第13回 目黒区国際交流ひろば……日本文化紹介
「古典舞踊」 主催・目黒区教育委員会 主管・目黒ユネスコ協会
 日 時 平成13年3月2日(金) PM.6:30〜 8:00
 場 所 目黒区民センターホール
 演 目・出  演  者
  常磐津 「子宝三番叟」 コリーン・ランキ
              末広理佐
  地 唄 「ぐ ち」   藤間由子   地方 斎藤和子
  清 元 「玉 屋」   花柳寿臣   地方 清元志磨大夫
                       (マーク大島さん)
                        清元志寿造
 マーク大島さん(英語)と松下かほるさん(日本語)による日本古来の舞踊について「舞」と「踊り」の相違点や歌舞伎踊りへの発展の経緯などの解説、そして、各出し物の筋書き、見所など懇切な紹介の後、見事な演技を観賞。日本人にも難解な所作ながら、アンケートには外国人の皆さんから多くの賛辞が寄せられた。
 
写真説明:(上) ぐち:動きの少ない静かな地唄舞に会場からはしわぶき一つ聞こえない。
     (右) 子宝三番叟:カナダのコリーンさんと末広理佐さんの舞は会場を魅了。 
 

平田副会長 ネパール にお出かけです
2年間ネパールに行ってまいりま〜す
 
 私は、このたび2年間ネパールに行くこととなりました。国際協力事業団(JICA)から農業協同組合運営管理の指導という役割を与えられ、派遣されることとなったのです。JICAは、開発途上国の要請に応じて、人的資源を提供し、要請国の発展に寄与することなどを目的とした団体です。JICAの技術協力の提供に対応して志願する人々には、いろいろな動機があるようですが、私の場合、ユネスコ活動がその原点になっています。
 加藤会長、奥沢副会長の薫陶のもと、数回にわたって夏のリトリートに参加させてもらい、多くの留学生が日本に来て学び、彼らが日本人と触れ合う様を身を持って教えていただきました。またスタディ・ツァーなど活発な活動も展開され、当協会の実力を実感しているところです。そんな私が、国内で行動するだけでなく、今度は開発途上国に出かけていって、その地で何らかのご奉仕ができるなら、これに過ぎた幸せはないと考え、昨年6年間勤めていた職場の役員交替を機に、その思いの実現にひそかに努めてまいりました。皆様には、私の心の内を明かさなかったので、今回の決定は突然の発表になり、会長をはじめ理事、会員の方々に驚きと多大のご迷惑をおかけし、誠に申しわけなく思っております。見込み違いのヤツだといわれることを承知し深く恥じております。ただ、今度の派遣の動機は、「戦争は人の心の中に生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」とのユネスコの精神を私なりに具体化しようとしたもので、このことはご理解いただけるものと信じております。
 派遣国ネパールは、「世界遺産」もあり、また識字率が40%以下という低さから「寺子屋運動」の必要はますます高まっているところです。この点では、ユネスコの重点活動がそのまま現れている場所といっても良いところですので、ネパールをユネスコの立場からも充分調査し、協力すべき道を見いだしていこうと考えています。
 2年後帰国してお目に掛かるとき、良い報告ができますように願い、その時は再び目黒ユネスコ協会のメンバーとして活動の末端に加えていただければ誠に幸いです。目黒ユネスコ協会から送りだされたとの自負と責任のもと、世界で最も貧しい国のひとつであるネパールでボランティア活動をしてまいりますので、その間情報の相互交換をさせていただきたく、心からお願いいたします。 目黒ユネスコ協会の発展と皆様のご健勝を祈念しつつ、「行ってまいりま〜す。」         
             平 田 康 夫 
平田さんは夫人同伴で来る4月3日にご出発です。公私にわたって地に着いたご活躍が期待されます。平田さんの決心
 に早くも励ましの言葉がおくられています。田島顧問は「青年が大勢お訪ねしたら良いのでは」「世界を自分の目で見ると
 ユネスコ活動にもっとハズミがつく」と手放しの喜びようです。私たちも一度訪ねてみようではありませんか。