2011年11月29日、曇天の中、幸運にもくっきり全身を現した富士山に見送られて出発。午後1時三菱電機中津川製作所に到着。一行は、鎌ユ20名、部外参加11名の総勢31名。
到着前から整列して出迎の小林、坂巻の両氏に挨拶。
すぐに昼食を戴いた。最初は、自慢の発明品ロスナイの生産ラインを見学。続いて、体感型展示場「EarthE」に案内された。換気扇の効果は目にみえにくい為体感展示が必要なのだ。
主力製品が様々なパフォーマンスを演出する中に静かに沈黙して並ぶソーラパネルが印象的だった。ガイドのお嬢さんは笑顔を絶やさず爽やかで立派だった。
会議室に戻り、営業の中島課長の講義「太陽光発電」を拝聴する。
ソーラパネルはコスト高と言われるのは本当の事だった。量産効果も、セルのエネルギー変換効率も、新たなブレークスルーがなければ大幅な改善は期待できないところまできているので、ヨーロッパの様に行政が普及を図らなければユーザにメリットは生じにくいとの事。
12年よりスタートする全量買い取り制度、グリーン投資減税、エコリース促進、省エネ法の改正等が行政に期待する事だ。しかし、親方日の丸ではなく、大容量電力変換効率で業界最高水準の96.5%達成、スマートグリッドの先行的試行により、配電効率改善追及等、電機メーカーならではの取り組みも怠りなく実施して備えている由。流石である。
翌朝は飯田工場に行き、ソーラパネルのセル生産工場入口スペースで工程の説明を受けた。インゴットを薄いハムの様にスライスし、磨いた表面に微細な凹凸をつけて受光面積を増し、p型素子を接合し、更に電極を接合して強化加工を施すと出来上がりである。スライスでは数百μmが限界だが薄膜生成では数μm達成可能となる。昨日「薄膜太陽電池の実用化に期待」、と教えて頂いた理由が判る。
最後に換気扇の、ほぼ完全に自動化された量産ラインを見学。すべてロボットが作業する。飽きずに見入った。
昼食を戴き、工場敷地内でのリンゴ狩りを楽しんだ後、中部電力と飯田市が造ったメガソーラ飯田発電所に向かった。三菱が独占受注したもので、約5000枚のパネルで1MW発電する。壮観だった。これで全てのスケジュールを消化した。次はこれを吸収したい。さりげない気遣い、楽しい仲間、そして天候にも感謝! (神澤)
|