空飛ぶカエル
佐藤 隆良
庭のこでまりの小枝に、数羽のメジロが出たり入ったりして遊んでいた。
しばらく見ていると、その内の一羽が急に飛び立った。
その時なぜか私には、緑色のカエルが羽ばたいた様にみえた。
カエルが、大ジャンプした瞬間に脇に折りたたんであった羽を、いっぱいに伸ばして隣の家の屋根を飛び越えていった。
新芽の緑のひかりが眩しくなるこの季節、カエルが空を飛んでも不思議ではない様な、解放感のあるあたたかさであった。
ユネスコとの縁
光永 公一
私が三越美術部に在職中の1986年、当時ユネスコ協会連盟に居られた尾花珠樹さんの訪問を受けた。
その年「国際平和年」の記念事業として東山魁夷先生「二つの月」のリトグラフ製作・販売をしたいとのご依頼であった。当時国内のリト製作技術では色彩の微妙な表現を命とする先生にはご不安で直にはご許可を頂けなかったが、尾花さんの力強い説得もあって何とかその責任を果たすことが出来た。その後1991年「ユネスコ芸術賞」開設記念で、先生の代表作「道」のリトも製作したが、何れも私達にとって忘れ難い想い出となった。厚い縁を感じる。
鎌倉ユネスコ協会に入会して
宇野 真知子
以前に他県で国際交流協会々員としてイベントや外国人に日本語を教えるお手伝い等の経験があり、興味があったところ先輩のお勧めで入会致しました。まだ実際には活動していませんが、昨年11月の国際交流フェスティバルで高徳院に各国留学生を迎えて楽しい一時を過すことができました。日本の歴史や社会状況など様々な質問を受け大変勉強になりました。また準備から当日の運営まで大変なご苦労だったと拝察し、先輩諸氏のお人柄と熱意に感銘をを受けました。
今後も多士済々の会員の方達から学ぶ機会を楽しみにしています。
10年を顧みて
栗村 淑香
今年は鎌倉ユネスコ協会へ入会して10年、ブロンズ賞ですよと言われまして「まだ10年?」と思える感覚です。私はユネスコが創立された始めの頃からソロプチミストとして寺子屋運動に協力させて頂きましたので、今少し長く時間が経過したように感じられますが、優秀な活動家揃いの会員の仲間入りをさせて頂き、右往左往しているうちに10年経ちました。
創立20周年も過ぎ、会の更なる歩みは順風満帆と思う矢先に信じがたい平山会長のご逝去。まるで滔滔とした流れがその轟きとともに一瞬にしてかき消されたような驚き!・・・・しかし今新たな船出をされた佐藤会長を、あの優しい眼差しで天から見つめておられることでしょう。
子どもたちの成長
鈴木 晴香
幼い頃から憧れていた幼稚園教諭になって2年。私は今、子どもたちの成長を身近で感じつつ驚きと発見の毎日です。2年前、年少組(3歳児)の担任として幼稚園生活が始まりました。子どもたちにとって初めての集団生活で、ママとの別れに大泣きしたり、おもちゃの貸し借りが出来なかったり・・・自分で出来ないことが沢山ありました。
新人の私にとって苦戦の毎日でしたが、子どもたちの笑顔にいつも救われていました。そんな子どもたちは今では年長組(5歳児)。年下のお友達のお世話をしてあげたり、困っているお友達を助けてあげたり、・・驚く程体も心も成長したように感じます。来年の卒園式では嬉しさと淋しさで涙涙の忘れられない日になりそうです。
|