NO.169-7
Japanese Speech Contest for Foreigners
  Friendship Member Awarded Grand Prix
 The ninth MIFA Japanese Speech Contest was held at the Meguro Citizens Center Hall on July 30. Three students from Meguro UNESCO Japanese classes (Mr. Seshadri Rangarajan and Ms. Sadhira Fathima Nawaz from India, and Ms. Maria Kasmai from Iran) who participated demonstrated the fruits of their everyday efforts. Ms. Nawaz from India spoke enthusiastically and with lively gestures under the title “Tamil Is the Mother of Japanese”, and was awarded the grand prize (1st prize).
 Ms. Kasmai, who talked about the differences in elementary school education between Iran and Japan by describing the lives and customs in her own country, won the humor prize (3rd prize).
 Mr. Rangarajan from India expressed his opinion very well, too. Nodding at the speakers opinions and comments, and deeply impressed with their eloquence, the audience gave them generous applause. During the intermission Uzbek and Korean folk dances were presented, and the atmosphere in the hall grew livelier.      By Seriko Chatani, in charge of Japanese classes,      judge in the Contest    (far right in picture)
  
「日本語のお母さん」  サーディラ(インド) みなさん こんにちは。私サーディラと申します。マハーラジャをご存じですか。それで有名になったインドのマドラス(チンナイ)から参りました。きょうは日本語のお母さんについて話します。
 日本語のお母さんはだれかしっていますか。それは私の母語のタミル語なんですよ。たとえばタミル語で 兄はアンナンです。すばらしいはスバラスィ。とんぼはトンビです。せわはセワイなんです。よくにているでしょう。さいしょはわからないときは英語でかんがえて日本語を話してみました。よくできなくて、たいへんこまりました。それを聞いたしゅじんが,「あなたはタミル語でかんがえて、はなしてみてごらん。なぜと言うなら、たんごだけじゃなく、ぶんぽうじゅんばんもよくにているためだ」とアドバイスしてくれました。その日から私もそういうふうに話してみたんですよ。まえより、つたえたいことが、やさしく言えるようになって、みんなにほめられたことは、とてもうれしかったです。だから日本と日本語ももっと好きになりました。日本語とタミル語のいろいろにているところは、いつも勉強しているとき、ほんとうにびっくりしますよ。でも、それよ
りもっと、おもしろいと思うのは、子どものあそびも、よくにているところなんです。有名な子どもあそびの「いないいない、ばぁ」はタミル語で「カナンカナン、ベァ」と言います。ジェスチャーもおなじだし、じゅんばんおなじなのは、ほんとうに、しんじられないわねえ…。タミル語でしりとりもありますよ。[ん/ン]がついたらおわり。日本語とおなじなんです。たのしいでしょう。だから、みなさん。日本語のお母さんはタミル語だと思いませんか?私はそんなにおもしろい日本語をもっと勉強して、私の国の人におしえてあげたいと思っています。みなさんも、ぜひタミル語をならいに来てください。ね、ほんとうに、おもしろいとやくそくしますよ。
 
キャスマイ マリア(イラン)
 私はこの間こくさいりかいきょういくのおてつだいで、なかめぐろ小学校にいきました。とてもたのしかったので、きょうはイランの小学校について、はなしたいと思います。イランの小学校は土曜日から木曜日までで金曜日はおやすみです。8じにとうこうして、まずコ一ランを読んで、つぎにたいそうをして国歌を歌います。それからべんきょうがはじまります。まいにち4じかんですから日本のような、きゅうしょくはありません。みなうちへかえってたべます。男の子と女の子ははなれているちがう学校へ行きます。
 しんがっきは9月23日(しゅうぶんのひ)からはじまって、6月いっぱいまでです。その間に2しゅうかんのはるやすみや2か月はんの、なつやすみがあります。イランのさいてんほうほうはとてもきびしいです。20点まんてんですが1.かもくでも9点をとるとすぐらくだいします。そしてそれを3かいくりかえすともう学校にいられません。私はこのシステムはきぴしすぎて、こどもがかわいそうなのではんたいです。イランでもっとも力を入れているかもくはさんすうこくご(つまりペルシャ語)です。1998年のオリンピアドでイランばこうこうすうがくが1いをとりました。
 イランの先生はとてもきびしいです。前の日にべんきょうしたことを、つぎの日にききます。もし、こたえられなかったら、おやが学校によばれてちゅういをうけます。だからこどもはいっしょうけんめいべんきょうします。みなさんは日本の学校とずいぶんちがうと思いませんか。いま私のむすめはめぐろ区の小学校の3年生です。私はせんじつほごしゃかいに行ってこどもたちのじゅぎょうのビデオをみてびっくりしました。なぜなら先生とこどもたちがとってもしたしく、せいとは先生になんでも自由にしつもんをしていました。その自由が私にはとってもうらやまし.いと思いました。イランは日本から車やでんきせいひんをたくさんゆにゅうしていますが、自由もゆにゅうできるといいと思います。でも、どちらの国のこどもたちもりっぱな、おとなになってもらいたいと思います。
 
 ほぼ原文のまま。アンダーラインは読みやすさのため入れました。                  広報活動委員会