心に響いた「平和コンサート」
 
 
  9月29日(土)晴天の気持ちの良い土曜日の午後、目黒区公会堂でユネスコ加盟50周年記念事業in-TOKYO「ユネスコ平和コンサート・2001」が開催された。
 主催:東京都教育委員会・東京都ユネスコ連絡協議会・目黒ユネスコ協会
 共催:目黒区教育委員会・(社)日本ユネスコ協会連盟、
 後援:目黒区・(財)目黒区国際交流協会・目黒区立小学校PTA連合会・目黒区立中学校PTA連合会・
    目黒区こども会連合会、
 協賛:専門学校中央美術学園
 
 開会に先立ち、加藤会長の挨拶があり、その中で9月11日の同時多発テロ事件での被災者の冥福と世界の平和を祈念して一同起立・黙祷を捧げた。
 
 今年の「平和コンサート」もヴァイオリン奏者、朝枝信彦さんのご厚意の結晶となった。昨年は目黒区立東山小学校特設管弦楽クラブとの共演であったが、今年はアマデウス・アンサンブル東京のコンサートマスターとしてご出演下さった。「本物の演奏を子どもたちに」という朝枝さんの希望で、都内の小中学生を無料招待するという画期的な催しとなった。ヴィヴァルディ・バッハ・モーツァルトと子どもにもなじみの深い曲が多く、小さな子どもたちもうっとりして幸せに包まれた演奏会となった。
 
   世界中が平和への想いを深くしている今、時宜にかなった演奏会でもあり、目黒区教育長の大塩氏からは次のようなメッセージが寄せられた。
 
「世界平和への響き」    目黒区教育委員会教育長 大塩晃雄
 二十一世紀の第一歩を踏み出した今年は、日本がユネスコに55番目の国として加盟してから、50年を迎えた年です。我国は、この50年で驚異的な復興と経済成長を遂げ、国際的にもその地位を確立してきました。しかし国際社会に目を向けると、「文明間の戦争」と称された、バーミアンの大仏破壊や、先日アメリカで発生した同時多発テロ事件など悲しい出来事が報じられています。私たちは、改めて新しい世紀が「平和の世紀」となるよう、あらゆる努力をしていかなくてはならないと思います。
 また今年は、「世界の子どもたちのための平和と非暴力の国際10年」のスタートの年でもあります。この記念すべき年に、「次世代への平和と文化のメッセージ」の願いを込めた、「ユネスコ平和コンサート・2001」が開催されますことを、心からお祝い申し上げます。コンサートマスターの朝枝信彦様には、昨年に引き続いて今年はアマデウス・アンサンブル東京を率いて出演していただきました。ご招待をいただいた小中学生を始め、会場の皆様の心に平和への願いと素晴らしい想い出が残ることと思います。
 今日の催しのためにご尽力をいただきました目黒ユネスコ協会はじめ関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、このコンサートが世界の人々の心に、ユネスコ憲章にある「平和の砦」が築かれる一歩となることを祈念いたします。 
 
この演奏会のために下記の方々から「協賛金」「協力金」を頂きました。有難うございました。
 
 東京都教育委員会,日本ユネスコ協会連盟草の根活動助成金,専門学校中央美術学園,東京電力株式会社,国際文化研究会,大宮糧食株式会社,目黒区子ども会連合会,市川ユネスコ協会,三門準,井高帰山,平沢静,榎本園子,濱田靖子,前田礼子,原田貞子,松本フミ,阿部鴻子,斉藤孝,芦田順子,宮本美智子,加藤満子,大岡照子,今井正行,本條八重,桐山祥子,
勝岡重夫,加藤玲子,宮崎富美子,原田富美子,奥澤行雄,三輪和 (順不同・敬称略)
 
 又、コンサート会場と目黒ユ協各活動会場で寄せられた緊急支援募金の中多発テロ被災者見舞金52,321円は読売新聞社に託しました。

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