最近ユースの間で、パキスタンで行われている「携帯電話を使った識字教育」が話題になった。それを機に、デジタル化が進むこれからの世の中での識字教育について考えてみた。 当たり前のように読み書きができる日本の子供たちに置き換えてみると、パソコンやiPhoneを代表とするスマートフォン、さらには外国語などがこれに当たるのかもしれない。 ただし、多様性が進む現代社会では、これらは強制的に与えるものではなく、興味を持った時に、自分から踏み込んでいける環境や体制作りをするべきであろう。単に「ない」と「あるけど、やらない」という差はとても大きい。 インターネットの普及が教育現場を変化させたように、近年のデジタル化は識字教育を大きく変える可能性があるのではないだろうか。例えばタッチパネルを搭載しているiPadなどを使えば、実際に指を使って簡単に文字の練習ができる。 さらに、たとえ親が文字を読めなくても、音声付きのデジタル絵本を使い子供に読み聞かせと同じような効果を与える事もできるのだ。このようなことを含め、今後、識字教育がどのような変化を遂げていくのかとても楽しみである。「読み書きを習いたいのに、習うための環境がない」という状況が一刻も早く世界からなくなる事を願っている。 (小芝梨紗) |
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