故・平山郁夫画伯在りし日のままに保存されている画室と隣接のお茶室を訪ねるアトリエミーティング。ほどなく三回忌を迎える平山初代会長を偲び、11月のミーティングは10日午後、法人賛助会員をお招きして開催。
初めに佐藤美智子会長挨拶に続き一同、画伯遺影に献花と黙祷。折から海外ご出張中の平山夫人が託されたメッセージ(別掲)ご披露のあと、平山郁夫シルクロード美術館・渡邊明義代表理事ほかスタッフの皆さまから画室にまつわる興趣尽きないお話を聴く。 今回、茶室「寂静庵」では渡邊恵子会員(小堀遠州流)とその社中6名の皆さまがお抹茶を点ててくださった。
「生前、平山画伯はこの茶室を瞑想の空間として大切にされていたが、正式なお茶会は今日が初めて」とのこと。この日のために平山夫人が表装に出された掛軸は画伯筆「法隆寺金堂天蓋飛天」。その幽玄な画面に魅了されるうちに刻は過ぎ、高い梢で囀り交わしていた鳥たちも姿を消し、庭園は静寂に包まれていた。(尾花) [ご参加の12法人]
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平山美知子館長メッセージ
本日はお忙しい中、平山郁夫アトリエと茶室においでいただきありがとうございます。
このアトリエは平山が静かに絵画の制作にはげんだところであり、また、お茶室は瞑想をしていた場所です。今回おいで頂いて、皆様が使ってくださることを平山本人も大変喜んでいることと思います。
また、今回は特別に追悼の会としていただいたこと、平山ともども心よりお礼申し上げます。私も本日を心待ちにいたして居りましたが、あいにくブルガリアに平山が生前建てた学校のセレモニーに参加せねばならず失礼してしまうこととなりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします
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