No.199-3.4
アルジェリア大使館へ皆さんからの募金をお持ちしました |
アルジェリア地震の被災者への暖かいご援助ありがとうございます
フレンドシップメンバーの柿木アザさん(アルジェリア)に案内して頂き、大使館へ震災被災者への支援金(会員の方々からの募金)50,000円を会長、下里、橋本を加えた4名でお届けしました。大使は大変お喜びで「被災者のために特別に設けられた口座に振り込みます。そして目黒ユネスコ協会の会員の皆様には深く感謝申し上げます。」と語られました。
また、パリユネスコ本部の松浦事務局長が既存の建物を守るために建築物の基礎の補強等への援助を申し出られたこと等、大変喜んでおられました。
写真:左から、橋本、柿木、アルジェリア大使閣下、加藤会長、下里(敬称略) 副会長 橋本武子記
Bon courage! les Algeriens(アルジェリアのみなさん、がんばって!) |
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下 里 容 一
地の果て ここは地の果てアルジェリア♪と『カスバの女』に唄われたアルジェリアのオラン近くの町アルズー に行くのに、成田から55時間かかった。途中パリでの一泊、そしてスぺインのアルメリア港からサイトまで船中での11時間の一泊も含んで。政府とイスラム過激派との内戦によるパリーオラン便の欠航のためだが、通常でも48時間を要した。しかし、日本から見て『地の果て』、日本との時差が8時間の国アルジェリアには、グリニッジ標準時の0度線がアルズーの近くを通っている。『地の果て』どころか、地球の中心。アルジェリアの国土の1/6弱の日本など、アルジェリアから見ればFar Eastの小国なのである。また、北緯36度くらいに位置し、日本の宇都宮あたり。気候もアフリカの一部と、そしてアルジェリアの国土の4/5はサハラ砂漠が占めており、このことから暑いと思われがちだが、気温は夏冬とも、ほぼ東京と同じくらい。異なるのは湿度が東京の夏冬と逆で、地中海性の温暖な気候。東京より過ごし安いともいえる。
カスバを訪れた。少年が「おじさん、水を飲むかい?」と近づいてきた。私は東京を出る前にアルジェリアではナマ水を飲むなと注意されていたので、「ノン、メルシー」と答えた。少年はひどく寂しそうな顔をした』。
これは、今から24年前に工事のため、アルジェリアに入る前に、偶然眼に触れた朝日新聞記者のアルジェリア訪問記の一節。アルジェリア北岸は、古来海上交通の要衝にあたるため、紀元前から古代ローマ帝国の支配下に置かれ、7世紀にはアラブ人が侵入しイスラム化された。その後、トルコによる支配もあった。カスバは16世紀にオスマントルコの砦として築かれたもの。
カスバについては、日本では冒頭の歌『カスバの女』、往年の名作『ペペルモコ』の舞台のほか、名画『望郷』および『アルジェの戦い』でよく知られている。『アルジェの戦い』は、1954年11月1日の同時多発ゲリラに端を発したアルジェリア独立戦争の際のカスバを戦闘の舞台とする、イタリアとアルジェリアの合作映画。圧倒的優位を誇るアルジェリア軍の降下部隊も、カスバに逃げ込んだ革命戦士を逮捕し独立を阻止するには、カスバの住民を全滅する以外方法がなく、サルトルをはじめとする、内外知識人の反対の声に抗し切れず、ドゴールも終に独立を認めるに至る。1830年フィリップ2世以来132年間のフランス統治の終焉、1962年7月5日のエビアン協定、そしてベンベラを初代大統領とするアルジェリア民主人民共和国の誕生である。
このように、アルジェリア国民にとってカスバは歴史的にも心の故郷であり、水不足に悩むアルジェリアで、そこを訪れる人々に対する最大の親近感の表現が冒頭の水である。独立戦争の際にカスバに逃げ込んだ革命戦士に、周囲は『水』を持って歓迎の意を表したのである。
カスバの中には危険だから入らない方が良い」という運転手のアドバイス。多分暗い迷路の中に入れば、いかがわしい女や泥棒に身ぐるみ剥がれるか、場合によっては生きて出られるかどうか、わからないからだろうと思った。周囲には生活用品、衣料、雑貨、食料品等の市が開かれている。夏場にはここでスイカやメロンを買った。形こそ良くないが、豊富な太陽の下で育ったその味は何とも言えぬ美味である。また羊飼いが夜にはこれにくるまり、野営もできるマント、2号さん、3号さんがコツコツ織るという絨毯を買い、今でも大事に、記念の品として保存してある。
香ばしい香りがプーンとしてくるのでそこに目をやると、何十種類ものスパイスを売っている。アルジェリア人の結婚式に招待され、アルジェリア料理をご馳走になったことがある。アルジェリア料理はソースが多めでスパイスが効いた地中海料理。そのエキスをここに見た。アルジェリア料理でまず気に入ったのがクスクス。小麦を砕いて蒸したパスタの上にソースをかけて食べる。カレーライスのようなものである。
