一人ひとりの心の中にある“平和への祈りと願い”を鐘の音に託し、平和について考え、行動するきっかけしようと呼びかける「平和の鐘を鳴らそう!」の運動は、正にユネスコの原点と言えます。 今年は1947年に日本のユネスコ運動がスタートした記念日の11月27日の土曜日、11時半から鎌倉駅西口の時計塔広場で鎌倉市と共催で行われました。 佐藤美智子会長の開会の挨拶で始まり、県立鎌倉高等学校の加藤友梨さんが鎌倉市の「平和都市宣言」を読み上げて、広場に置いたミニチュアの梵鐘を鳴らしました。 また、同校に通う留学生のエクトル・サンファン・ファンチさん(メキシコ合衆国)、レア・エーガーマンさん(ドイツ連邦共和国)、リン・トロフセンさん(ノルウェー王国)、イ・ビョンズさん(大韓民国)が、それぞれの母国語でManifesto2000を朗読して梵鐘を鳴らしました。 正午にはこの運動に賛同していただいた市内13箇所の寺院と教会(東慶寺・長谷寺・覚園寺・明王院・龍寶寺・光照寺・上行寺・瑞泉寺・貞宗寺・薬王寺・浄光明寺・満福寺・カトリック雪ノ下教会)が鐘を鳴らして下さいました。 それに合わせるように会場では、大町にある障害者就労支援施設「青い麦の家」に通う皆さんによる、ミュージックベルの熱のこもった演奏がありました。曲は宮崎駿のアニメのテーマソングを中心に、音楽による平和のメッセージを伝えてくれました。 続いて鎌倉ペンクラブ副会長の伊藤玄二郎さんが、文学者たちの訴えた平和への思いを易しく飾らない言葉で語っていただきました。ボランティアの清泉女子大の皆さん、司会の林真喜子さんに感謝。(伊東) |
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