本年度の鎌倉ユネスコユース賞は1月7日に選考会を開き、鎌倉市教育委員会の杉並伸也先生、石川眞喜先生と鎌倉ユネスコ協会の石田理事長、尾花副理事長など、計7名の選考委員によって下記の表のとおり、受賞団体が決まりました。
選考対象は11校と1地域からの15件で、ユース賞にもれた団体には努力賞が贈られました。
表彰式は2月4日、鎌倉市役所第4分庁舎において午後2時から、「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展」と合同で、熊代教育長ご臨席のもとに開催されました。ユース賞の講評は杉並先生にお願いしました。
鎌倉ユネスコ協会のユース賞は、教育・科学・文化およびコミュニケーションの分野でユネスコ精神にふさわしい活動をした、鎌倉在住または在学の児童・生徒またはその団体に贈られます。選考委員会では、活動の独自性、創造性、継続性、他への影響力等の観点から選考にあたりました。
最優秀賞を受賞した神奈川県立大船高等学校の26期生有志と生徒会による東北地方太平洋沖地震義捐金募金活動について、講評では次のように述べられました。
「大震災の直後、私たちは地震の不安だけでなく、計画停電やガソリン不足や食料品不足のため、この鎌倉でも毎日の生活に不安を抱えて過ごしていたと思います。そのような状況の中で、大船高校の26期生の有志たちは、いち早く募金活動に取り組み、継続的で組織的な活動をしました。
大船駅前では3月19日から31日まで13日間、街頭募金を行い、11,785,133円を集め、そのすべてを日本赤十字社に送りました。さらに、文化祭実行委員会(生徒会)も26期生有志の志を継ぎ、6月18日の文化祭で呼びかけ、各クラス・部活動等での募金活動を通じ、福島県の高等学校へ寄付をしました。
募金活動を継続的に行ったことも良いことですが、震災直後、不安な毎日の中、勇気を持って、困っている人たちの力になりたいと行動したことは、とても素晴らしいことであると高く評価されました。」
受賞後、大船高校の生徒会長の小池彗一さんは、活動発表の中で次のような先輩の言葉を紹介してくれました。
「私たちの予想を超える金額に驚きと募金に協力して下さった方々の温かい気持ちに感激、胸がいっぱいです。私たち一人ひとりの力は小さいけれど、少しでも行動に協力したいという気持ちが加われば、こんなに大きな事が成し遂げられるのだと、今回の募金活動を通して実感しました。」
さて来年度でユース賞は10年を迎えます。この事業をどうするか考える年となります。
(伊東)
賞 |
受賞団体 |
活動内容 |
最優秀賞 |
神奈川県立大船高等学校 26期生有志&生徒会 |
東北地方太平洋沖地震義援金募金活動 |
優秀賞 |
清泉女学院中学高等学校 福祉委員会 |
福祉委員会活動全般 |
優秀賞 |
横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉中学校科学部 |
漂流物調査(ビーチコーミング) |
ユース賞 |
神奈川県立七里ガ浜高等学校 ボランティア部 |
ボランティア活動 地域連携及び国際交流 |
ユース賞 |
神奈川県立深沢高等学校 ボランティア委員会 |
ボランティア活動 |
ユース賞 |
清泉小学校 5年ナザレト組 |
総合学習〜ボランティア〜 |
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