「武家の古都・鎌倉」世界遺産登録推薦決定
−その現状を学ぶ

本年9月、「武家の古都・鎌倉」の世界文化遺産登録に向け日本国として文化庁から、ユネスコへ推薦書暫定版が提出され、来年1月に正式の推薦書が提出される。鎌倉市世界遺産登録推進担当部長島田氏、学芸員阿部氏

これを受け鎌倉ユネスコ協会は、推薦書原案に関ってきた鎌倉市世界遺産登録推進担当部長島田正樹・同学芸員阿部能久の両氏をお招きして推薦決定の現状を聞く説明会を、12月6日(火)きらら鎌倉で開催した。(参加者17名)

島田部長からは、登録への取り組みでは、遺産の範囲を武家政権に関る鎌倉時代に絞り21の遺産(個々の遺跡については遺産マップを参照)を核に周辺に緩衝(バッファー)地帯を設け、各遺産を全体として構成する説明があった。

阿部学芸員からは、世界遺産とその条約及び登録の仕組みと条件の解説があり鎌倉が歴史的遺産を確実に後世に継承し、これを世界に発信して国際理解を深めながら鎌倉らしい街づくりの明確な理念を示すことが必要と話があった。

最後の質疑応答では、資産の構成方法、今後の取り組みとしての鎌倉の街づくり、山稜を含む景観維持、観光客・交通問題等で熱心な応答が交わされた。(丸山)

 
 

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