<合同バザーの共催団体> 
東日本大震災、時間の経過に伴って、多くの市民の間では、自分も何かをしたい、何が出来るか、出来ることがあれば協力したいと言う強い気持の声、また鎌倉市の募金活動、被災地への救援物資の募集、さらに400名以上の被災者の受け入れなどの表明に、鎌倉ユネスコも会議を開いてタイトルを「東日本大震災救援
  合同バザー」とし、市民に呼びかけ収益は全額、鎌倉市に寄付するイベントを開催する原案がまとまったのが3月27日の日曜日。 
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        翌日、3月28日、合同バザーの計画を鎌倉市副市長に相談したところ、即決で駐車場の確保、市役所の担当部署は「健康福祉部」、日程は5月7日と決まり、決断の速さに驚きながら健康福祉部長と面談、部長も行動は早く、いつもコンビを組んでいる社会福祉法人
          鎌倉市社会福祉協議会(社協)も共催に入れましょうとの話、鎌倉ユネスコからはバザー出展者のことを考えて、市民活動の情報センターの役割を果たしているNPOセンター(特定非営利活動法人
          鎌倉市市民活動センター運営会議)、にも共催に入っていただくことを提案。 
1日で4つの共催団体が決まったのです。 | 
         
         
                <バザーの準備は大忙し> 
          共催が決まれば、バザー出展者募集が気になること、市役所が発行する「広報かまくら」の記事締め切りは過ぎていましたが、出店募集の記事を4月15日号に掲載していただきました。それから共催4団体の経験、ノウハウ、を活かしながら準備を手探りで積み重ねていったのです。合同バザーの内容が固まり、ポスター、チラシが出来たのが4月22日。 
          4月26日の午前はバザー参加者に対する説明会、午後はメディア各社への記者会見をしました。 
                <ミス鎌倉とチラシ配り> 
          短時間で準備を進める合同バザーの心配なことの一つは集客の問題。市役所の広報、町内会のお知らせ掲示板など利用させていただきましたが、もう一つ手ごたえが欲しいと言うことで、「ミス鎌倉」の協力を頂けないかと(社)鎌倉市観光協会と交渉。5月5日午後、鎌倉駅前でミス鎌倉の山田華さんと佐々木裕末さんにチラシを配っていただきました。 
                <本番当日 5月7日> 
           前夜からの弱雨で開会が心配でありましたが、セレモニーのときは雨もやみ、被災者のための黙祷から、実行委員長と鎌倉市長のご挨拶をいただき式典は無事に終了。司会は鎌倉ユネスコの久保田直子さん。 
                <飲食コーナー> 
          飲食コーナーは衛生面からテントの下の販売になっており、準備も順調に進み、バザー開幕の時には準備万端すべてOKの体制。特に目立ったのは、男の料理教室のシュウマイと春巻きの売り切れ一番、JCのお好み焼きコーナー、 
          その他の模擬店も昼食前にすべて完売。御代川、鉢の木のお弁当は発売前に予約で売り切れとなってしまいました。 
                <バザーコーナー> 
          バザーコーナーではテントがなくご迷惑をおかけしました。模擬店コーナーのようにテントが無いため、バザー物品を広げる事が出来ず、ブルーシートを持ってきて雨を防いでも販売には繋がらず、窮余の一策でバザーコーナーに車を持ち込み扉を開けて販売する事になり、傘をさしながらのバザーでしたが、お客様には沢山の買い物をしていただきました。今後は天候に関係なくテントを用意することが必要と猛省しています。 
                <パーフォーマンス> 
          企画としては、2種類。一つは鎌倉八幡宮でおなじみの社団法人大日本弓馬会の流鏑馬(大河)と射手の登場。さらに子どもさんのためにとポニー(スズカ)、日本では珍しいミニチュアホース(ノリカ)も参加。馬とのツーショットで人気を呼んでおりました。 
          もう一つのパーフォーマンスは鎌倉似顔絵クラブの画家の皆さん。注文に応じて作品を仕上げておりました。 
      <サイレント・オークション> 
        平山郁夫シルクロード美術館からは平山画伯の作品リトグラフ2点が出品され、11時から午後の1時半にかけて入札、2時過ぎに落札者を発表しました。1点は「法隆寺の朝」もう1点は「流砂月光」。 
                <イベントステージ> 
          イベント出演の狙いは、集客をより多くしたいということでした。 
          社協との打ち合わせから狙いが承認され三つの団体がそれぞれ二つの出演プログラムを担当することになりました。出場チームは、大船高校コーラス部、MK
          Dance Crew、木の音色、チアリング スクール鎌倉校、ラン&アルル、マヒロダンススタジオ 
                <合同バザーの成果> 
          合同バザーの成果は、次の通りで公式に発表された数字です。 
          実施日時 5月7日(土) 
               午前10時〜午後3時 
          実施場所 鎌倉市役所駐車場 
          参加団体 50団体 
          参加者数 約2,300名 
          収 益  約467万円 
          なお、注目されていた平山郁夫シルクロード美術館によるサイレント・オークションの結果は「流砂月光」101万円、「法隆寺の朝」は112万5千円でした。 
          合同バザーの収益は、「鎌倉市東日本大震災被災者救援募金」に、全額寄付されました。 
                <最後に> 
          弱雨が降ったり止んだりの中で、始めての鎌倉市内での官民合同バザー開催でしたが、多くの皆様の"心"を届けようとの強い気持ちが一つになり、約467万円を鎌倉市にお届けする事が出来ました。 
          このような積み重ねや活動の広がりが、東日本大震災被災者への支援に結び付くきっかけになることを願っています。 
          ご参加頂いた各団体の皆様、買い物に来ていただいた多くの皆様、駐車場・会場で警備・安全に努めて下さった鎌倉ガーデイアンズの皆様、そして共催メンバーの鎌倉市役所、鎌倉市社会福祉協議会、NPOセンター、鎌倉ユネスコ協会各位の格別なご協力・ご支援に感謝申し上げます。
          (梅ヶ辻、田村、鴇澤) 
      <合同バザー打ち上げ会> 
        5月19日(木)18:00から、レストランKURAにおいて、このたびの東日本大震災救援合同バザー打ち上げ会を開きました。 
        全体の実行委員長・佐藤美智子鎌倉ユネスコ会長を始め、鎌倉市から兵藤副市長、社会福祉協議会から梅沢会長、NPOセンターから出川理事長などが、それぞれバザーのために全力を出し切ったスタッフと共に参加。鎌倉ユネスコからは石田理事長以下、理事10余名。さらにブース出店でご協力の大日本弓馬会会長夫妻、平山郁夫シルクロード美術館長以下学芸員の皆さんが参加。佐藤会長から松尾市長に支援金目録を贈呈。 
        合同バザーの長いようで短かった約1ヶ月の準備の苦労話や初めての経験で戸惑った話、被災地救援のために今度はどんなイベントをするのかなど、このバザーで培った連帯の心を今後どう生かしていくかに華を咲かせ、楽しいひと時を過ごしました。(鴇澤)         
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