「ベトナム寺子屋現地視察ツアー」に参加して
副会長 橋本武子
前列中央、筆者橋本武子副会長 
 11月24日〜12月2日まで、書きそんじはがきキャンペーンに参加した全国95のユネスコ協会の中から日本ユネスコ協会連盟の推薦を受けて、岐阜、熊本、大阪、目黒の4ユネスコ協会から代表者としてツアーに参加する事ができました。先ずハノイでアフガニスタン、インド、カンボジア、ネパール、パキスタン等の参加者から各国の寺子屋報告等、ワークショップが3日間開催されました。そしていよいよ寺子屋視察へ。各国入り乱れ総勢50人ほど?で夜行寝台列車にゆられて北部の山岳地帯ラオ・カイへ。更にバスで6時間ほど、車窓から見える急な斜面に丁寧に作られた段々畑に感心していたら連続カーブに振り回されたり、時には深い霧に包まれてガードレールしか見えないようなスリルも味わわされ、やっとタムドウオンに到着しました。
 驚いた事に、それぞれの民族衣装に身を包んだ子供達が、我々参加国の国旗を手に道の両側に並んでバスを迎えてくれました。歓迎の挨拶や現地の報告のあと、実際に行われている数学教室や農業指導の教室も見ることが出来ました。同じ建物の中に図書室もあり、子供たちが立って本を読んでいましたが、残念ながら通訳がないので直接話を聞く事が出来ませんでした。その夜バスで広々とした野外ステージへ。数々のベトナムの歌やダンスを楽しんでいたら、突然の指名で日ユの奥川さんを筆頭にネパール、インド、アフガニスタン等全員がそれぞれのお国自慢のパフォーマンスを披露、その芸達者ぶりにはすっかり感心させられました。
 翌朝8時から再びバスで出発、1時間ほどでBINHLU寺子屋へ。ここの研修を受けて実際に魚の養殖に成功したところを見学。卵から稚魚へ、水槽も完備され、大きな魚も育っていました。しかし残念ながら10人が研修を受けたとしてもこのように成功されるのは3人ほど、土地や経済力のある人はそんなにない、という声も聞かされました。
各国から参集したベトナム訪問団
 今年も「書きそんじはがきキャンペーン」の季節が巡ってきました。寺子屋運動へ一枚でも多くのハガキをと活動してきましたが、それが実際にどんな成果が?そしてどう生かされているかをこの目で確かめることができ“感動”の一言です。私たちの姿を見つけて急な山道を子供たちを抱いて駆け下って来る少数民族の人たちの笑顔を見て、言葉は通じなくても何か熱い想いは伝わってくる、そんな旅でした。ベトナムでは政府も識字教育に積極的で、現在40ヶ所の寺子屋が運営されているとのこと、アフガニスタンの人から見れば夢のようだそうです。まだまだ私達の支援を待っている人達は大勢います。今後とも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
 最後に、私たちを送りだして下さった各地ユ協の方々、そしてこの企画を運営しサポートして下さった日ユ協連事務局スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。
  
五本木小学校と打ち合わせ会議 
左から宇佐美国際理解担当.金子主幹、吉本教頭先生 4人目、加藤会長
平成15年11月18日(火)p.m1:00〜
五本木小と目黒ユネスコ協会との交流活動」について第一回目の会合が目黒ユネスコ協会事務局において開かれた。
出席:五本木小学校吉本教頭、金子主幹、
   宇佐美国際理解担当
目黒ユネスコ協会:加藤会長他6名
*学校側より
 来年度より国際理解教育の授業において目黒ユネスコの活動を今まで以上に活用したい。そこで、学校側の計画と目黒ユネスコの活動予定を事前に理解し合える機会をつくり、できるだけ学校側の計画の中に取り入れていきたい。特に、6年生が総合的な学習の時間で国際理解教育の学習を進めているので、6年生では、年3回ほど交流活動がもてるとよいと考えている。さらに、各学年においても外国人をゲストに招いての教育活動ができるとよい。活動内容は、話を聞くだけでなく、子どもの興味関心のある課題に応えていただけるよう、一緒に活動する内容にしたい。
*目黒ユ協側から:過去のほかの学校での実績を紹介説明。
 今回は第一回のため、情報交換の場に終わったが、今後の窓口として五本木小:宇佐美先生、目ユ協:原田事務局長・宮崎青少年対象活動副委員長を選出。
*補足として、目ユ協事務局の活用を提案(ユネスコ理解・ボランテイア参加など)や、大学に多く見られるユネスコクラブが児童の自主活動として生まれることを期待する声もあり今後への抱負がふくらんだ会合であった。                                   
 広報 清水
                                            

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