度事業計画、会計予算案が承認された。小田原の中里会長のもと横浜の久保田氏、厚木の山中氏と鎌倉の森井理事長が副会長に。県下4ユ協が協力を約束しあった。
総会後は元毎日新聞記者の稲葉一郎氏による講演会「アマゾンは、いま」。25年前よりアマゾンの取材を始める。ブラジルは日本の9倍、アマゾン河流域は、ペルー、コロンビア、ウルグアイなど7カ国を流れる。実に支流の数1800本、植物は9万種に及ぶ。 この豊かな森が、1974年に一本の横断道路が東西へ貫通したため激変した。業者が入り、牧場やダムをつくる。乾期に森を焼いて牧場を拓く煙が空を覆い一ヶ月間空港を閉鎖したこともある。街には焦げた臭いがいつまでも残る。
それでもブラジル政府は将来100ヶ所まで発電所を増やすつもりだ。 一度乱開発された土地は栄養分が少ないため、すぐに荒地と化す。スライドで映された航空写真には、道に沿った白い地面が、まるでむき出しの背骨のごとく見える。政府は何の対策もしないのかと疑問がわくが業者の言いなりになっているのが現実らしい。遠い国のことだからと思わないで欲しいと稲葉氏。なぜならカルジャス鉱山で掘り出された鉱石は、安い電力を使い精錬されアルミのインゴットとなって日本に輸出される。そして日本の車やアルミサッシとなるから。環境問題も世界的視野で考える時代がきていると力説された。 (内田)
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