祝 ユネスコ加盟50周年
 日本がユネスコに加盟して、7月2日をもって50年周年となった。この日、日本政府は、外務省・文部科学省・日本ユネスコ国内委員会の共催で皇太子殿下・妃殿下をお迎えし記念式典を挙行した。
 また、あくる3日には国立教育政策研究所・ユネスコ・文部科学省・日本ユネスコ国内委員会の共催で「ユネスコ加盟50周年記念国際シンポジウム」を開催した。 
 この二日間の行事は民間ユネスコ協会の行事ではなく、政府・行政の行事であり、そのため、民間ユネスコ協会の会員参加は限られていたが、政府が松浦事務局長を強く支援する姿勢と、50年前のユネスコ加盟に際しては、当時の民間ユネスコ運動の高まりがあった旨が各大臣の式辞にもはっきり伺え、皇太子殿下からも暖かい励ましのお言葉があった。3日のシンポジウムの模様はNHKの金曜フォーラムで放送予定があり、後日報告書も作成されるとのこと。ご関心のある方は事務局まで申し出られたい。二日間にわたる行事の内容は次の通りある。

7月2日(月)午前10時・文部科学省分館虎ノ門ホール
 
T 記念式典  
   式 辞  外務大臣田中眞紀子 ・ 文部科学大臣遠山敦子
         日本ユネスコ国内委員会会長平山郁夫
   皇太子殿下おことば
   祝 辞  内閣総理大臣小泉純一郎 (代理)内閣官房副長官上野公成
         ユネスコ事務局長松浦晃一郎
   世界遺産認定書の授与・・・ユネスコ事務局長松浦晃一郎
   人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言認証状の授与・・・文化庁長官佐々木正峰
   ユネスコ加盟50周年記念切手贈呈・・・総務大臣片山虎之助(代理)総務副大臣小坂憲次
U 記念式典第二部・ 記念講演会
   演 題「ユネスコ加盟半世紀の軌跡 −その果たした役割と今後の課題−」
         講 師 磯村尚徳  パリ日本文化会館館長   前ユネスコ事務局長特別顧問
V 記念式典第三部・ 能楽公演
   演 目 「羽衣」(観世流)  シ テ 片山九郎右衛門 ((社)能楽協会理事長・芸術院会員)ほか

7月3日(火)午後1時・学術総合センター内 一橋記念講堂
 
 ユネスコ加盟50周年記念国際シンポジウム 「21世紀の子どもたちに何を伝えるか」
     主催:国立教育政策研究所・ユネスコ・文部科学省・日本ユネスコ国内委員会
     後援:外務省・NHK・国連広報センター   協賛:財団法人 教育研究振興会
   文部科学大臣挨拶 遠山敦子文部科学大臣
   基調講寅  松浦晃一郎ユネスコ事務局長
   プレゼンテーション
       1. ヴィチャイ・タンスリ:タイ国会議員・元教育副大臣
       2. エドワード・S・アヨンス:全アフリカ科学技術連盟会長
       3. ドラコレブ・ネイマン:元ユネスコ対外担当事務局長補
       4. 木村孟:大学評価・学位授与機構長
       5. アミナタ・ドラマネ・トラオレ:元マリ共和国文化観光大臣
       6. アフンワルル・カリム・チョードリー:バングラデシュ国連大使
       7. ジョン・S・トール:米国ワシントン・カレッジ学長
    討議と総括
      司会:磯村尚徳パリ日本文化会館 館長
         論点1:アイデンティティと文化の多様性
         論点2:教育・資源や機会への平等なアクセス
         論点3:地球の環境保全と科学技術の倫理


目黒ユネスコ協会の50周年の取り組みについて
 
   目黒ユネスコ協会も50周年を有意義なものとするため、新役員・委員ともいろいろな行事を
   積極的に実施しようとしています。会員の皆様もこの機会にご希望の委員会に参加してください。
  @ 例年の行事にも「50周年記念」と銘打ち、その意義を再確認する。・・・リトリートetc
  A 特に内容を重視し、規模を拡大するものについては別途予算・収入確保を考慮する・・・
      前ページに報告のあるサマータイム・ミニバザーは秋のコンサート予算のためでした。
  B 都内の各ユネスコ協会とも連携して、都民対象のユネスコ行事にも積極的に参加する。
      ユネスコ世界遺産写真展・8月17日(金)-26日(月)・東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)
      全国高校ユネスコ研究会・8月 3日(金)- 6日(月)・猪苗代 etc
  C 新たなる50年を目指し、さらに活動内容を豊かにする検討を始める。
      事務局体制の見直しはすでに始まりました。
      広く目黒区民へのアプローチをさらに拡充する。 etc・・・