会員研修会は9月6日、鎌倉生涯学習センターにおいて実施、35名が参加しました。そのときの感想文です。
「平和」の定義について、考えさせられています。戦争を直接体験された世代や、両親や学校の先生から戦争の悲惨さについて聞かされて育った私たちの世代は、戦争がない世界が平和だと、直線的に考えてきたようです。しかも、その戦争とは、何百万人もの兵士や市民がアット言う間の数年間に殺された大量殺りくの大規模な戦争でした。そういう意味での大戦争は戦後60年以上ありませんでした。そういう今の世界は「平和」でしょうか?米ソの核抑止力で維持されてきた「平和」か? 国境を越えた、というよりも国という概念を超えた人々の盛んな交流が進んできたからか? しかし一方で局地戦争は絶え間なく続いています。大多数の国では、戦争がない「平和」な日常が続き、アフガニスタン、イラク、アフリカの一部の国では、「戦争」が毎日です。
「平和」と「戦争」がまだら模様のように共存しているのが、今の世界ですね。私達がユネスコの平和の理念を、日本の若い世代に理解してもらうためには、「平和」の質の変遷を解き明かして、将来の「平和」姿をイメージできるようにすることが必要じゃないかと思います。
寺子屋運動や世界遺産を守るというテーマは、わかりやすいので、力強く継続すべきだと思います。それが若い世代を誘う大きな力になるかもしれません。(本岡俊郎)
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