情報ア・ラ・カルト

◆オバマ大統領を迎えて
 APECで来日したオバマ大統領の鎌倉大仏殿訪問は新聞・TVで大きく報じられた。中でも私たちが歓喜したのが翌11月15日の朝日新聞社会面5段抜きの記事。ご子息の佐藤孝雄ご住職と、広い境内にたった2人だけで大統領を迎えた佐藤美智子さんの肩書きが「鎌倉ユネスコ協会会長」と紹介されている。全国版だけに嬉しさもひとしお。その佐藤会長に後日、感想を伺った。「これまでにも沢山のVIPをお迎えしてきましたが、あんなに温かいオーラに包まれて楽しくご接遇できたのは初めて。くつろいで抹茶アイスを召しあがる大統領のお話から“平和の使徒”たるお人柄を感得しました」と。朝日新聞の記事は「鎌倉ユネスコ」ホームページのプレス情報からも見ることができます。(尾花)

◆平山郁夫先生を偲ぶ会報告
当協会の初代会長、平山郁夫画伯が昨年12月2日に急逝されて早や1年近くが過ぎた11月2日に、「平山郁夫先生を偲ぶ会」が東京ドームホテルにてしめやかに執り行われました。生前にご親交の深かった皆様が平山先生の暖かいご指導の思い出を語られ、「ウクライナの歌姫」オクサーナ・ステパニュックさんが平山先生愛唱歌「浜辺の歌」をしみじみと歌われ、また平山先生をイメージして自身で作曲された曲「シルクロード」の民族楽器バンドゥーラによる心にしみる演奏をされて、改めて深い悲しみの中で在りし日の素晴らしいお人柄を偲びました。最後に、松尾敏男・日本美術院理事長が、秋の院展の最高賞である「横山大観」賞に対する春の院展の最高賞として「平山郁夫」賞を新設すること、をつい先ほどの理事会で決めたと発表されて、参加者全員が大いなる高揚の中で、偲ぶ会がお開きとなりました。(石田)

◆栄光のペルシァ展で 
紅葉たけなわの11月14日、同展開催中の平山郁夫シルクロード美術館で平山美知子館長と宮下佐江子古代オリエント美術館研究員の愉しい公開対談が。夫君平山画伯との生涯150回に及ぶ海外旅行の中でも、ペルシァ美術と出会った1970年のイラン訪問が最も印象深いと語る平山夫人。1ドル360円時代、人跡も稀なペルシァ遺跡をガイドと3人で訪ねる取材旅行は困難の連続だったと回想する夫人に「なぜご亭主のために、そんなにご苦労を?」と尋ねた宮下さんの問いに、すかさず夫人「亭主だからこそできたのよ」と。聴衆一同、思わず「ゴチソウサマ」と返す和やかな集いだった。同展は本年2月27日まで開催中。(尾花)

◆アジアユースオーケストラ(AYO)東京公演
AYOは、日本を含むアジア10カ国で毎年選出する100名超の若い音楽家で構成される設立20周年のオーケストラ。日本事務局代表は当協会の佐藤劭理事。毎年アジア各地でコンサートツアーをしており、その8/27-28東京公演に参加した。圧巻はマーラー交響曲第5番で、全楽器が一体化するうねりに体中が震える感動を覚えた。言語、宗教、文化等の違いを超えて、心を一つにしてハーモニーを奏でていたことに、まさにそこにユネスコ精神の具現を見た。(石田)

 
 

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