クスクスの次に気に入ったのがブリックで、日本で食べる春巻きに似た料理。さらに、大事な客を家に招くときには、このクスクスとともに羊の丸焼き、メシュウイでもてなす。これは羊一頭をバーベキューにしたもので、時には丸一日かけて焼くという。
任期満了、帰国時に客先の招待を受け、自宅で奥様の手料理に舌鼓を打ったのが、昨日のように思い出される。
再びアルジェリアに大地震 |
当日はイスラム教国の休日である金曜日ということもあって、四人がキャンプで息抜きをしていた。そのとき、ぐらっぐらっときたので、「アルジェリアにも、地震があるのかな?」くらいに思っていた。翌日パリ事務所から連絡があり、われわれのキャンプがあるアルズーから東百十キロ、エラスナンの町で大地震があったという。死者の数は、同業の日本人を含む約2,000人余に達した。現地では、火事場ドロならぬ、地震ドロが発生、捕まった泥棒、「人の不幸につけこみ、盗みを働くとは、イスラムの正義にもとる」ということで、現地被災者の前で、銃殺刑に処せられた。また、地震により孤児になった少女を、会社で採用するようにという客先の要請があり、これを受入れた。さらに、東京の本社から、かなりの数の毛布が被災者あてに送られたことを思い出す。
あれから20年余を経た去る5月21日夜、またアルジェリアで大地震のニュースが飛び込んだ。こんどは、首都アルジェの東方ブーメルデスだという。被害も日を追って増え、こんども死者は2,000人を超えるという。
住めば都という言葉がある。アルジェリアは私にとって第二の故郷ともいえる。退職後、過激派のテロがおさまったら、ローマ時代の遺跡でも訪れたいと思っていた矢先のこんどの震災。心から、慰めの言葉を送りたいと思っている。
“Bon courage! les Algeriens”(アルジェリアのみなさん、がんばって!)
下里容一さんは「IHI・元石川島播磨重工業梶v社員としてアルジェリアに駐在しました。
「アルジェリアで電話交換手?になった」楽しい話がショートニュース191に載っています。フランス語受講生。広報委員。
いよいよ活動が動き始めました。皆さま、ご参加ください。
1. 7月「皆で盆踊りに行きましょう!」
─フレンドシップメンバーが楽しみにしています。一般会員の参加をお待ちしています。─
・日時:7月16日(水)祐天寺境内盆踊り大会 ・集合:参加者は祐天寺駅改札口5時集合
盆踊りは5時から9時まで続きます。ご都合のつく時間に自由にお出かけください。
・申込なし直接どうぞ。 ※雨の場合は中止
2. 8月「NHKスタジオパーク見学」 ─見学後、時間のある方は涼しい明治神宮散策へ─
・日時:8月9日(土) ・集合:10時 渋谷モアイ像前 ・参加費:入場料実費(200円)
・申込:FaxまたはTelで、7月25日(金)までに事務局へ
※見学後自由解散・希望者は昼食後明治神宮散策
めぐろ区民キャンパス公園(都立大跡)では
夏の楽しい催しがいっぱい! 参加してみませんか?
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ホタルまつり 夏休み初日の7月21日(土)
*ほたる鑑賞まつり (日没後〜午後9時) 2千匹のホタルを お子さんに放流していただきます
*子供ミニ動物園 (午後3時〜5時) ポニー、やぎ、うさぎ等 小動物とのふれあいを
*大道芸まつり (午後3時〜5時) 拾ったゴミが音になる 廃品を利用した楽器で奏でる「山口とも」 率いるアーチストグループのコミカルな演奏
*縫いぐるみショウ (午後3時〜5時) いろいろなキャラクターの縫いぐるみたちが待っています
*模擬店 (午後3時〜日没) 青果物、落花生のつかみどり、ポップコーン、わたあめ、かき 氷、ヨーヨーすくい、焼きそば、ソフトドリンク、リサイクル商品販売ほか
主催 都立大学商店街連合会 後援 目黒区、区民キャンパス 協賛 地域子ども会りんごクラブほか
フレンドシップメンバーが今年も日本語スピーチ大会に出場します! |
MIFA主催のスピーチ大会に目黒ユネスコ協会のフレンドシップメンバーが3名出場します。日頃の勉強の成果を皆さんの前で発表します。是非応援に来てください。
日 時: 7月26日(土) 午後1時〜3時 場 所: 目黒区民センターホール
出場者: 金愛敬(韓国) 黄元?(中国) 丸岡クラウディァ(ホンジュラス)
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