ショートニュース.190ー7

 
平坦な道ではない でも大切な道だからこそ
〜目黒区国際交流協会・理事長就任によせて〜
 
目黒ユネスコ協会会長 加藤玲子
去る7月5日、(財)目黒区国際交流協会{MIFA}のために心身ともに尽力された大石嗣朗氏の後任として同協会の理事長をお受けすることとなった。MIFAと私との関わりは設立準備段階からで10余年となるから、その健やかな発展のために最善を尽くしたいとの思いは深い。しかし、片や目黒ユネスコ協会の任を負う私にこの大役がはたして務まるのか、また、立場上お受けしてよいものか、戸惑いを感じ当初は強くご辞退したが、その時、創立10周年記念式典も間近に迫っていた。
 ただ、ユネスコ運動は、単に民間ユネスコ協会だけのものではない。それは法律にもとづき国や地方自治体が自ら行うものであり、『すべての人びとのもの』であることを考えると、ユネスコ協会とMIFAの活動内容は、全く重なってしまう。「組織形態は異なるが、地域を中心とした同じ目的のために努力するのであれば」と私は自らに言い聞かせ、一抹の不安を抱きながらお受けした。
 両者の働きは、地球的視野にたち、国際理解、協力、支援などの切り口から、地球の平和の構築のための活動に尽きる。身近なことから言えば、より豊かな環境づくりを求め、世代を、国境を、民族を越えて、調和のとれた権利と義務を果たす人々の織りなす地域づくりとなる。
 今年は、目黒区役所の移転に伴いMIFAの事務局や交流スペースも新庁舎に移る。目黒ユネスコ協会も独立した事務局の誕生を迎えた。両協会は、それぞれの軌跡を土台に『新しい場』で、より生き生きとした内容の濃い活動の展開が求められる。決して平坦な楽な道ではない。だが、大切な道であるからこそ、多くの方々と共に歩ませていただきたいと思う。目黒ユ協の会員、そして目黒区関係諸氏、区民をはじめとする皆さまのさらなるご協力とご指導を切にお願いしたい。

 
 

ユネスコ平和コンサート・2002 ウィーンフィルピアノ四重奏団
 
10月10日(木)18 pm 開場 19pm開演 めぐろパーシモンホール
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