鎌倉アカデミアを伝える
小泉 親昂
5月21日光明寺で第5回アカデミアを伝える会が行われた。この会は、5年前に鎌倉アカデミア60周年を記念する会を主催した市民たちが周年事業だけでなく毎年アカデミアを伝えていこうと続けているものである。
1946年光明寺で発足した鎌倉大学(後に鎌倉アカデミア)は食べるものもない時代に知を求めて若者が集まり、後に資金難で4年半で廃校となったが、学ぶことに多くの意義を見出した若い人や教授陣がまさに手弁当で支えた学びの場であった。私はこの会の副代表として歴史を後世に伝えることは重要だと考えている。
かまくら・ぴーぷる
林 真喜子
鎌倉に住まいを移して1年になります。二階堂でカフェを始めることになり、会社中心の生活から一転、さまざまなバックグラウンドをお持ちの方にお会いする時間が増えました。ご縁を大切にしたいと、鎌倉で出会った方へのインタビューを『かまくら・ぴーぷる』と題してホームページに掲載しています。
必ず伺うのは子供の頃のお話、その方の意外な一面が飛び出し、わくわくする時間です。「会う・聞く・話す・書く・読む」という豊かなコミュニケーションを通じて、自分の知らない世界や新しい考え方を教えていただけることに幸せを感じています。
日常の有難さ
梅ヶ辻 弘子
昨年11月、鎌倉駅前の時計塔広場で行われた『平和の鐘を鳴らそう』に参加して入会致しました。学徒出陣で出兵した父は、悲惨な戦争体験を一言も口にせず、私は残念に思っています。
戦争のない平和な時代に生まれ、日常に鈍感になっていた最中、震災を目のあたりにしました。「何か自分に出来る事はないか」という気持ちでした。計画停電を体験し、痛みを分かち合う事で日常の有難さを痛感しました。会員の皆様と共に、被災者の支援、復興と平和を守る活動に参加していきたいと思います。
緑のプロムナード
渡辺 彩
新緑の季節が過ぎ、しと降る雨に沈み緑が濃さを増しています。緑という言葉の奥行きを感じる春の終わりから初夏までは鎌倉がもっとも鎌倉らしくすがすがしさと落ち着きを見せる季節のように思います。
鎌倉の町には公園が少ないと言われますが、裏を返せばどこの路地を曲っても、そして角を曲るたびに異なった表情の緑と出会えるからかもしれません。芽吹いたばかりの清らかなやわらかさをもつ紅葉の新芽、すくっとした中にも優しい生垣の立葵。そして雨にけむる沈み行くような紫陽花の葉っぱ。ふと気付くとそこにある、そんな緑のプロムナードを楽しんでいます。
庭の花
遠藤 慎一
例年より早めに入った梅雨のため、庭のバラが雨の重みでこうべを垂れています。
退職後、多くの時間を園芸に費やすようになり、バラの鉢数もこの1,2年で飛躍的に増加し、久里浜周辺の豊かな自然環境に恵まれながら毎日が害虫と病気との戦いに明け暮れています。苦労の結果、大輪の花が咲いたとき1年間の努力が報われた気がします。
最近は、園芸人気種のCCRにハマリ始め、クリスマスローズは100鉢を超えてしまい、狭い庭が足の踏み場もない時期もあります。しかしまた懲りずに最後のCのクレマチスが増えるのではないかと我ながら恐れている今日この頃です。
※CCRはClematis,Christmasrose,Rose |