Youth Eye
「UNESCOと市民社会の関係を築くーNGOセクションでのインターン」

今夏、私はインターンをする機会に恵まれて、パリのユネスコ本部にて国家や市民社会とのパートナーシップを促進する対外関係政策セクター(ERC)のNGOセクションに2か月間行ってまいりました。
初めての社会経験でしたが、仕事や人々との交流を通じて大きく成長できたと感じております。
 私がいたNGOセクションの役割はまさにユネスコが他の国際機関と比べても秀でている市民社会機関とのオフィシャル・リレーションシップを結ぶ要の部署です。

 私のいた時期は、ちょうどDPI/NGO主催の第61回Annual Conferenceが開催されており、その準備を手伝わせていただきました。通常はニューヨークの国連本部で行われているのですが、今年は世界人権宣言60周年であることもあり、宣言がサインされたパリに「帰国」しての会議となりました。
1300人が参加した大きな会議でしたが、同じように今回の会議のテーマであった「人権」について熱い気持ちをもつ各NGO団体が集まり、新しいネットワークを築く場所としても機能していたと思います。
このように色々な人がアクションを起こし、市民社会としての役割を果たせるような場を提供するのが国際機関であるのだ、と実感しました。
ただ、同時に感じたのは、国際機関では加盟国が主役であり、secretariatsはある程度定められた枠の中でしか活動できないということです。
したがって、実際に現場を知っている市民社会の当時者と直接仕事をしている職員ができることには限りがあると感じました。
ただ、色々な年代層の人々が、世界各国から集まり、それぞれのバックグラウンドを生かしながらユネスコ憲章の理念にのっとって世界を改善しようとしている現場には希望があります。その世界で私もいつか働きたいと思います。(宮ア 彩)

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